見出し画像

『Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』読んだ

かなり意識の高い本を読んでしまった。

内容はタイトルのとおりで、内なる声は良くないことが多いよって話である。

辛いことがあったときに自分の中で反芻していると、ネガティブな感情がどんどん増幅される。これはかなり悪い。

自分でウジウジしているよりも誰かに話したほうがいいというわけでもないらしい。昨今はSNSなんてものがあるが、これまた良くない感情を増幅する要因になる。エコーチャンバーってやつである。

ではどう対処するかというと、自分を他人のように客観視する、一般化する、大きな時間の流れのなかで経験を捉える、一人称以外で自分に話しかけるなどである。

大きな時間ということに関しては、特に自分の家系について調べることでメンタルが安定した黒人女性の話はなかなか興味深いものであった。

歴史的に、あるいは一般的に経験をみることで、自分が経験したようなことは世の中ではよくあることなのだと認識できて、気が楽になるみたいだ。

という感じで、対処法までちゃんと書いてあるのがとてもいい。また引用文献が明記されているあたりも大変意識高いといわざるをえない。

訳者はマイケル・サンデルなどの翻訳で有名な鬼澤忍さんである。


いいなと思ったら応援しよう!

はむっち@ケンブリッジ英検
サポートは執筆活動に使わせていただきます。

この記事が参加している募集