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青砥瑞人『4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中』さっと読める、さっと集中できる

私は生来怠け者なので、時々は意識高い本を読んでブーストかけないとすぐさぼってしまう。

というわけで今日はこれを読んだのでご紹介。集中力をカスタマイズしていく手法である。

まずなにがいいってKindle Unlimitedである。

そして著者はUCLAで脳神経科学を学び、日本でめちゃ意識高そうな事業を展開しておられる。この時点でかなり説得力が高いといわざるをえない。詳しいことはぜひ読んで確認していただきたい、なにせKindle Unlimitedだから。

それでは内容を大まかに紹介していこう。

大前提として心理的安全を確保しないといけない。サピエンスは長いこと周囲に危険がいっぱいの情況で生きてきたので、危険サインに敏感であり、またネガティブになりやすい。SNSの通知が気になったり、そういや今日のぶんのDMM英会話予約してなかったとか、そういう些細なことが集中力の妨げになる。旧石器時代と違って、安全極まりな現代においては邪魔になることのほうが圧倒的に多い。

そしてポジティブな心理状態を作るのに有効なのが、ポジティブなノート術である。良かったことをノートにたくさん書いていくのである。プロゲーマーのウメハラも些細な成長を毎日メモしようと行ってたね。

ノートに書き溜めていくと、どういう情況でポジティブになれるかわかってくる。そういう手がかりや記憶を頼りに前向きな心境を作っていくのだ。著者はこれを記憶ドリブンと呼んでいる。

例えば私は、万年筆や高価なメカニカルキーボードを使用するが、これもドーパミンを分泌させてポジティブを作る手法である。

このキーボードはまじでいい。ワイヤレスのテンキーレスキーボードならこれ一択といっていい。


というような基本を踏まえた上で、タイトルにある4つの集中のモードの説明に入っていく。

内か外か、狭いか広いかで、4通りに分ける。現代人は、外に狭くの入門集中に偏りがちである。スマホを観ているときなんかが典型であろう。入門集中は、教科書や参考書でインプットするときようなモードである。

使われていない他の3つを有効活用するにはどうしたらいいか?

内に狭く記銘集中は、インプットしたことを内面化する、定着させるようなモードだ。思い出す操作を伴うので、いわゆるテスト効果もこれに当たるだろう。リトリーバル、回収ともいう。これを引き出すには瞑想が有効である。

次に外に広く俯瞰集中。入門集中と記銘集中で自分のものにした知識、スキルを大局的に発揮していく。

最後に内に広く自在集中だ。マインドワンダリングとも呼ばれ、ほとんどが他愛のない思考である。しかし思わぬ気づき、セレンディピティをもたらす。自然、芸術などを愛でることで涵養できる。

さらに音楽や運動を取り入れることでドーパミン、ノルアドレナリン、βエンドルフィンを操り、各種集中状態のスイッチを入れることができる。


まとめると、今までなんとなくやってきた集中状態を作る手法に理論的背景を説明してくれる良書である。引用文献が明記されていないので信憑性がいまいちだが、書いてあることは納得できることがほとんどである。

サラっと読めるし、なにせKindle Unlimitedなので試しにのぞいてみてはいかがだろうか。

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はむっち@ケンブリッジ英検
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