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#456 映画論14|タイタニック

これまでどちらかというと大衆向けではなく、コア層が好む映画を紹介してきました。例えるなら100人が100回見る映画ですね。
しかし今回は趣向を変えて、10,000人が1度見た映画、すなわち大衆向けで世界中でヒットした映画を紹介しましょう。

そのような映画は多くありますが、やはりリアルタイムで大ヒットを記憶した映画「タイタニック」を紹介しましょう。


タイタニックとは?

僕等の世代で知らない人はいないでしょう。
1997年に全世界で公開されて、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット!!
まさに"黒船"に乗ってレオナルド・ディカプリオは日本中の女性の心に来港した感じですね。そしてそんな上手くないですね笑

実際の1912年に起きた豪華客船「タイタニック号」の処女航海にして、サウザンプトンからニューヨークに向かう中、沈没という史実に基づくフィクションドラマであり、没落貴族で好きでも何でもない男との政略結婚が決まっているローズ(ケイト・ウィンスレット)は超ブルー。
「なんでこんなヒゲと結婚せなアカンねん!」という状況です。

そしてジャック(レオナルド・ディカプリオ)は売れない画家で、アメリカンドリームをつかもうと、ポーカーで巻き上げた乗船券を持って、追手内洋一くんも同情するような驚異的な運の悪さで、タイタニックに乗り込んでしまうんです。

で、すべてがイヤになったローズは船から飛び降りようとするんですが、その現場を目撃したジャックが止めて、そこから2人は恋に落ちるのですが…
すの数刻後、悲しい事故がおきてしまうんですね。

なので船上で出会い、わずか数時間しか一緒にしなかった2人なんですが、それでもドラマティックな恋をして、今なお名作として語り継がれております。


タイタニックの魅力

やはり特筆すべくは、船首でローズが両手を広げ、後ろからジャックが抱きかかえるこの写真のシーン。あの「空を飛んでるみたいだわー」の印象に残るシーンを創り上げた事ですね。

あの作品以降、恐らく船とか断崖絶壁で同様のことをやったカップルが鬼のようにいるでしょうし、そういう「**と言えばこのシーン」みたいなのを残した時点で功績ですね。

あとは何といっても、本物の船を作って破壊して鎮めるという行為。
これで映画が当たらなければ地獄でしたが、結果として全米で6.6億ドル、日本でも262憶円、全世界で21.9億ドルの興行収益とことで・・・
当時1997年のレートだと1㌦120円だったので、2,628億円というちょっとよく分からない単位の売上になった模様です。

そして悲嘆にくれる断末魔の叫び、発狂する客、我先にと命を惜しむ貴族、責務を忘れて逃げ回る船員、そして何とか落ち着かせようと演奏する音楽家。
一部は本当にそういう人物が存在していたのを再現したようですが、とにかくその辺もリアルでしたね。


タイタニックとの出会い

僕の地元だけかも知れませんが…
なぜかこの作品のVHSがどこの家庭にもあった。そんな記憶があります。
勿論我が家にもありましたので、親父と2人で見たんですが・・・

なんでか覚えてないんですが、多分親父が届いて先に見ていたんです。
で、僕は前半15分位を見ていない状態から見始めて、気づけば親父と2人で下巻も見て、感動し、いい映画だったと振り返りつつ・・・
最初に見れなかった15分も見ようと、上巻を頭から見たんですが・・・

・・・

・・・

いきなりババアが出てきました!

そして、このババアがローズだったらしく、プロローグの時点でローズの生存が確定した状態で、ディカプリオが死ぬというのも分かってしまい、そこから過去を述懐するという展開で・・・この冒頭のシーン絶対、要らなくないですか

なので、偶然にもこのシーンを飛ばして見始めた僕は、最後までドキドキハラハラな展開でラッキーでした。

サッカーで言うと、この試合は3-2で終わりましたが・・・と言って前半のキックオフから始まるようなものだし、とにかくこのシーンは25年経った今でも、絶対に要らないと思ってます。


まとめ

そんな感じの映画ですが、絶対見た方がいいですね。
ちょっと冗長ではありますが、まぁ致し方ない長さなので是非これは見て欲しいですね。

そして言うまでもなくセリーヌ・ディオンのテーマソングが染みます。


そして、我々の世代は同時にこれも思い出しますね笑
いい時代でした笑


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