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#807 ゲーム論38|たけしの挑戦状

ここ最近は「ジーコサッカー」や「マッスルタッグマッチ」と言った、4文字のゲームを多く紹介してまいりましたが、本日紹介するゲームはその4文字回の中でも最高峰と言っても過言では無いでしょう。
今から38年前に発売された伝説のゲーム、「たけしの挑戦状」について語ります。


たけしの挑戦状とは?

たけしの挑戦状は1986年にタイトーから発売されたファミコン用のアクションアドベンチャー(?)ゲームでして、その名の通り、日本を代表するお笑い芸人であり、映画監督でもあるビートたけし(北野武)が監修したことで知られています。

ゲームの基本的なストーリーは、プレイヤーが中年サラリーマンとなり、退屈な日常から抜け出すために「財宝」を探す冒険に出るというものです、が!
とにかく理不尽で、難解で、カオス & カオスな展開であり、更には基本的にノーヒントであり、ましてや当時はネットもSNSも無く、攻略本を買ってもクリアできないという感じで、多くの子供たちが絶望したと言われています笑

それぐらいアヴァンギャルドでクリエイティブな作品であり、恐らく誕生するのが30年くらい早かった、そんな悲運のゲームだったりします。


たけしの挑戦状 遊び方

主人公を操作して、街を歩き、敵を倒して、お金を貯めて、アイテムを買って強くなるゲームです。
ここまで聞くと、割とありふれたアクションゲームだなと皆さん思うでしょう、が!
このゲームは一筋縄ではいかないんです!


1. 街を自由に歩き、キャラクターを全員殴れる

サラリーマンや主婦、ヤクザや警察が登場するんですが、全員を攻撃できるんです笑
同様のゲームで「グランド・セフト・オート(GTA)」という何でもありなゲームがあるんですが、それより10年先に出ていたと考えると恐ろしい子です。
また、スナックやパチンコ屋など、アウトローが集う街を闊歩してヤクザと闘うのは「龍が如く」シリーズに通じるものがありますね。
とにかく時代の最先端を行っていたゲームです。


2. 通常のゲームではまずありえない展開

カラオケを歌わなければクリアできない局面があるんですが、ここのカラオケでは「ファミコンの2コンのマイク」を使って、歌います。
ファミコンの2コンのマイクを使うゲームはこのゲームと「ドラえもん」くらいしか把握していないですが、とにかく発想が凄い。
あとはあぶり出しを見るために、1時間くらい待たなきゃならないという地獄の展開もあったりします笑
時間を潰すはずのゲームに待たされるという笑


3. とにかく高い難易度

とにかくヒントが無く、選択肢を1つでも間違えると即座に終了してしまうエグい展開が待っていたりなんですが、途中でシューティングに切り替わり、このシューティングがかなりデスであり、多くの子供たちが涙をのんだようです。
「龍が如く」でも途中でシューティングあって、あれもしんどかったですね…

ちなみに死ぬと、下記の画面になります笑


4. 拳を硬くさせるエンディング

そして最後に地獄のトラップが待っていたりするんですが、それを超えてこのゲームをクリアすると・・・エンディング画面ででたけしが煽ってくるという笑

こんな げーむに まじに なっちゃって どうするの

鬼ですね笑


たけしの挑戦状の優れたポイント

1.社長室の謎の文字

「愛人」って笑
かなりのハイセンスな社長室ですね笑


2. やくざ 対 やくざ

冷静に考えると、ほとんどの任侠作品は「やくざ 対 やくざ」ですね笑
しかし、これをファミコンの世界で再現したのが凄い笑


3. パチンコ 玉玉デル

この「パ」が落ちている感じとかも素晴らしいですね笑


4. 赤い国

大陸を超えると、謎のヤバい国が登場します笑


まとめ

これまで多く紹介してきた通り、僕は北野映画をかなりリスペクトしています。

故に、タイムスリップしたら是非このゲームを楽しみたいですね。

僕の友人で1人だけこのゲームを持っている奴がいましたが、小学生の僕等にはこのゲームは難解すぎて、そいつの家では誰も触らないアンタッチャブルなゲームでしたね笑

そんな感じで現在ではそのユニークさと革新性からカルト的な人気を誇る作品となっており、現代でも「伝説のクソゲーとして語り継がれる一方、ビートたけしのファンやレトロゲーム愛好家には貴重な作品として愛されています。

そんな感じでたけしの才能が爆発した、素晴らしいゲームですね。


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