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#990 仕事論28|SDGzについて考える
ちょっとテーマを広く、SDGsについて考えてみました。
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略でして、「エスディージーズ」と呼びます。
この「持続可能」というのがキーワードとなっておりまして、2015年の国連サミットで採択された2030年までに持続可能でより良い世界を目指す17の国際目標のことを指し、貧困や不平等、気候変動、環境破壊など、地球が抱える問題を解決するために設定されました。
何気にあと5年なんですね・・・
SDGsの17の目標
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これはメチャクチャ有名なので、恐らく皆さん一度は見たことがあると思いますが、この17つを改めて説明しましょう。
貧困をなくそう
飢餓をゼロに
すべての人に健康と福祉を
質の高い教育をみんなに
ジェンダー平等を実現しよう
安全な水とトイレを世界中に
エネルギーをみんなに そしてクリーンに
働きがいも経済成長も
産業と技術革新の基盤をつくろう
人や国の不平等をなくそう
住み続けられるまちづくりを
つくる責任 つかう責任
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう
平和と公正をすべての人に
パートナーシップで目標を達成しよう
この17つの目標はさらに細分化され、12-1とか12-aとかがあったりするんですが、「これはうちの会社でもできそう」というものから「これはうちの会社が頑張ってどうなる話ではない」というのがあると思います。
例えば一番身近なものであれば、#12の「つくる責任 つかう責任」とかですかね?この辺はゴミの廃棄を減らす為にペーパーレス化をするとか、廃棄を減らすために作りすぎない工夫をするとか、リサイクルを意識するとか、そういう身近な所から実現できるんですね。
このSDGsは企業、学校、個人でもSDGsを意識した活動が世界中で広がっていますが、その中でも企業が率先してSDGsに取り組む必要があると言われています。
何故企業はSDGsに取り組む必要があるのか?
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企業がSDGsに準拠した活動を行う理由は、社会的な責任を果たすのはもちろん大前提、第一義ではありますが、長期的な成長と競争力の向上につながるので、やるにこしたことはないというか、やった方がいいんですね。
ざっくりと理由を解説しましょう。
1. 社会的責任(CSR)の強化
企業が環境・社会に配慮した活動を行うことで、社会から信頼を得ることができるというのが、企業が最もやるべきメリットですね。
「あの会社は、SDGsにしっかり取り組んでいて立派だな」
「SDGSにしっかり取り組んでいるなら、この会社は信頼できる」
「SDGsにこれだけ向き合っているんだったら、取引していいかも」
みたいな感じで「信頼が力をくれる」んです。これはろくでなしBLUESで前田さんが言っていたセリフですね。
逆に、特に環境問題や人権問題が注目される今、これを無視する企業は批判を受ける可能性がありますね。
2. ブランド価値・企業イメージの向上
SDGsに取り組む企業は、顧客や投資家からの評価が向上します。
消費者は企業の理念に共感することで、商品やサービスを選びやすくなります。
また最近では、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動の「エシカル消費」と言う言葉も生まれていて、消費者もSDGsを意識しつつあるので、そういう取り組みを行っている企業の製品を買いたいという層も増えているんですね。
※ エシカル(ethical)~ 英語で「倫理的な」「道徳的な」の意
3. 投資家へのアピール
そしていやらしい話、スタートアップとかの企業にはこれもデカいです。
ESG投資(Environment, Social, Governance:環境・社会・ガバナンスを重視する投資)が現在拡大しているようで、SDGsに取り組む企業は投資対象として注目されやすくなっているようです。
なので、言ってしまえば「資金調達のための布石」としてSDGsを謳う事で資金調達が有利になりますし、実際に資金調達を成功した場合ももちろん順守しなければならないので、いずれにせよしっかり向き合う必要もあり、結果オーライと言う感じですね。
4. 新しいビジネスチャンスの創出
そして、これが一番意義がある取り組みでしょう。
SDGsに向き合う為、環境問題や社会課題を解決するための製品やサービスを開発することで、新市場の開拓やイノベーションの促進が期待されれば、目標の「働きがいも経済成長も」「 産業と技術革新の基盤をつくろう」「パートナーシップで目標を達成しよう」なども達成できたりするし、前述の資金調達もできるし、信用も増すし・・・と、良いことづくめです。
故に、起業を考える人は、まずSDGsに向き合うのがベターですね。
5. 人材確保・従業員のモチベーション向上
若い世代(ミレニアル世代やZ世代)は企業の社会的価値や理念を重視しており、ここ近年では学生が就職活動で企業を選ぶ軸の1つに「SDGsに向き合っているか」という軸が加わったようです。
僕が就活をしていた20年前には全くなかった価値観ですが・・・笑
故に、SDGsに積極的な企業は、優秀な人材を惹きつけやすく、従業員のモチベーションやエンゲージメントも向上します。
そんな感じでSDGsは単なる「国際目標」だけに留まらずではなく、企業にとって社会的責任とビジネスチャンスを両立する道しるべとなっていますので、上記でも触れましたが「やるにこしたことはない」「やらない理由が無い」と言ったところですね。
SDGsを実現できている企業例
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日本でも多くの企業がSDGsに積極的に取り組んでいます。
有名な事例を紹介しましょう。
1. トヨタ自動車株式会社(TOYOTA)
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日本を代表するスーパー企業であるトヨタ自動車はオピニオンリーダーとして、無論SDGsの順守に取り組んでいるのですが、その中でも目標7である「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を力を入れております。
具体的な取り組みとしては、燃料電池車(FCV)「MIRAI」や、ハイブリッド車の開発を通じて、脱炭素社会の実現に貢献しており、2035年までに工場のCO₂排出量をゼロにする計画を推進しております。
こうした取り組みで水素エネルギーの利用拡大と再生可能エネルギー技術の先駆者的役割を果たしており、SDGsの実現を牽引しているのは流石トヨタですね。
2. ユニクロ(株式会社ファーストリテイリング)
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ユニクロを提供するファーストリテイリングは、目標12の「つくる責任 つかう責任」に向き合った取り組みを行っております。
衣服のリサイクルを推進する「Re.UNIQLO」プロジェクトを展開したり、製造過程での水の使用量を削減し、サスティナブルな素材を積極的に導入したり、使用済みダウン製品を回収・再利用することで、資源循環型のビジネスモデルを構築したりできています。
まさにエシカル消費の体現ですね。
3. サントリーホールディングス株式会社
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飲料業界超大手のサントリーは目標6の「安全な水とトイレを世界中に」に向き合っております。
水資源の保護を目的とした「天然水の森」プロジェクトを推進し、全国で森林保全活動を実施し、2030年までに製品1Lあたりの水使用量を35%削減する目標を設定などを行い、水循環の保護活動を通じて地域社会と環境に貢献しています。
サントリーならではの、SDGsとの向き合いですね。
4. パナソニック株式会社
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初芝電産(現TECOT)のモデルとなったパナソニックは目標9の「産業と技術革新の基盤をつくろう」に向き合っています。
取り組みとしては、再生可能エネルギーの普及を支援するため、家庭用燃料電池「エネファーム」の開発を推進し、プラスチック廃棄物の削減や資源リサイクルにも注力しております。
これらにより環境配慮型製品の開発や、スマートシティ構想の実現に向けた実現を目指しており、やはりこの辺は流石ですね。
5. 株式会社良品計画(無印良品)
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無印良品でお馴染みの良品計画は、目標11の「住み続けられるまちづくりを」に向き合っております。
具体的には「感じ良い暮らし」をコンセプトに、地域コミュニティづくりやローカル生産者支援を行ったり、資源を無駄にしないシンプルな商品設計と、プラスチック削減を進めています。
事業を通じて地域社会との連携を強化していく事は、まさにサスティナブルなライフスタイルの実現に繋がりますね。
ほんの一例ですが、これらの企業はSDGsをビジネス戦略の一環として取り入れ、社会課題の解決と経済成長の両立を目指しています。
セレクトしたのは全部大手企業でしたが「大手だからできる」という訳でもなく、向き合う事や意識することは中小企業でも可能なので、取り組んでいる意識を全面的にアピールするのがベターですね。
SDGsを実現できいていない企業例
1. フジテレビジョン
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もう2025年で最も業績を落としているこの会社しかないでしょう笑
特に「ジェンダー平等を実現しよう」「ジェンダー平等を実現しよう」「つくる責任 つかう責任」「平和と公正をすべての人に」「 パートナーシップで目標を達成しよう」辺りを意識して欲しいですね笑
まとめ
そんな感じで広報としても、採用担当としても「SDGs」の順守は大事です。
会社の事業内容的にダイナミックな目標は難しいので、僕としては下記を意識していきたいですね。
5. ジェンダー平等を実現しよう
10. 人や国の不平等をなくそう
12. つくる責任 つかう責任
そんな感じで日々の業務において、常にSDGsを念頭に置いて今年は頑張ろうと思います!以上!