#235 労務論④|「休暇・休日」「休憩」のルール
新任労務部長はまだまだ覚えなければならないことがクソほどありますが("クソ"という言葉は労務担当としては不適切でしたね!失礼!)、今回は「休暇」「休憩」について勉強してみました。
▼ これまでの学びの記録も是非ご一読ください!
休暇とは?
休暇とはなんぞや?ということで、先生に聞いてみました。
で、ここから先生はいつもの如く、4つくらいのケーススタディを出してくれたんですけど、今回はその説明を省略します笑
で、その前に前提として、混合しがちな内容に「休日」と「休暇」の違いがありました。
休日と休暇の違い
これとか無意識のうちに使い分けていたけど、言葉にすると新鮮ですね。
そしてここからが大事なんですけど「休日」は基本は無給なんですけど、「休暇」は有給だったり無給だったりするんですね。
そして更に深いのは、労働基準法で定められている休日のルール、
「1週間に1日以上の休日」もしくは「4週4日以上の休日」とのこと。
思ったより少ないんです!
このような法律で定められている休日を法定休日と言うのですが、これは日曜日に当てられることが多いとのこと。
「でも、実際土曜日も休みじゃん?」と皆さん思うでしょうが、土曜日は法定休暇ではなく、会社が定める所定休日というものなんですね。
そして、所定休日に関するルールは無い模様。なので企業が土曜日出勤にするのは法律的に問題ないんです。
とは言え36協定があるので、1週間にワークする量は1日8時間、週40時間に収めなければならない + 前述の法定休日ルールがあるので、このような形になったりする企業も探せば存在するのでしょう。
みんな大好き有給休暇
そして休暇には前述の通り、働かなくても給料がもらえるスタイルの休暇があり、それが「有給休暇」と呼ばれているものです。
みんな大好き有給休暇ですね!!
ちなみに僕らは「ゆうきゅう」と略しますが、「有給」「有休」どっちでも正しいみたいですが、基本的な意味合いを考えると後者が適切なのですね。勉強になりますね!
で、有休のルールは下記の通りと言われています。
入社から6カ月間継続勤務していること
期間中全労働日の8割以上を出勤していること
故に、入社半年以内には休暇を取ることができず、欠勤扱いになってしまうのですが、最近では入社初日から有休を付与する会社もあります。
これは上記ルールに反しますが、上記ルールに反しますが、これはこれで黙認されているようです(厳密にOKと書いている記事はなかったです)
他にも「産休」「育休」などがありますが、基本的に性質は全て「本来であれば仕事だけど免除された日なのでOK」ということですね。
まとめると、こんな感じです。
休日と休暇は違う
休暇は"有給"と"無給"のものがある。
休日も取得しなければならないルールがある(週1日 or 4週4日以上)
それでは続いて、休憩行ってみましょう。
休憩とは?
休憩のルールも労働基準法で以下のように定められております。
前回紹介した「36協定」において、
1日8時間の労働が定められているという説明をしましたが、うち1時間は休憩が定められています。(これはどこの企業でも行われていますね)
また、大学時代僕はカラオケでバイトしていたんですけど、
18時から0時までの勤務の際などは、確かに「休憩45分+賄い」がつきました。
ですので5時間働くより、6時間(実質5時間15分)の方が、飯も食えるし、1時間分多く給料も貰えるので、6時間を希望したものでしたが、当時の店長はズルく、みんな可能な限り5時間で調整していましたね笑
ちなみに、6時間ジャストの出勤であれば45分の休憩はマストでは無いらしです(6時間1分とかであればマストですが)
僕のバイトしていたカラオケはホワイトだったんですね笑
なので世の中の一般的な企業は「1日8時間労働(うち休憩1時間)」と定められています。
なぜ休憩が必要なのか?
これはいうまでも無いですが、業務効率を安定化させるために人間の身体には休憩が必要なのです。
サッカーでいうハーフタイムのように、ドライブでいうサービスエリア立ち寄りのように、人間の集中力や体力には限界があり、張り詰めたままでは人間は仕事はできないので、一度休憩してリラックスする必要があるのですね。
その為にただ突っ走るのではなく、少し休んで仕切り直しを行う方が効果的という考えて、休憩は必要な制度として取り入れられております。
まぁ、当たり前のことですね!!
まとめ
最後に先生の回答をご紹介しましょう。
Q. 従業員にとって「休暇」「休憩」はなぜ必要なのですか?
以上、そんな感じで、良い仕事のためには良い休暇・休日がまた必要ということですので、労務担当としてその辺もウォッチする必要があるということですめ。
そして最後の最後にふと浮かんだ超有名な室町時代の臨済宗の僧のリリックを紹介すると、「慌てない、慌てない、一休み、一休み」という感じです。