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リヴァプール4-2ニューカッスル・ユナイテッド マッチレビュー

みなさん明けましておめでとうございます。
このnoteもそろそろ2年目らしいです。

昨年は全く忙しくないくせに「忙しいから書けないわ〜」とか言ってサボってた海外サッカーマッチレビューを今年は再開していきたいなと思います。
今年の目標は毎週1試合は見る(リヴァプール以外で)、毎週1本は書く。その上で櫻坂関係も書く。もう一回noteに熱を入れる年にしたいなと思いますのでよろしくお願いします。

そんな新年最初のマッチレビューはリヴァプールvsニューカッスルです。
リヴァプール以外のって言ったんだけどこれは許して。今節イチのビッグマッチなので。


スタメンとフォーメーション

ホームの俺たちリヴァプール。上半期と下半期でまるっきり中盤の陣容が変わった2023年はラスト15分の劇的同点or逆転劇のミラクル連発により首位で終えました。
「ミラクル展開の連発がなければチェルシーと同じくらいじゃねえか」とか言われそうですが、優勝した19-20シーズン前半戦のような"相手を消耗させて最後勝つ"展開は決してミラクルの一言では片付けられないかなと。
ただそんなミラクル展開も不発に終わり、ユナイテッド・アーセナルとホームゲームは決め手に欠き2試合連続ドロー。そろそろ勝とうぜという中で迎える試合となりました。

ミッドウィークのAバーンリー戦(2-0○)から4枚メンバーを変更。最終ラインはクワンザーに代わりコナテがイン。中盤は遠藤に加えジョーンズ-ソボスライのトライアングル。最前線はガクポがベンチスタートに、LWGだったヌニェスがCFとなり、LWGにはディアス。いつもの[4-3-3]。


アウェイチームのニューカッスルはいつぶりかも分からんCL権を掴み、最優先事項だった中盤強化にはミランからトナーリ獲得。
最高な2023年!だったはずなんですが、CLは近年稀に見る死の組にぶち込まれ、例のトナーリ事件があり、CLも最下位で敗退、その間に過密日程から故障者続出、終いはルートン(0-1●)、フォレスト(1-3●)に連敗という最悪な年の終わり方となりました。
今思い返せばその歯車が狂い出したのも3節のHリヴァプール戦だったかもしれません。25分ゴードンのゴールで先制、その3分後ファンダイク退場という圧倒的有利な状況から、77分に投入されたヌニェスに81分同点弾→92分逆転弾を許し1-2で敗戦。本当にありがとうございました。
リーグ戦は直近5試合1勝4敗という状態。アンフィールドでニューカッスルが勝った姿を見た記憶は全くありませんが(1回しか勝ってないらしい。)、今度はリヴァプールを地獄に引きづりこむことができるでしょうか。

破れたフォレスト戦のメンバーから2枚変更。トリッピアがなぜかいなくなり(怪我らしい)RSBにリヴラメント、最前線のアルミロンがベンチスタート、代わりにジョエリントンがスタメン復帰。そのジョエリントンがLWG、本来のLWGのゴードンがRWGに。
システムはこちらも[4-3-3]。LSBに入るバーンがサラーとの1v1で大丈夫なのかという感じですが、どうでしょうか。名前の並びだけ見るとゴードンLWG・マイリーRWG、ジョエが真ん中かと思いましたが、蓋を開けてみればジョエがLWGでゴードンがRWGでした。

スタメンとフォーメーション


シンプルに、アイソレーションで

キックオフ直後から攻勢のリヴァプール。2試合連続ホームでドローというのは選手も気にしていたでしょう。良い入りで開始1分からアーノルドに決定機。

受け身に回るニューカッスルの守備陣形は[4-5-1]のブロック。
[5]の中盤のラインはリヴァプールのGKアリソンも含めた最後尾のビルドアップの際、アンカーの遠藤に対しギマランイスが出て行き、インナーラップし中に来るRSBのアーノルドにはジョエリントンがついていくことでリヴァプールの配球役を抑えにいった。

しかし2枚を抑えてもリヴァプールにはもう一枚優秀な配球役がいる。CBのファンダイクだ。RWGのゴードン、IHの2枚はプレスはかけず、陣形のバランスを保っていたため、リヴァプールはファンダイク・コナテの前進からサラーへ届け、ファイナルサードへの侵入を容易に行うことができた。

9分のリヴァプール。アリソンから開いて受けたファンダイクが前進。
IH +LWGディアスが相手ライン間を伺いながら、ファンダイクはRWGで空くサラーにボールを届けバーンとの1v1を作り出した。

最終ラインがストレスなくボールを運ぶリヴァプール。15分までにポゼッションは7対3と圧倒し、サラーvsバーンの回数も増えていった。
18分、コナテのタッチが乱れたのをきっかけに前から嵌めに行ったニューカッスル。逆に空いたライン間を使われ、ファンダイクからフリーでパスをもらったジョーンズがヌニェスへスルーパス。シュートはブロックされたものの、リバウンドがディアスに渡りゴールネットに流し込んだ。が、超ギリギリでヌニェスがオフサイドでノーゴール。

そのオフサイド再開後のプレーでは、中央でボールを奪った遠藤からソボスライ→ディアスと繋ぎエリア内でボトマンに倒されPKゲット。が、サラーのシュートをGKドゥブラフカがストップ。このへんからドゥブラフカが全部止めるんじゃねえかという空気が出てくる。この後もヌニェスにGKと1v1の決定機、アーノルドの狙ったのか分からんボールがクロスバーを叩くなどゴールに近づくも決め手に欠くリヴァプール。

ほぼノーチャンスだったニューカッスルは36分、ビルドアップからゴードンが降りて貰い、左のジョエリントンへ展開。イサクを経由し右のマイリー→最後は大外になぜかいたバーンが頭で決めて先制。かと思いきやこっちもイサクの位置がギリギリでオフサイド。

41分にはカウンターから運ぶソボスライをプロフェッショナルファールで止めたジョエリントンになぜかカードが出ないという主審アンソニーテイラーの謎判定から荒れ始めたところで前半終了。なぜ0-0。


両チームを動かしたナイスな交代策

そんな試合も結局後半開始早々に動く。
49分、リヴァプールが自陣で奪ったところからカウンター。ディアスが運びながらソボスライがランニングで相手を引っ張りパスコースを広げると右サイドで空いたヌニェスへ、最後はサラーが流し込み1-0。

失点から5分後、ニューカッスルはマイリーに変えてRWGのアルミロン。これでゴードンがLWG・ジョエリントンがIHといつもの配置に戻った。
この変更がすぐに結果に結びつく。交代後最初のプレーでゴードンがアーノルド・ソボスライと剥がし、イサクへスルーパス。これを冷静に流し込んで1-1。その後もゴードンがインナーラップしたアーノルドのスペースからカウンター勝負というシーンが増えていった。
カウンター勝負に割り切ったニューカッスルはファイナルサードまで撤退したことで、リヴァプールは右ハーフスペースからのクロスが増えていった。

64分リヴァプール最初の交代。痺れを切らした感のあるヌニェス→ガクポ、左ハムストリングの負傷によりソボスライ→フラーフェンべルフ、ディアス→ジョタ。ガクポがLWGでジョタがCF。

リヴァプールを動かしたのも交代選手だった。
74分、サラーとバーンの1v1の間にポケットに走ったのは代わって入ったジョタ。GKドゥブラフカが飛び出したタイミングで中に入れ最後はジョーンズ。
77分には遠藤に代わって入ったマカリスターから右大外のサラーへ、アウトで入れたボールをガクポが流し込み3-1。


81分にニューカッスルもコーナーキックからボトマンが合わせ1点を返すが、84分、マカリスターの相手CBの間を通すパスから抜け出したジョタをGKドゥブラフカが倒しPK獲得。今度はサラーがしっかり沈め4-2でゲームセット。AFCON離脱する前最後のゲームとなったサラーは最高の状態でチームを離れることとなった。


感想

リヴァプールはこれで45pt、首位をしっかりキープしFAカップ(アーセナル)、カラバオカップ(フラム)のカップ戦ウィークに入ることとなりました。
既にいる負傷者に加えソボスライの負傷交代、センセーショナルだったサラーと遠藤がそれぞれ国際大会で離脱するのが気になるところですが、戻ってきたジョタやマカリスター、若手ではこの試合躍動したジョーンズや、エリオットが控えていることを考えると、この強度・流れを持続できそうな気もします。

破れたニューカッスルは悪い流れを止めることができませんでした。
指揮官のハウはこの状況でも割と楽観的ですが、xG7超という数値は流石に笑えない。週末のFAカップでは久方ぶりのサンダーランドとのタイン・ウェア・ダービーを控えており、そのあとはマンシティ→ヴィラという日程なので、万が一FAカップを落とすとサウジのお偉いさんは後任探しを始めるかもしれません。まずは早急な守備の改善が必要でしょう。


最後に
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