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虫と森、空間と時間
今年の夏は息子と近所の森に行き、カブトムシや、クワガタ、トンボ、セミなどを捕まえに行きました。
週末や、仕事の合間などに森へ行き虫を捕まえて一緒に観察をし、虫について図鑑で調べるという作業を何回も繰り返しました。
一日私に休みがあった時に森に行ったときの話しです。
その日は9時頃に森に行きました。するとカブトムシやクワガタが樹液にいたり、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが森の中で鳴いていました。その日は、カブトムシ、ノコギリクワガタ、コフキトンボを捕まえて観察。
そして、午後涼しくなってからまた森に行こうという事になり本日2回目の森へ。すると、カブトムシやクワガタの姿は消えて、朝とは違う森の姿へ!
森の中をしばらく歩いていると、ヒグラシが鳴き始めました。そして時計を見ると4時半。長男はまだ時計をちゃんと読むことができないので、ヒグラシが鳴いたら、「そろそろ暗くなってくるから帰ろう」となります。
小学校に入ると、時計の読み方を学び、数字を学び、それが人間社会で生きるための社会的なルールになっていくわけですが、その勉強と同様に大切なのは時間を身体全部を使って感じるということだと思います。
今回は長男にヒグラシの鳴き声が時間を教えてくれたようです。
森の中という空間を歩き、空間を歩くのと同時に時間を感じる。
時間と空間を感じるためには、今の場所から動くこと、「ここ」から「そこ」へと移動することで時間がうまれる。
「ここ」から「そこへ」、同時にそれは「今」から「それから」になっていることを子どもが身体全部を使って感じる。
そんな身体を使った学びが、学校で学ぶ時計の授業や数字を覚えることよりも前にやるべき「基礎」なのだと思う。
子どもに運動が大切な理由は、時間と空間を身体で感じることにあるのかもしれない。そんなことを自然は教えてくれます。