小説の練習①葛藤
~こちらは息抜き、小説の練習です。小説の書き方、という本を読みながら書いています~
本当なら、今すぐ飛びつきたい。
目の前にいる、大好きなあの人に。
だけどそれは出来ない。だって私見たの。別の人と出かけてるあの人を。誰よあの女!私というものありながら!
いっそこのまま、出ていってやろうかしら。あんなに愛してくれたのはなんだったの。二人の思い出がよみがえる。
周囲が騒ぎだした。
彼が呼んでる。私を探してるんだわ。
彼の前に出て行くかどうか、迷っていると彼の方が先に私を見つけた。
「こんなとこにいた!、、、あれ、なんか怒ってるの?」
「、、、、、」
「もーごめんってば!これでも早く帰ってきたんだよ?」
「、、、、、」
「ほら、お土産買ってきたよー」
ガサゴソと紙袋をさぐりながら、彼は私の方を除きこんだ。
なによそれ!私に留守番させておいて。そんなんじゃ許さないんだから!私、動かないっ!
「だめかぁ。仕方ないなぁもう」
彼は時間をかけてこっちへ近づき、そっと私を抱き寄せた。
「もーベッドの下は勘弁してよ~」
「ほら!ちゅーる!たべるでしょ?」
「・・・ミャアン」