私の秋は青い
金木犀は香ってから存在を思い出す、という言葉を見かけた。
言われてみればそうかもと思ったのと同時に、今年の金木犀はまだかなと待ってる自分がいたことにも気づいた。
私にとって秋は特別。大好きな季節。
なんでかって聞かれたら明確な答えはないのだけれど。
13歳の時から、秋の夜になると必ず聴くと決めている曲がある。40mPさんのフタリボシという曲。そらるさんとろんさんがカバーしているバージョンがとても好きで、中1のこの季節によく聴いていた。
とくに思い入れがある訳でもないのに、この時過ごしていた日常をよく覚えている。
夏が過ぎて、日が落ちるのも少し早くなって。
夕方になると少し暑さを帯びる西日と共に涼しい風が流れる。それに乗って金木犀の香りが辺りに漂う。
体育祭の時期だったかな、中間テストなんかもあったな。
学校から家はすごく近いのに、友達といる時間が楽しくて遠回りしたり。好きな人がいるバスケ部の練習場の近くをわざわざ通ったり。
なぜかピンポイントにその時期の日常を思い出す。
青い秋。とってもだいすき。
もう二度と、そんな青い日常は過ごせないんだろうなぁ。だからこそ忘れたくない。
10月ももう中旬。今年は例年より少しだけ秋が長そうで嬉しい。あと少し、浸らせてくれ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?