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ゴースト&レディ 観劇レポ!(2024.6.9)

2回目の鑑賞してきました。初回には見えなかったこともいろいろ見えた気がします。すでに鑑賞したことがある人向けですと前置きし、※ネタバレありのレポ書きます。
※作品上の表現に習い「看護婦」等の言葉を用いることをご容赦ください。(ワタシは看護師というお仕事を尊敬しています!)

今回は真瀬フローと泰潤グレイのペア。そして宮田デオン。違いを楽しんでこようと思います。エイミーは前回と同じ奏絵ちゃん。
まっちーも見たいが奏絵さん好きなので嬉しい。

◇真瀬フローの「眼力」
希望に満ちたシーンでは瞳にハイライトがともってきらっきらします。悲しいシーンではすっとその光が消えて死んだ目になります。この光量を操る四季団員のスタンドは通称「セルフphotoshop」と言いますが(言いません)、真瀬フローはその使い手の一人です(?)。エイミーが歌う「あなたが遠くて(リプライズ)」の時なんて凄かった。辞めたいと言われ、その後に自分を讃える歌、でもそのせいで辛いとも言うし、おまけに元彼と結婚・・・感情がジェットコースターになるこのシーン、フローに台詞はなく、じっとエイミーを見つめるだけですが、歌の進行に合わせて瞳のハイライトは忙しく変化していきます。編集作業ライブ。生レタッチ。是非神業に注目して頂きたい。

◇泰潤グレイの「愛」
フローのことを好きになっていく感情変化の様子がすごく伝わってきました。あ、この人惚れてるなって個人的に感じたシーンをいくつか紹介します。
1、助けを呼ぶ時に叫ぶ「ボブ!!!」のところ。
どうかこの女性を助けてください!!!神様!!!みたいな、せかちゅー森山未來的な。どうにもならないことにパニクる様子に愛を見ました。美女と野獣とかもそうですけど、その人を失う恐怖は、愛している証拠だったりします。

2、デオンにフローは絶望しないと言われた時の返事「あぁ!!!」
絶望した時に殺すために取り憑いていたはずなのに、フローが絶望しないことなんてもうとっくに気付いてる。いつの間にかその目的も変わって、彼女が好きだから、信じたいからそばにいる・・・。口撃のはずのデオンの言葉が、グレイに自分の気持ちをはっきり自覚させたような感じで、このシーンにも愛を見ました。

皆さまのレポを拝見しますと泰潤さんはよく「子供っぽい」「おさない」という褒め言葉を見かけます(笑)。私が泰潤グレイから感じた「愛」を、長年のご贔屓の皆さまは親しみを込めてそのような言葉で表現なさっているのでしょう。絆を感じます。

◇両親との対決シーン
原作では、死を決意して吹っ切れたフローが両親に吠えまくるのですが、舞台では大きく取り上げられておらず初見の時はやや物足りなさを感じていました。ですが、二度目となる今回、よくよく見ていたら、両親に「看護婦は貧乏人の仕事」「患者と寝るあばずれ」等と罵倒された時、真瀬フローが目をひんむいて何か言い返そうとして唇を動かしました。でも言いかけたところで姉が話し(歌い)始めて言えなかった、仕方なく言葉を飲んだようでした。その後も鋭い表情のフロー。多分、原作の名台詞が飛び出す寸前だったのだと思います。(「事実を知ろうともせず 破廉恥なものと決めつけ その努力を歯牙にもかけず!!!...」)。
というよりも表情で表現されていました。初見の時は「あのシーンはカットされた」と思いましたが、カットではなく、口に出して発声しなかっただけで、目と身振りで、フローはちゃんとあの名台詞を両親にぶち放っていたことに気付きました。こちらの鑑賞力がないばかりに、物足りなかったなんて書いてごめんなさい。演劇って凄い。

◇エイミーが恋に落ちる瞬間
ハンカチとお花のくだり、初見の時は気付きませんでした。ちゃんと伏線があったのですね。そんなくらいで惚れるか?という意見もありそうですが(笑)、でも少し行間を読んでみますと、アレックスは排水管問題を調査する部隊として病院へ来る、そして下水が壁に染み上がっていたことを突き止め、状況を改善する、改修工事にはそれなりに日数も労力かかったはず。アレックスが汗水流して働く姿を、エイミーもそばで見ていたのでしょう。壁のベトベトと院内の感染症は看護婦さんたちを苦しめていた、それを解消してくれた。=仕事ができる人、素敵、かっこいい・・・描かれていませんがこういうストーリーがあったんだろうなって想像しました。イマジネーション、はは!

◇奏絵エイミーの歌声
個人的にいまNo.1の歌声です。透き通っていて伸びがあって、でも少しハスキーで、「あなたが遠くて」ともよく合ってます。

こちらのYoutubeで奏絵さんの歌を覗けます。是非1分16秒〜の「自由に 浜辺を 歩けるぅぅぅ そんな日がぁぁぁ〜〜〜(アカペラ)〜〜〜」のところ、聴いてみてください。

◇結論、見に行け!
「演劇とは、詩と幻想の芸術だ!」。劇場を出てすぐのゆで太郎でざるそばをすすりながらそう振り返りました。

春秋劇場で観劇の後はあそこの「ゆで太郎」おすすめです。近いし、空いてるし、安いし、揺さぶられた感情にそば湯が沁みるし、かけ放題の鷹の爪が激辛すぎて思い出し泣きしてもカラくて泣いてるのだとごまかせるので。

ああ、もうまた見にいきたい!
こちらからは以上です。

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