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タップダンスへの愛を全力で語り尽くす。

【イントロ】

 タップダンスをご存知ですか?それは、団体・個人を問わず、老若男女が楽しめるパフォーミング・アートです。音楽とダンスの合わせ技で、観る人と踊る人、そして関わる全ての人々の、心と体をポジティブにしてくれます。さらには、人々の未来を輝かせ、世界の平和にさえも貢献し得る、大きな可能性があります。

 タップダンスの誕生から現在までの歴史には、栄枯盛衰があります。ある時代にはエンターテインメントの最前線で、華やかなビッグバンドジャズとともに、音楽や銀幕に彩りを与えました。その後、一時的に人気を失った時代も、ありました。しかし、今では老若男女に親しまれ、世界中の人々を繋ぐ言葉のようにも、なっています。

 本文は、普段ダンスを踊ることのない人でも十分に楽しめるよう、日常生活や社会に役立つことを念頭に、記したつもりです。最後までお読み頂くと、きっと、あなたの暮らしや心身の健康にも役立つヒントが見つけられるでしょう。

 ここからは、タップダンスに関する諸々を記し、愛をシェアしていきます。


コラム [タップダンスは、なぜ音が鳴る?]

 タップダンスで音が鳴らせるのは、ある秘密が、あります。それは、靴底に金具がついた「タップシューズ」を履いて、木製などの床で踊るからです。

 金具は「タップス」と呼ばれ、靴底の指側と踵側に1枚ずつ付いています。土踏まず部分には、通常ありません。すなわちタップスの数は、両足で合計4枚です。各タップスの名称は、指側を「トウタップス」、踵側を「ヒールタップス」といいます。

 この、わずか4枚のタップスを床に打ちつけたり、こすったり、また打ちつける角度や強さを変えたりして、様々な音を鳴らします。時には、タップスどうしをカチンと当てたり、あえてタップスのない靴底の側面部分を使うなど、ひらめきとアイデアを駆使して踊ります。トウとヒールでは、音の高さも異なります。トウは高め、ヒールは低めのサウンドです。音の大きさは、体重の乗せ方などでコントロールします。

 まだタップダンスを踊ったことがない人でも、初めてタップシューズを履いた時に「こんな感じかな?」と足音を鳴らしてみると、ご自身の戸惑いやドキドキ感が、音となって表現されてくることに、気づくことができるかと思います。

 なお、タップスの素材はアルミ合金製のため、タイルなどの平滑な床では滑りやすく、アスファルトなどの硬く凸凹した場所では傷つきやすい、デリケートさもあります。優しく取り扱ってくださいね。

 シューズ本体の素材は、本皮や合皮などです。価格は数千円から5万円程度までですので、一般的なシューズと同じくらいです。革製のタップシューズを丁寧に扱うと、10年くらいは愛用できます。

 タップダンスはタップシューズと床で奏でるダンスです。床とタップシューズで音を奏でるわけですから、床も楽器と捉えることが、出来ます。楽器を大切に扱うことは、よい音を奏でる基本となります。タップシューズとは、まさに靴の形をした楽器です。

 タップシューズは最初からあったわけでは、ありません。タップダンスの元となるような動きが、歴史の中で育まれてきました。まずは、その時代の雰囲気から、感じていきましょう。


【タップダンスのルーツ】

 タップダンスは、大航海時代のアメリカが発祥と言われています。

 現代を生きる人々にとっての「光」とも言えるタップダンスは、深く暗い「影」の歴史から生まれたダンスです。実は人種差別の歴史と共にあるのです。

 タップダンスは、アフリカから奴隷として連れてこられた人たちによって、生み出されました。彼らは、会話を禁じられていました。会話の他にも、ドラムを演奏することなども、許されていませんでした。

 しかし、アフリカ人にはドラムを叩いたり、ダンスを踊る文化が、深く根付いています。そこで彼らは、足を踏み鳴らして感情表現し、リズムでコミュニケーションしたのです。激しく抑圧された中でも、逞しく受け継がれてきた、魂の感情表現です。

 嬉しい、楽しい、悲しい、悔しい、切ない、愛おしい。これらの感情が、足音だけで表現できます。足音で奏でるリズムだけで会話することも、できます。決して豊かでない中でも、希望を捨てずに生きる。喜怒哀楽の様々な感情が込められたであろう足音の1つ1つ。これが、タップダンスのルーツです。

 これは、1996年にトニー賞を受賞した、タップダンスのミュージカル「ノイズ&ファンク(Bring in 'da Noise, Bring in 'da Funk)」でも、描かれていました。

 また、北野武さん原案、HIDEBOHさん主演のミュージカル「海に響く軍靴」では、「黒人が成功するには、野球選手かタップダンサーしか、職がなかった」といったTamangoさんの台詞も、ありました。

 歴史を紐解けば、タップダンスとは、ある時代の「生き方そのもの」であったとわかります。では、その時代のダンサー達は、どんなダンスを踊っていたのか。より具体的に、タップダンスの誕生を知っていきましょう。


【タップの誕生】

 タップダンスの誕生には、二人の名手の存在が、ありました。

「マスター・ジュバ」

 1840年頃のアメリカに、ダンスの名手がいました。

名手の名前は、ウィリアム・ヘンリー・レーン。ステージネームを、マスター・ジュバといいます。マスター・ジュバさんは、アフリカ系アメリカ人のダンサーです。

 マスター・ジュバさんのダンスは、ジュバダンスと呼ばれる踊り方で、足をふみ鳴らしたり、腕や胸や脚など体の各所を平手打ちしながら踊る、非常にリズミカルな音の発生を伴ったダンスです。

 マスター・ジュバさんは、ミンストレル・ショーで踊った最初の黒人ダンサーのひとりと言われています。ミンストレル・ショーとは、かつてアメリカで行われていた、ブラック・フェイスなどの演出を伴う、コメディ様式の興行です。

 マスター・ジュバさんを語るとき、忘れてはならない、もう一人の名手がいます。

「ジョン・ダイアモンド」

 ジョン・ダイアモンドさんは、アイルランド系アメリカ人ダンサーです。

 彼の踊り方は、アイリッシュダンスとアフリカンダンスを融合したような、素早いフットワークが特徴で、つま先と踵を使ったパーカッシブなダンスでした。ジョン・ダイアモンドさんは、ミンストレル・ショーのダンサーです。

 マスター・ジュバさんと、ジョン・ダイアモンドさんは、各地で競い合いました。記録では、ジョン・ダイヤモンドさんの勝利は1度だけで、他は全敗。すなわち、マスター・ジュバさんの圧勝のようです。

 こうして融合していったダンスが、諸説ある中で最も有力なタップダンスの起源だと考えられています。

 この話は、グレゴリー・ハインズさんが、ジーン・ケリーさんとディナーを共にして、タップダンスの起源について語り合った中でも、述べられています。


コラム [アフリカ系アメリカ人はリズム感が良い?]

 「アフリカ系アメリカ人だからリズム感が良い」と、まるで当たり前であるかのように語られることがあります。しかし実際は、そうではありません。

 私がバーナード・パーディーさん、チャカ・カーンさんと話した時のこと、彼らは異口同音に、こう言っていました。

 「誰でも最初からリズム感がいいんじゃない。でも先人達は、みんなそれで身を立ててきた。だから、先人の功績を受け継いでいくために、みんな一生懸命に努力をするんだよ。」

 彼らのことをご存じない方のために述べておくと、バーナード・パーディーさんは世界で最もレコーディングされたドラマーとして広く知られており、アメリカを中心に世界の音楽界をリズムで支えてきた方です。

 チャカ・カーンさんは、誰もが認める世界的なソウル・シンガーです。

 そのような方々でも、音楽的な成功は天与の才ではなく、自らの努力と感謝の心で磨き上げ、次の世代へ紡いでいくものであることを教えてくれました。


【タップダンスの2大スタイル】

 タップダンスには、大きく分けて2つのスタイルがあるとされることがあります。「リズムタップ」と「シアタータップ」です。

 個人的には、タップダンスは本来1つであるとして扱いたいのですが、リズムタップとシアタータップの違いについては、触れておく必要が、あるでしょう。端的には、この2つは基礎は同じなのですが、魅せ方の傾向が異なっています。タップダンスは、音の鳴るダンスですので、音楽とダンスが融合しており、その「音楽とダンスのバランス」に着目すると、わかりやすいかと思います。

 リズムタップは、主に音楽です。タップで奏でる一音一音の粒立ちを大切にして、出したい音のために自らの体を使います。あらかじめ決められた振付がなくても、即興で演技できるのも特徴的で、黒人達がジャズ音楽とともに長年コミュニティで育んできたのは、こちらのスタイルです。サミー・ディヴィス・ジュニアさんや、グレゴリー・ハインズさん、セヴィオン・グローヴァーさん、ジェニ・ルゴンさんなどは、こちらのスタイルです。

 他方、シアタータップは、体の動きを重要視しています。大劇場でも観客に伝わりやすいように、派手な衣装や小道具、大人数で揃えた振り付け、手足をエレガントに使った動きが特徴です。こちらは、リズムタップをベースにしつつ、白人の演出家によって興行性が高められたスタイルと言えます。フレッド・アステアさん、ジーン・ケリーさん、ジンジャー・ロジャースさん、エレノア・パウエルさんなどは、こちらのスタイルです。

 なお、グレゴリー・ハインズさんとフレッド・アステアさんは、一緒に食事するほどの仲ですので、タップダンサー同士は、スタイルは違えども、お互いに表現者として尊重し合っていたと考えられます。

 グレゴリー・ハインズさん主演の映画「タップ」では、劇場でのオーディション・シーンがあり、このあたりの葛藤も描かれています。

「第3のタップ」

 近年、リズムタップ、シアタータップに続く、第3のスタイルとして「ファンクタップ」という概念が追加される場合があります。大きく影響しているのが1970年代初頭のヒップホップの誕生と、その隆盛です。

 ファンクタップに分類されるタップとは、まさにヒップホップの影響を受けたリズムタップなのです。手足の動きを伴うこともありますが、シアタータップのようなエレガント路線ではなく、ダイナミックでファンキーです。代表的なものには、現代タップダンス界の最重要人物であるセヴィオン・グローヴァーさんのトニー賞ミュージカル「ノイズ&ファンク」が、あります。

 また日本でも、HIDEBOHさんが「Funk-a-step(ファンカステップ)」というタップダンスのスタイルを開発しています。

 ファンクタップは、ヒップホップなどの躍動感ある音楽にフィットする新しいタップという意味で、注目の分野です。


【タップダンスの基礎】

 タップダンスの特徴の1つは、基礎がシンプルなことです。すなわち初心者の方でも楽しみやすいダンスです。また、歩行程度の易しい動作だけでも、あるいは椅子に座ったままでも踊れるため、老若男女を問わず楽しめる、たいへん魅力的なダンスです。

 また、シンプルな基本動作を極限まで磨き上げることで、電光石火のリズムを紡ぎ出す。自分だけの音を見つけ出し、自らが音楽となって愛や希望を奏でられる。タップダンスは、人間が心血を注ぐに耐えうる、深い味わいもあるダンスです。

 タップダンスのステップや振付の中には、長年に渡って受け継がれているものも、多くあります。それは、歴代のタップダンサー達が、先人達への尊敬と感謝を持ち、ルーツを尊重してきたからに他なりません。そして現代でも多くのタップダンサー達が、それを受け継いで、活動しています。

 長年にわたって受け継がれ、伝統となっているステップを3つ、ご紹介しましょう。

「タイムステップ」

 タップダンスには「タイムステップ」と呼ばれるルーティンがあります。

 なお、タイムステップという言葉には、広義と狭義の意味があります。広義では、繰り返してリズムセクションを構築しうる短い振り付けのこと。狭義では、いくつかの決まった特定のステップを指します。

 タイムステップの考案者は、キング・ラスタス・ブラウンさん(Mr. King Rastus Brown)です。タップダンス界の最大のスターの1人であった、グレゴリー・ハインズさんは、キング・ラスタス・ブラウンさん(Mr. King Rastus Brown)を、最初にタイムステップを作り出した、大きな影響力を持った人物として紹介しています("King Rastus Brown, big influence, created a time step.")。

 また、タップマスターのハニー・コールズさんは、タイムステップを「英語で言えばABC、音楽で言えば音階。タップダンスの全ての基礎です。」と述べています。

「シム・シャム」

 1920年代にレオナルド・リードさんとウィリー・ブライアントさんによって、編み出された32小節の振付です。以来、現代まで受け継がれている、タップダンサーの間では非常に有名な、合い言葉的なステップです。これを覚えておくと、世界中のタップダンサーたちと一緒に踊ることができます。タップダンスを通じて、国境も言葉の壁も超えることができる、魔法のような振付です。初級者でも、がんばれば覚えることができます。大勢で一緒に踊るシム・シャムは、まさに愛です。

「コールズ・ストロール」

 タップマスターのハニー・コールズさんによる、ごく基礎的なステップです。この「コールズ・ストロール」に触れると、歩くことだけでも、とてもリズミカルに楽しめることが、わかります。タップダンスを学ぶ時、まず最初に覚えたいステップの1つです。タップシューズに慣れるという目的にも最適です。きっと楽しく始められるでしょう。


コラム [南北戦争と公民権運動]

 アメリカでは、1861年から約4年間にわたって、南北戦争が起こります。

 南北戦争は、産業の工業化を支持して経済的な発展を目指す北側の都市部と、奴隷による労働を必要とする南部の農村部との、経済的対立の深刻化が引き起こした内戦でもあります。

 奴隷制度の是非は、時の大統領選でも争点の1つになる程、関心が高まっていました。この選挙で勝利したのが、第16代のアメリカ合衆国大統領、エイブラハム・リンカーンさんです。

 南北戦争中に、リンカーン大統領が奴隷解放宣言をしたのは有名な話ですが、これで直ちに人種差別がなくなるわけでは、ありませんでした。

 むしろ、ジム・クロウ法などに見られる有色人種の社会的分離、人種差別の合法化などもあり、キング牧師らによる公民権運動まで、実に100年近くを要します。

 公民権法の制定に伴い、人種の分離・隔離を合法化していたジム・クロウ法が廃止されたのが、なんと1964年。タップダンスの歴史から見れば、比較的最近のことなのです。


【タップダンサー偉人伝】

「ビル・ボージャングル・ロビンソン」

 時代の変遷とともにミンストレル・ショーの人気が陰りを見せ始めると、1880年頃から、ボードビルと呼ばれる興行が人気となります。

 ミンストレル・ショーと、ボードビルの両方で活躍したアフリカ系アメリカ人エンターティナーがいます。それが、ビル・ボージャングル・ロビンソンさんです。

 ビル・ボージャングル・ロビンソンさんは、ブラック・フェイスを行わず、素顔のままで舞台に立った最初のアフリカ系アメリカ人エンターティナーと言われています。ビル・ボージャングル・ロビンソンさんは、タップダンスの名手で、非常に軽快なサウンドを奏でて、いつも笑顔で踊っていました。また、ハリウッドの名子役、シャーリー・テンプルさんなどとも共演し、一躍スターとなりました。まさに、アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人俳優といっても過言でない重要人物です。

 但し、彼のアイコニックな名演「階段タップ」については、タイムステップの創始者とされるキング・ラスタス・ブラウンさん(Mr. King Rastus Brown)をオリジネイターであるとする主張が、あります。

 (1878年5月25日 米国バージニア州リッチモンド生まれ、1949年11月25日没)

「ジョン・バブルス」

 ジョン・バブルスさんは、リズムタップの父と呼ばれています。リズムタップとは、音を追求した、たいへん音楽的な表現のタップダンスです。そしてタップダンスでは、ジョン・バブルスさんが、初めてヒールを落としたと言われていることが、父と呼ばれる所以です。

 バブルスさんのタップは、つま先部分を横方向(扇型)に往復させたり、脚全体を高速でクロスさせたりとアイデアに富んでおり、パーカッシブなヒールの使い方や、足裏全体を打ち付けるスタンプを用いた、重量級のビート感などが特徴的で、非常に現代的な香りをまとっています。

 また、稀代のハリウッドスター、フレッド・アステアさんのタップダンスの先生でもあり「彼がいなければマイケル・ジャクソンも、エディ・マーフィーも生まれなかった」と言われるほど、尊敬を集めています。

 (1902年2月19日 米国ケンタッキー州ルイビル生まれ、1986年5月18日没)

「ジェニ・ルゴン」

 ジェニ・ルゴンさんは、フレッド・アステアさんや、ビル・ボージャングル・ロビンソンさんと、初めて踊ったアフリカ系アメリカ人の女優と言われています。「少年のように踊る」と評された彼女の演技は、たいへん躍動感あふれる天真爛漫なもので、唯一無二の存在といっても過言ではないでしょう。代表作に「Hooray for Love」「Ali Baba Goes to Town」などが、あります。

 アメリカの女性解放運動(ウーマン・リブ)が1960年後半からですので、ルゴンさんの生まれた時代には人種差別のほか、男女の不平等なども、ありました。このことから、彼女はアフリカ系アメリカ人の男性よりも、さらに弱い立場にあったのではないかと推察しています。

 (1916年8月14日 米国イリノイ州シカゴ生まれ、2012年12月7日没)

 そして、タップダンス史には、フレッド・アステアさん、ジーン・ケリーさん、エレノア・パウエルさん、ジンジャー・ロジャースさん、ヴェラ・エレンさん、ヘンリー・ルタンさん、エディー・ブラウンさん、サミー・デイヴィス・ジュニアさん、グレゴリー・ハインズさん、バニー・ブリッグスさん、ジミー・スライドさん、サンドマン・シムズさん、アーサー・ダンカンさん、スティーブ・コンドースさん、ハロルド・ニコラスさん、ハニー・コールズさん、ハロルド・クローマーさん、サミュエル・グリーンさん、バスター・ブラウンさん、メイシオ・アンダーソンさん、ロン・チェイニーさん、チャック・グリーンさん、ロバート・ルー・リードさん、リオン・コリンズさん、チャンス・テイラーさん、ブレンダ・バッファリーノさん、ダイアン・ウォーカーさん、サム・ウェバーさん、セヴィオン・グローヴァーさんなど、ここに載せきれない数々のタップマスターがいます(順不同)。

 ここからは、いよいよ日本におけるタップダンスを、紹介していきます。


【日本のタップダンス】

 日本のタップダンスは、1930年代にジョージ堀先生から、始まりました。その後、吉田タケオ先生、中川三郎先生、そして中野ブラザーズ(中野啓介先生と、中野章三先生の兄弟コンビ)などの、スーパースターを輩出して、お茶の間とエンターテインメント界全体を彩りました。

 ライブハウスやレストランでは、ジャズミュージシャンとのセッションも、長年に渡り行われています。ジャズといえば、アドリブ/インプロビゼーションです。ピアノ、ギター、トランペット、サックス、バイオリン、ベース、ドラムなど、様々な楽器プレイヤーとタップダンサーによって、感じるままに即興で展開される音楽。それは、まさにグルーヴ感の塊です。その時、その場だけにあるスリリングな魅力で、聴衆をグイグイ引き込みます。

 現代も多くのタップダンサーたちが、日本と世界で活躍しています。日本には素晴らしいタップダンサーさんが、本当に沢山いらっしゃいます。まだ大衆に広く人気のあるタップダンサーさんは少ないので、メディアの方からすれば、掘れば出てくる宝の山かもしれません。日本のタップ界の未来は、きっと明るいですね。

 では、日本におけるタップダンスには、どのような課題があるのでしょうか。

「日本のタップダンス 課題と提案」

 日本での課題の1つには、タップダンス人口の少なさが、あげられます。タップダンスは知名度こそ高いのですが、実際に踊れる人は少ないのです。これは、本場アメリカの比ではありません。

 アメリカ在住のタップダンサーによると、アメリカではタップダンスが小学校の授業に取り入れられているそうです。子どもの頃からタップダンスに触れることのメリットの1つは、リズム感が楽しく育めることです。そしてリズム感は、ダンスを踊るためだけに必要なものでは、ありません。優れたリズム感は、勉強や運動や仕事など、私たちが健康的で豊かに暮らすための様々なシーンに役立ちます。

 リズム感と運動神経を最も効率よく伸ばせるのは、だいたい4歳から12歳くらいまでです。また、身につけたリズム感は、簡単には衰えません。このため、子どもの頃の運動は、とても大切なのです。ただし、乳幼児は足の骨が柔らかすぎるので、本格的にタップダンスを始めるには少し早いように思います。この時期は、音楽に親しんで、手拍子や軽い足踏みをする方法などで楽しむのが、良いでしょう。

 リズム感の発達と、子どもの足の骨の形成期とを合わせて考えみましょう。すると、運動を通じてリズム感を養うのは小学校2年生から6年生くらいが、ベストでしょうか。いずれにしても、子どもの頃からリズム感を鍛えることで、そのメリットを享受できる期間も長くなります。このため、ぜひ子どものうちの適切な段階から、楽しく取り組みたいものです。なお、リズム感は、いくつになっても養うことはできますので、大人になってからでも十分に可能です。

 近年、中学校の体育ではダンス必修化に伴い「現代的なリズムのダンス」も、取り入れられました。ここにマッチし得るのが、タップダンスです。授業ではタップシューズが使えないものと思われますが、タップダンスはタップスの付いていない体育館履きなどでも踊ることができます。体育館履きでも多少の音は鳴らすことができますので、まとまった人数で手拍子と足拍子を駆使すれば、結構カタチになります。ちょっと人と違うコトをやってみたい中学生の皆さん。ぜひ、タップダンスにチャレンジしてみてくれたら、嬉しいです。

 もう1つの課題は、練習場所の少なさです。タップシューズを履いて直接床の上で踊ると、床を傷つけることがあります。中には「床の傷は勲章」のように考えてくれるスタジオもあります。しかし、多くの場合は傷防止のために、コンパネなどの板を敷いて、その上で踊ることになります。さらに、必然的に音や振動を伴いますので、どこでも練習できるわけでは、ありません。こうした事情から、おのずと練習場所も限られてきます。タップダンサーたちは、タップダンスのできるスタジオを借りて練習したり、板とタップシューズを持って公園に出かけたりして、楽しんでいます。

 なお、学校以外で市販の楽曲を使用する場合は、著作権上の制限が生じることもあり得ます。しかし、自ら発する手拍子、足拍子の音には、著作権の心配も当然ありません。一旦習得すると、とても自由に楽しめるようになるのもタップダンスの良いところです。日本でもタップダンスの普及を、ぜひ期待したいです。

 タップダンスの音を表現するために「足拍子」という言葉を使いました。実は、足拍子は昔から続く日本の伝統芸能にも、あるのです。ではここで、日本古来の文化とタップダンスの関係に触れてみましょう。

「日本の文化とタップダンス」

 日本を代表する作曲家の伊福部昭さんは、「民族によって文化は違うが、民族の違いを超越して人間の根本に到達したものだけが、芸術として残る」と主張されました。そして「文化は大地を伝って足裏から入ってくる」という、ガルシア・マルケスさんの言葉を引かれました。

 日本でも、能・狂言・歌舞伎・日本舞踊の世界には「足拍子」という、足を踏み鳴らす動作が古来あります。舞い踊りながら、足を踏み鳴らしてドン!と、大きな音を鳴り響かせたりするものです。能の舞台では、この足拍子の音が綺麗に響くように総ヒノキで造られ、さらに床下にカメを並べ置く仕掛けも用いられます。歌舞伎や日本舞踊でも、所作台というヒノキ製の置き舞台を追加するなどして、足拍子が良く響くように工夫を凝らしています。

 また、祭囃子では笛や太鼓で小気味よいリズムの音楽が奏でられ、盆踊りにもリズミカルな手足の動きが見られます。そしてダンスと音楽は、非常に親和性の高いものです。昔から人々は、きっと生活の様々なシーンで、太鼓を打ち鳴らしたり、踊ったりしたのでしょう。

 足を踏み鳴らすことは、太古から続く最も原始的で本能的な感情表現でも、あるはずです。すなわち、タップダンスは「太古から続く人類のアートである」とも、言えるのではないでしょうか。

「タップダンスに触れてみよう」

 タップダンスに触れることができる機会には、公演、ライブ、YouTube、ワークショップ、スタジオレッスン、公民館サークルなどが、あります。

 観て楽しむなら、公演やライブやYouTubeを。ちょっと探せば、たくさんの情報に巡り会えます。時には偶然のような縁もありますので、何か気になる情報が見つかったら、1歩踏み出してみては如何でしょうか。

 私の場合は、これまで繰り返し触れている「ノイズ&ファンク(Bring in 'da Noise, Bring in 'da Funk)」が衝撃的でした。2003年3月に赤坂ACTシアターで上演された公演です。なお、この公演のフロントアクトは、HIDEBOHさんが率いた伝説的グループ「THE STRiPES」でした。

 その4年後、子どもと映画館で「ハッピー フィート」を観たことで、私のタップダンスへの興味は決定的となりました。そこから、日本のタップダンサーについて調べ始め、私はHIDEBOHさんと、熊谷和徳さんという2人のタップダンサーのタップを好きになりました。

 踊れるようになりたい方は、独学も可能ですが、やはりダンススタジオやワークショップなどに足を運んで教わるのが、賢明でしょう。習う場合は、ご自身の通える範囲で目的に合った環境を探しましょう。では、タップダンスを教わることのできる環境は、どうやって選べばよいのでしょうか。


コラム【タップダンス教室の選び方】

 タップダンス教室には、様々な形態があります。選び方は十人十色ですが、あくまで一般論として、まとめてみました。ご参考になれば幸いです。

 まずは、場所と日時です。これは無理なく通える範囲から探しましょう。職場や学校に近いか、自宅から通いやすいところは、あなたにとって優位性があります。ご自身の余暇となる時間帯にレッスンがあることも重要です。

 次に、環境です。レッスンの形態には、マンツーマンなどの「個人レッスン」と、大勢で1人の先生に習う「グループレッスン」があります。個人レッスンには、パーソナルレッスン、プライベートレッスンなど、様々な呼び方が、あります。なお、グループレッスンの方が一般的で、費用も比較的安価です。しかし個人レッスンにも、多くのメリットがあります。

 個人レッスンの利点としては、まわりの目を気にしなくて良いことや、レッスン日時を自分の都合に合わせられること、自分に合ったスキルを指導してもらえること、自分の教わりたい場所に先生が来てもらえたりすることなどが挙げられます。多少費用がかかっても、得られるメリットも多く、費用も1回1万円程度から依頼できる場合もあります。個人レッスンをご希望の方は、教わりたい先生に直接連絡を取ってみるのが良いでしょう。

 次に、グループレッスンです。数人から数十人の規模で行われるため、広さのある場所で行われることが多いです。これを「スタジオレッスン」「公民館サークル」「ワークショップ」の3つに分けて、大まかな特徴を列挙しておきます。

 1)スタジオレッスンでは、フロアも更衣室などの設備も整っている場合が多く、快適に踊れて上達も期待できます。通う側の真剣味も高く、レッスンでは汗でびしょびしょになるくらい踊ることが通常です。費用は1回あたり2000から4000円ほどが一般的でしょうか。

 2)公民館サークルは、スタジオよりも費用は安めですが、床は汎用で、更衣室などは無い場合も多く、汗をかかないか、やや汗ばむ程度の軽めな動作が主流です。こちらは、日頃の運動不足対策を行うとか、近所付き合いの中でダンスを楽しみたい方が多めです。費用は1回あたり500円から2000円程度が多いようです。

 3)ワークショップは、定期的なレッスンとは異なり、その時々の企画や目的に沿って行われる場合が多いように思います。

 そして「人」です。これは、指導者や他の生徒さんとの相性などのことで、楽しく通うための、最も重要なファクターの1つです。心と体の健康のためにも、上達するためにも「楽しい」時間を過ごすことは、とても大切です。

 好きなことを自分らしく楽しむ。ご自身に合った環境が見つかるといいですね。


【タップダンスで社会貢献】

 筆者は、タップダンスを始めるまでに、ストリートダンスを20年ほど踊ってきました。ストリートダンスとは、黒人をルーツとする様々なダンスジャンルの総称です。これに含まれるジャンルには、ハウス、ロック、ポップ、ソウル、ニュージャックスウィング、パンキング等があり、近年人気のヒップホップも、ストリートダンスの1種です。筆者は子ども達のためのダンススクールも、経営しています。

 タップダンスとストリートダンスの、最も大きな違いは「音」です。ストリートダンスは、主に自分の外からやってくる音(=音楽)に対する反応としての、心と体の表現力が肝となります。しかし、自らが発する音は、ほぼ無音です。時々スニーカーが床に擦れて「キュッ」となったりしますが、それは、ストリートダンスという表現の上では、あまり重要な部分では、ありません。

 他方、タップダンスは自らも音を鳴らすダンスです。タップダンスにおける音には、自分の体の外からやってくる音楽の他に、自らが奏でるタップ音があります。静寂の中で、自らが奏でるタップ音だけで演じることも、多々あります。タップダンスという表現の上では、自らが奏でるタップ音が、たいへん重要な役割を果たします。そしてタップ音は、自らの心に直結しています。

 タップダンスでは、タップ音と心は、概ね一体です。およそ、自信を持って鳴らせば強い音が、不安な気持ちで鳴らせば、か弱い音が出てきます。但し、いいタップ音を鳴らしたいという想いが強すぎると、逆に力んでしまって上手く鳴ってくれないことにも、なります。この自ら奏でる「タップ音(すなわち心)」のコントロールが、タップダンスの魅力の1つでもあります。

 その日その場で、きれいなタップ音が鳴らせるかどうかは、踊ってみないと、わかりません。不思議なもので、いつもと同じ床、同じシューズでも、その日その日の調子や、心のありようによって、かなり出音が異なるのです。踊っているうちに、気持ちよくなったり、疲れたりして、鳴り方が変化することも、あります。

 こうして、タップダンスを通じて自己の内面を見つめる機会を持つ。このことで、心は磨かれ、ぶれないメンタリティを培えます。さらには、緊張や不安に打ち克つ、克己心も養えます。さらに、ダンスを踊れば適度な運動の効果によって、血行も良くなります。ですから、タップダンスは、ダンスを通じて心も鳴らす、心身が磨かれるダンスでもあると、私は思います。

 タップダンスを練習していると、無心になって没頭できる時間、いわゆる没入感を感じられることが、あります。それはまるで、心の原始です。かつて、マイケル・ジャクソンさんは「僕は踊っているとき、聖なるものに触れることができる」と、述べられました。マイケル・ジャクソンさんは、タップダンスからも大きな影響を受けています。タップダンスは、そんな穏やかな幸せや、清らかな心の高みを感じられるアートでも、あるのです。

 現代社会では物質的な幸福は充実しています。だからこそ、これからは心を磨く時代です。心の健康、心の充足によって、より幸福な毎日をおくることができる。これが、より良い暮らし、より楽しい人生に直結します。

 1人ひとりが人生を楽しむことができると、地域や社会がもっと明るくなる。タップダンスは、人々が豊かな心で健康的に生きることのできる、よりよい社会づくりに貢献できます。


コラム [タップダンスと音楽]

 タップダンスは、音楽との親和性が非常に高いのも特徴の1つです。

 かつてのタップマスター達は、デューク・エリントンさん、カウント・ベイシーさん、キャブ・キャロウェイさんらの率いるビッグバンドとともに活躍しました。トランペットやトロンボーンなどの金管楽器とタップダンスの音色は、非常に相性が良いのです。

 タップダンスの定番曲としては「A列車で行こう」「CUTE」「L-O-V-E」などが挙げられます。

 現代のポップソングと、往年のジャズやクラシックを聴き比べてみましょう。すると、現代のポップソングでは、低音から高音までの全周波数帯で、音がギッシリと詰まっている、音の密度も圧も高いサウンドが多いことに気づくでしょう。このため、ポップソングを一聴するとタップダンサーの奏でる「タップ音」の入る隙間が乏しいようにも思われるかも知れません。

 しかし、新しいサウンドにマッチするスタイルの開発は、そのダンスの発展にとって必須です。タップダンスは、あらゆる楽器と音楽を奏でることが、できます。さらに、あるジャンルと別のジャンルとの融合によっても、新しいサウンドは生まれます。例えば、DJやラッパーやボイスパーカッショニスト、ピアニストや三味線奏者などとタップダンサーとのコラボレーションなども行われることが、あります。

 また、北野武さん監督の映画「座頭市」では、和太鼓や篳篥など和楽器のフィーチャーされた、和風ダンスミュージックとタップダンスとの見事な融合が見られます。このほか、タップダンスは、EDMなどのダンスミュージックやR&Bなどの世界観にも、十分にマッチできます。

 学校の部活やサークルでも、吹奏楽団やジャズバンドのショウに、ダンス・パフォーマンスが取り入れられることが、あります。そこに、タップダンスを合わせることができれば、オールディーズな魅せ方が付加され、より豊かに表現世界を拡張することが、できるのではないでしょうか。


【タップダンス映画3選】

 ご家庭のテレビやスマホでも、タップダンスを楽しめるのが映画です。タップダンスの映画は数多くありますが、ここでは3作品に厳選して、ご紹介いたします。

「タップ」
 グレゴリー・ハインズさん主演。円熟の域にある稀代のタップマスター達が次々にソロで踊るシーン(チャレンジ)は必見です。

「座頭市」
 THE STRiPESによるラストの農民タップが圧巻。北野武さん監督作品です。

「ハッピーフィート」
 主人公でペンギンのマンブルは、当代最高のタップダンサー、セヴィオン・グローヴァーさんの愛弟子(モーション・キャプチャー)です。親しみやすいダンサブルな選曲も魅力の、楽しい作品です。


【タップダンスの未来】

 ビル・ボージャングル・ロビンソンさん、ジョン・バブルスさん、ジェニ・ルゴンさんたちのエピソードから、何かを感じていただけましたでしょうか。

 私は、歴史を「選択可能な未来へのアドバイス」と考えます。「彼らの活躍した時代は、どんな時代だったのだろう」「その時の人々は、どんな感覚で、彼らの演技を受け取ったのだろう」などと、思考を巡らせる。その感謝や尊敬の気持ちで、私たちは、より良い未来をつくって行くことが、できるのかもしれません。

 現代は、タップマスターたちが生きた時代よりは、ずいぶん良くなっているように思います。人種や性別による差別は少なくなり、LGBTQ+、結婚観、働き方など、あらゆることに多様性(ダイバーシティ)が認められるように、なりつつあります。

 タップダンスも、生きるための手段から、人生を楽しむためのものへと、広がりをみせています。子どもから大人まで、幅広い世代に親しまれています。子ども達はリズム感を育み、シニアの方々は健康維持に、地域には賑わい創出とコミュニティづくりにも、一役買っているようです。

 まずはスタイルや固定観念にとらわれず、タップシューズを履いて表現することを、自分らしく楽しんでみましょう。きっとタップダンスは、あなたの全てを受け容れてくれます。そして、タップダンスのあるライフスタイルによって、自分らしさも、いっそう磨かれてくると思います。

 これからの時代は、コンピュータやAIの苦手なこと、例えばアート、スポーツ、芸術などの分野が、ますます価値を持ってくるでしょう。タップダンスは、音楽でもあり、スポーツでもあり、アートでもある。まさに、エンターテインメントの融合分野とも言えるタップダンスは、これからの時代を生きる人々が、自らの人生を楽しむ上での、大きな可能性を秘めていると思います。

 まだタップダンスを踊ったことのない人が、この記事を読んでタップダンスに少しでも興味を持ってもらえたとしたら、たいへん嬉しいです。また「自分もタップダンスにチャレンジしてみようかな」なんて思ってもらえたとしたら、望外の喜びです。そんな時は、ぜひ1歩踏み出してみてください。きっと、少しのドキドキ感と、その先の心躍る体験に出会えることでしょう。

 私は、タップダンスで輝く未来があると信じます。文化でありアートでもあるタップダンスは、人々を快活にします。そして、街や社会や世界を、いっそう美しくするでしょう。

 最後に1つ願いを書きます。ここまで読んでくださった、あなたの未来が、ひときわ輝きますように。そして、タップダンスとタップダンスに関わる全ての人々の未来が、ますます輝きますように。





【アウトロ】

 現代では、タップダンスを語る時に、人種差別のような不遇な歴史を対にすること自体が悲しくなる(もっと明るい気持ちでシェアしたい)という意見も、あります。

 そして、かつて時代を彩ったタップマスター達の魂を受け継ぐ名手Ted Louis Levyさんも「タップダンスは、誰のものでもない。みんなのものである。歴史を許し、広くシェアしよう。」と述べており、懐の深い考え方が広まりつつあります。

 これについては、私も同じ感覚です。しかし、歴史を全く知らないまま単純に目の前のタップダンスに取り組むことと、歴史を知った上で、尊重と感謝を込めて踊ることでは、表現の深さが大きく異なってくると思います。このため今回は敢えて歴史から触れてきました。

 現代に生きる私たちは、色々な角度からタップを捉えることができます。ジャンルやスタイルの違いを超越して、すなわち「TAP is TAP」という感覚で、ありのままの心で、素直に向き合う時期に来ているのではないでしょうか。

 先に触れました通り、タップダンスには共通の振付があるため、国境や言語を超えて繋がれる力も、あります。タップダンスを踊るだけで、人類の共通の部分にリーチできる。足音で奏でるリズムで、みんなが仲良くなれたり、世界の平和に貢献できるとしたら、とっても素敵ですよね。

 TAP is LOVE、TAP is LIFE、TAP is PEACE、TAP is ・・・。タップダンスは、人類に与えられたギフトでもあるのです。

 最後まで、ご高覧くださり、誠にありがとうございます。


土井一朗

追伸 この記事に興味を持っていただいた方、ご連絡をお待ちしています。
Eメールアドレス:tap☆borgmusic.jp(☆を@にしてください。)

私が教えているタップダンスクラスは、こちらです。
https://bes.borgmusic.jp/bes_tap.html

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