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コヴァチッチ&ドク、鮮やかフィニッシュでシティ逆転勝利!【マッチレビュー】マンチェスター・シティvsフラム【PL24-25 第7節】


  • プレミアリーグ 2024-25 第7節

  • 日時: 2024年10月5日(土) ※日本時間

  • 会場:エティハド・スタジアム

  • 試合結果
    マンチェスター・シティ3-2フラム (HT1-1) (終了3-2)
    マンチェスター・シティ:コヴァチッチ 32', 47'、ドク 82'
    フラム:ペレイラ 26'、ロドリゴ・ムニス 88'


試合の展開:前半

  • 【MCI マンチェスター・シティ】
    前節はアカンジが偽CB的な役割を果たしていたが、今回はコヴァチッチが1アンカーぎみで、リコ・ルイスが偽SBとして中を上がっていく、開幕数試合試みていたスタイルでのアプローチ。

リコ・ルイスの偽SB

 中盤では、コヴァチッチとリコ・ルイスが適宜連携しながらボールを前進させ、ギュンドアン、フォーデンらも一つラインを降りて拾いにくる場面も。グリーリッシュは左サイドに張り、ベルナルドは右サイドで適宜中に入ってくるようなポジショニング。

コヴァチッチとリコ・ルイスが連携し、ギュンドアン、フォーデンが適宜おりながら推進
  • 【FUL フラム】フラムは守備の際は、5-4-1でブロックを組んでいく。

フラムは5-4-1のブロックを形成
  • 【FUL 先制 0-1】26分、左サイド ロビンソンからのファーサイドへのボールを、イウォビがおさめ、ヒメネスのパス。ヒメネスの大胆なバックヒールを、最後はペレイラが押し込み先制に成功。シティDF陣もさすがに予期していないようなボールで対応できず。

  • 【FUL】先制後はフラムの時間が続いていく。5-4-1でブロックを敷きつつ、いざ自陣内深いところでボール奪取に成功すると、ペレイラ、トラオレらの前線陣で一気に運んでいく。シティは、前傾姿勢で戻りながらの守備であることや、相手のほうが数的優位な場面に陥りがちで、被カウンターでひやりとする場面も。

28分、被カウンターの場面
  • 【MCI 同点 1-1】32分、CKからの展開。キッカー ギュンドアンはふわりと弾道の高いボールを中央に入れ、フラムはクリアできず、先にコヴァチッチえが反応し、シュートを放つ。ディフレクトしたシュートはGKレノの必死のダイブの脇をすり抜けてゴール。コヴァチッチは開幕戦以来の今季2得点目。

試合の展開:後半

  • 【MCI 逆転 2-1】47分、後半開始早々コヴァチッチが2得点目。左サイド フォーデンからのクロスはファーサイド ベルナルドへ。ボックス内フリーのコヴァチッチにボールが渡り、正確にゴールの左側に蹴り込む。フラムDF陣はボックス内に集まっており、コヴァチッチを自由にさせてしまった。

  • 【FUL】53分、フラムのカウンター。トラオレが左サイドから中央を一気に持ち運び、ヒメレスがカットインしフィニッシュを狙う。トラオレを中心に、イウォビ、ペレイラ、ヒメレスらが数的優位をつくりながらカウンターを狙っていく。対してシティは戻りながらの守備でかろうじて防いでいく。フラムは引き続き自陣内では5-4-1でブロックを組むが、奪取すればすぐに前に集団で攻めていく意識。

  • 【MCI】61分、トラオレのスピードのあるカウンターに手を焼いている状態なので、アカンジに代えてウォーカーを投入。2CBの右を守る。また、グリーリッシュに代えてドクを投入。

2CBの右にウォーカーを投入
  • 【FUL】トラオレ対策を打つが、フラムのカウンターはトラオレのみならずヒメレス、イウォビらも集団でしっかり上がってくることから、都度脅威になり、かろうじて防いでいく場面が続く。また、67分には、抜け出したトラオレとウォーカーが競り合う場面があったがトラオレが勝利。エデルソンがナイスセーブを見せる。トラオレとしては3度目の決定機であった。

  • 【MCI 追加点 3-1】82分、ドクは左サイドで中央のリコ・ルイスからのボールを​​拾い、ボックス手前で横に移動しながらシュートを放つ。強烈な無回転シュートがネットに突き刺さる。今まであまりドクには見られなかったようなゴール。その後ドクは86分、いいスルーパスをハーランドに出し、起点になる。一度乗るとどんどん乗っていくタイプ。

  • 【FUL 1点を返す 3-2】88分、ネルソンがエリア内で交代選手のロドリゴ・ムニスにパス、ムニスはターンして左上隅に強烈なシュートを放つ。シティのDF陣もボックス内に構えていたものの、ムニスをフリーで打たせてしまう。

フラムのフィジカルに優れた前線の鋭いカウンターに苦しんだシティ、xGやチャンス創出だけ見ればフラムのほうが圧倒していた試合。3-1-5-1での被カウンター時の守備という点で課題が改めて浮き彫りになりました。一方で、大きな希望に思えるのはコヴァチッチの2ゴール。ロドリ不在の中、コヴァチッチにかかる期待は大きいですが、持ち前の推進力のみならず、今季冴えている正確なショットでゴールを量産してほしいものです。また、フィニッシュが課題と言われることも多いドクの鋭いシュートは、印象を覆すものでした。

ハイライト

スタッツ

両監督のコメント

ペップ・グアルディオラ(マンチェスター・シティ)監督
守備に関して:

「守備に関して心配はありません。初めに失点するのは理想的ではありませんが、今日は1-0や2-0でリードするチャンスも作りました。」
フラムの先制点について:
「時には相手の努力を認めるべきです。最初のゴールに関しては、我々の守備を批判するのではなく、彼らの努力を称賛すべきではないでしょうか。」
マテオ・コヴァチッチの活躍について:
「彼が2ゴールを決めてくれて嬉しいです。通常、彼はこのようなゴールを決める選手ではありません。コヴァチッチをマークしないでおくと得点してしまうことを、相手チームは今後気づくでしょう。」

マルコ・シルバ(フラム)監督
「選手たちは試合プランを素晴らしく遂行しました。シティと比較して我々が作り出したチャンスを考えると、もっと多くのものを得られてもよかったと思いますが、それがサッカーというものです。」

https://www.theguardian.com/football/2024/oct/05/pep-guardiola-insists-leaky-manchester-city-defence-doesnt-worry-him

選手評価

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