【マッチレビュー】チェルシーvsマンチェスター・シティ【PL24-25 第1節】
プレミアリーグ 2024-25 第1節
日時: 2024年8月19日(月) ※日本時間
会場:スタンフォード・ブリッジ
試合結果:チェルシー0-2マンチェスター・シティ (HT0-1) (終了0-2)
チェルシー:
マンチェスター・シティ:アーリング・ブラウト・ハーランド 18'
マテオ・コヴァチッチ 84'
試合の展開:前半
【MCI】保持3-1-5-1、非保持4-1-4-1
ロドリは軽い怪我、フォーデン、ウォーカー、ストーンズのイングランド組は合流して間もないため、彼らは不在でのスターティングメンバー。
コヴァチッチがワンアンカーで一つ前にベルナルド、序盤はドクは右、サヴィーニョは左の配置。【CHE】保持4-2-3-1 →やや右肩上がりの3-2-5、非保持4-4-2
【MCI】8分、早速サヴィーニョが得意のドリブルでチャンスを創出。右ハーフレーン上で相手に囲まれながらドリブルからベルナルドへパス、フィニッシュ。
【MCI】リコ・ルイスが、コヴァチッチの脇よりもさらに前、シャドーの位置まで入ってくる働きも見せる。
【MCI・CHE】〜13分、ポジェッション的に右WGドクと、左SBククレジャのマッチアップが多いがククレジャの対応も光る。14分頃から、ドクとサヴィーニョはポジェッションを入れ替える。
【MCI 先制 0-1】18分、自陣左サイドでボールを持つグヴァルディオルにパーマーがプレッシャー、その瞬間、左サイド大外でフリーになったドクへボールが渡り、持ち運ぶ。カットインしてからボックス内へパス。ベルナルドが少しフリックぎみに触り、ハーランドが最後ボールを収め、サンチェスが出てきたところでシュートを放つ。
【MCI】21分、リコ・ルイスから右大外で待つサヴィーニョへ。サヴィーニョはククレジャと相対しながら距離を保ち、斜めに持ち運び中央へ。デ・ブライネにボールが渡りコントロールショットを放つ。序盤、左サイドでも存在感を放っていたサヴィーニョだが、右にポジェッションを入れ替えてから一層のクオリティを見せる。華麗なドリブルでボールを持ち運ぶタテへの推進力はまるでマフレズのよう。
【CHE】〜24分、後方からのビルドアップの場面、シティのハイプレスにはめられ、出口をつくれていない状況でうまくビルドアップできない状況。ギュストを使いながら前に運んでいきたい。
ミドルへ運んでからは、シティは4-1-4-1のブロックを組み、コヴァチッチの脇を使えるので、ミドルまで運ぶまでが課題な状況。【MCI】自陣でグヴァルディオルがボールを持ち、パーマーがプレッシャーをかけるとき、デ・ブライネは左IHから少し外に流れボールを受ける動き。また、ドクが高い位置をはっていることでギュストがピン留めされる。
【CHE・MCI】チェルシーが後ろでボールを回す時間が増える、出口をつくれていない状況。シティは4-1-4-1で構え、デ・ブライネやベルナルドが適宜プレッシャーをかける。チェルシーとしては、誰がプレッシャーをかけてくるかはっきりしないので展開に苦慮。
【MCI】39分、サヴィーニョ、軽い負傷と見られ治療へ、その後ピッチへ戻る。
【CHE】バイタルエリア 右サイド側からパーマーがダイレクトでシュートを放ち、エデルソンがこぼしたところを、寄せたジャクソンがゴールへ収めるが、ジャクソンにオフサイドをとられノーゴール。
前半、シティはハーランドの得点、サヴィーニョの持ち運びやドクの突破、リコ・ルイスの攻守における働き、コヴァチッチの試合コントロールなどもあり、シュート数ではチェルシーの4本に対し8本と比較的優位に試合を進める。チェルシーは保持率はシティを上回るもビルドアップの出口の作り方に苦慮、前半終盤には徐々にチャンスを創り出していた。
試合の展開:後半
【MCI】後半開始、サヴィーニョに代えてフォーデン投入。
【CHE】前半よりもプレスの開始位置を下げる。ハイプレス一辺倒ではなく、ミドルブロックで構えたところから相手が下げるならプレスに行くなど使い分けで対応する。
【MCI】後半もリコ・ルイスがフリーロールのように最後方から上がりプラスイチを作る働きで、チェルシーとしても捕まえづらい構造。
【CHE】58分、エンクンクに代えて今夏ウルブズから新加入のペドロ・ネトを投入。早速ボックス内でのエンソ・フェルナンデスからのパスに走り込むがリコ・ルイスが対応。少し対応が遅れていたら決定機になっていただけに、ペドロ・ネトが早速持ち前の俊敏さをみせる。
【MCI 追加点 0-2】84分、チェルシー GKからボールをつないでいこうとするが、ドク、ハーランドらが高い位置からのプレスで、相手は自陣サイドから前方中央よりにクリア。回収したコヴァチッチは、カイセドら相手をかわしながら中央を持ち運び、バイタルエリアからのミドルシュート。
選手フォーカス
【MCI】リコ・ルイス
初期配置は最終ラインながらフリーロールのようにあがって攻撃の起点にもなる働きをみせた。
【MCI】コヴァチッチ
この試合一番の奮闘を見せたといってもいいのはコヴァチッチ。ロドリ不在の中、アンカーとして攻守の起点になる。持ち前の持ち運ぶ能力でチェルシーのプレスを回避しボールを供給する働きや、相手の攻撃を潰す働きを見せるとともに、自ら持ち運んでのミドルシュートも決める。今季はより一層活躍してくれることでしょう。