【マッチレビュー】ウェストハムvsマンチェスター・シティ【PL24-25 第3節】
プレミアリーグ 2024-25 第3節
日時: 2024年9月1日(日) ※日本時間
会場:オリンピックスタジアム
試合結果
ウェストハム1-3マンチェスター・シティ (HT1-2) (終了1-3)
ウェストハム:ルベン・ディアス 19' (og)
マンチェスター・シティ:アーリング・ブラウト・ハーランド 10', 30', 83'
試合の展開:前半
【MCI マンチェスター・シティ】非保持4-1-4-1、保持3-2-4-1
・ウイング陣は、グリーリッシュが今季初先発。サヴィーニョは怪我の影響で欠場、ドクは右で起用。
・その他のメンバーは前節通り。後ろ3枚はアカンジ、ルベン・ディアス、グヴァルディオル。コヴァチッチがアンカー、リコ・ルイスはコヴァチッチの脇を上がるフリーロール。
・リコ・ルイスが上がるときは、ベルナルドが下がりバランスを保つ。
【MCI 先制 0-1】10分、相手陣内でベルナルドが積極的にプレスを仕掛け、ウェストハムはボールロスト。ベルナルドからハーランドへボールが渡り、一対一の場面を決める。早速ハーランドが決めて先制。
【MCI】その後もシティペース。デ・ブライネら遠くから狙える選手が次々シュートを放っていくが、GKアレオラがナイスセーブを見せる場面も。
【WHU 同点 1-1】19分、ウェストハムは自陣内でプレスを回避しながら前進し、ボーウェンが右サイドからカットイン。ボーウェンが中央に放った速いグラウンダーぎみのボールが、ルベン・ディアスのオウンゴールを誘発。
【WHU】先制後、ウェストハムもアントニオがフィジカルを活かし突破するような鋭い攻めを見せていく。シティのプレスにもある程度慣れてきた様子で、自分たちの時間を作れる場面も。ウェストハムとしては、プレスを回避し、ミドルサードを抜ければアントニオらで可能性はあるので、いかにそこを突破し、フィニッシュに持っていくか。
【MCI 再び突き放す 1-2】30分、左サイドからグリーリッシュがボックスへ侵入、バイタル付近でパスを回し、最後託されたハーランドがしっかり決める。
不運な失点はあったものの、ハーランドが前半2得点の圧巻の活躍で1リードでハーフタイムへ。また、そこに至るにはベルナルドのプレッシングや、グリーリッシュのアタッキングサードでの左サイドからのチャンス創出などの動きが光った。
一方、ウェストハムはリードを許しているものの、ボールを持ったときには持ち前のFW陣がクオリティをみせ、決してシティとしても油断できない状況。
試合の展開:後半
【WHU】ウェストハムは分かりやすく5-4-1でブロックを構える陣形に整理。
【WHU】51分、自陣内深くでボール奪取後、クドゥスが中央を持ち運ぶカウンターをみせ、クドゥス、ボーウェンのワンツーでクドゥスがシュートを放つがポストに阻まれる。前の枚数は少ないもののボールを持ったときの怖さは格別。
【MCI】65分前後、リコ・ルイスのポジショニングは前半ほど上がらなくなる。カウンター警戒で、コヴァチッチの脇で保持を重視する働きで、カウンターケアをタスクとして担う。
【MCI】68分、ドクに代えてギュンドアン投入。
【WHU】71分、アントニオに代えてフュルクルク、パルミエリに代えてツォウファル投入。
【MCI】72分、グリーリッシュに代えてマテウス・ヌネス投入。
【MCI】シティは、選手交代後、中盤の選手たちで相手陣内でボールを回していく試合をコントロールしていく動き。コヴァチッチ、リコ・ルイスがダブルボランチぎみに構えつつ、無理をせずに回していき、ウェストハムが出てくる隙をうかがう。
【MIC 追加点 1-3】83分、待望の追加点、ハーランドハットトリック。シティは自陣内深くでの回収後、前方のギュンドアンへのロングパス。ギュンドアンが落としたボールをマテウス・ヌネスが中央持ち運びパス、ハーランドが抜け出しフィニッシュ。
ハーランドの圧巻の2試合連続のハットトリックで開幕3連勝。3本とも決して簡単な場面ではなかったが決めきる力はさすが。グリーリッシュやベルナルドらのチャンス創出の働きはもちろん、マテウス・ヌネスら途中出場の選手も良さを発揮した。そして、試合の状況に応じて、攻撃参加やコヴァチッチの脇での保持など持ち場を変えて機能するリコ・ルイスは完全に定着。力んで枠を捉えられない惜しいシュートの場面も見られるが、これを決めきるようになったらいよいよ傑出した選手への一歩を踏み出すのではないでしょうか。