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「17歳、レコードを買う。」

こんにちは!井上さんのご紹介に預かりました、高二の夏を部活に溶かしているのんです!
「次のノート担当はのんさんです!」と言われた時、いつも先輩方の素晴らしいnoteを読ませていただいていたこともあり、まさか自分の事だとは思わず「BORDER FREEに同じ名前の人いるんだ!」と喜んでいました。愚かです。
と、いうことで、頑張って書いてみたのでお手柔らかに読んでいただけたら幸いです。

デジカメ、学校へ行こう!、ツッパリ、尾崎豊、ルーズソックス、、、
 自分が生きていない時代に全盛期を迎えたものたちがこの世にはいっぱいあって、それらは何故か、とっても魅力的で、重みがあるように感じます。最近だと「y2k」という2000年代初期に流行したファッションやデザイン、音楽などのカルチャーが若者の間で人気ですよね。
 平成の文化と平成のギャル好き現役高校生としては、y2kギャルが流行るのは非常に喜ばしいのですが、ぜひ、ヤマンバギャル、ガングロギャルなど、たくさんのギャルもリバイバルして欲しいなと思っております。

 さて、前置きが長くなりましたが、今回の私のテーマは「17歳、レコードを買う。」です!先日上野のお祭りに行った際、骨董市が開かれていました。古いものに惹かれやすいで有名の高校生の私はそれに見入っていました。そこで後光がさしているかのように私の目に飛び込んできたのがレコードでした。一緒に行った友達もそういったレトロなものが好きだったので、2人で黙々と漁っていました。松任谷由実、THE BEATLES、沢田研二、光GENJIなどなど、昭和の面々が勢揃い。ときめきが止まりませんでした。そこで友達が「とりあえずこれ聴いとけ!」と言ってくれたのが、今私の手元にあるライオネル・リッチーのレコードです。
 私の家にはレコードプレーヤーがないため、祖父母の家にあるのを借りて聴くことにしました。向かっている道中、車内で母が、自分が私ぐらいの年頃だった時の音楽事情について教えてくれました。いつもはスマホのサブスクでいつでも何曲でもどんなジャンルでも聴けてしまう時代を生きる私からすると、当時の話は衝撃の連続だったと同時に、その不自由さが羨ましくもありました。ということで、気になった私は祖父母にも当時の音楽事情を聴いてみることにしました。
 これがどこに需要のある話なのか、ここで書くべきことなのかはわかりませんが、なかなか世代を跨いで、それぞれの時代の音楽事情を生々しく聞ける機会はそう無いと思うので、私が代表してここの場をお借りして、皆さんにレポートをお届けしたいと思います!

 それでは全ての始まり、大先輩のレコードから。
 もとは、1877年にエジソンが開発したフォノグラフと呼ばれる円筒形の録音盤を使用した装置だそうです。それが後のレコードになりました。しかし普及したのは第二次世界大戦後と、意外にも最近みたいです。
 まあ説明はこの辺にして、ここからは使った時の話をしようと思います。最初、私はレコードプレーヤーなんて簡単に使えるものだと思っていました。そんな舐め腐った私がまず直面したのは、針がない、という問題です。ない、というより折れていたのです。針って意外と簡単に折れてしまうそうで、折れる理由は様々ですが、レコード全盛期を生きた祖父母曰く、歪んだレコードを何度も流すと、針が傷んでしまうそうです。真偽は不明ですが(笑)
 先ほど少し話に出てきた「レコードが歪む」というのはかなり大きな問題です。熱、圧、保管方法などで簡単に歪んでしまうのですが、歪んでしまったレコードは音が飛んでしまったり、綺麗に聞こえなかったりする原因になるのです!
 私の祖父母の家には今でもたくさんのレコードがありますが、歪みが原因で今は聞けないものもたくさんありました。実は、針を付け替えた後、私の買ったレコードをかけてみたのですが、それがかなり歪んでいたそうで、ジジジガガガという音ばかりで聴こえませんでした泣泣


 次はカセット、CD、MDぐらいが混ざり合う、なんとも独特で、でも愛おしい時代に入ります。
 ここは私のちょうど両親ぐらいが世代なので、聞いてみたところ、昔のことを思い出したのか、2人で高校生のように楽しそうに話していました。思い出話に花が咲くとはよく言ったものです。
 2人とも初めて買ったのはCDだったそうですが、そこにおいて、意外にもカセットが重要な役割を担っていたそうです。カセットの大きな利点として、レコードよりも遥かに容易に録音ができることがあります。CDをたくさん買い集めて、CDラックに積んでいくのも一興、カセットに焼いて、友達や好きな人、恋人とシェアするのもまた一興だったそうです。
 CDからカセットに焼く、というのを「ダビング」と言ったらしいのですが、その「ダビング」にまつわるエピソードがあまりにも微笑ましかったのでご紹介させてください。
 当時はみんな学生で金欠だったので誰かのCDをダビングして回したり、駅前に必ずと言っていいほどあったレンタルCD屋でCDを借りてきて自分の分にプラス友達の分もダビングしてあげたり、好きな子に合う口実としてCDを貸したり、恋人や友達に自分の好きな曲をカセットにダビングして交換したり、ドライブデート時に、海の前を通るタイミングでいい雰囲気の曲が流れるように時間を計算してダビングしたりしたそうです。
 そういう風情ある、ちょっとアナログで手間と時間がかかった青春の一ページがとっても甘酸っぱいですね、羨ましい〜〜〜!!!
 その後、自分でセトリを決められるMDや、ウォークマンiPodなどを経て、現在に至ります。ちなみに私の中でウォークマンと言ったら、デジタルのものを想像するのですが、親世代に聞くと、カセットやCD、MD用のウォークマンを想像するらしいです、、ジェネギャですね。ちなみに皆さんはどのようなウォークマンを想像しましたか?!

 まあそんなこんなで、最後はなんの面白みもない現役高校生の私の音楽事情でもパパッと紹介して終わろうと思います。私たち高校生の多くはサブスクに入って、音楽を聴いているように思います。Apple Music, YouTube Premium, Amazon Music, Spotify...
 いつでもどこでも、指一本あれば簡単に音楽を聴けることができます。月額さえ払えばレコードを買わなくても、CDを買わなくても、カセットにダビングしなくても聴けてしまいます。もちろん、自分の知らないジャンルを知る敷居が低くなるったり、簡単にお気に入りの曲を友達とシェアできたりなど、メリットもたくさんあります。
 ですが、祖父母と両親にインタビューしてみて、私たちと音楽を聴くことに対する熱量や意味、立ち位置が同じだったりするのに、あまりにも音楽を聴くまでにかかる時間、お金、労力に差があるのを、強く感じて、それが私にはとても羨ましくて。。。
 簡単に音楽を聴けない。聴ける音楽のレパートリーが少ない。そんな少し不自由で、不完全なそれぞれの時代を彩った音楽事情だったからこそ、あんなに綺麗で、厚みがあって、青い思い出が生まれるのだと感じました。

 私が大人になった時、どんな時代になっているか、自分の生きた時代がどのようにみられているのかは全く想像つかないけれど、祖父母や両親のように、誰かと懐古に浸りながら、今の私たちに想いを馳せてくれていたらなと願います。

次回のnoteは古川さんです!帰りの電車でかなり深い話を高校生相手に対等にしてくださるようなとってもとっても優しくて、みんなをまとめてくれるリーダーシップがあって、心強くてかっこいい方です!楽しみにしています♡

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