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良いものは見直される

こんにちは。ぼーんぐんです。

みなさん牛肉はお好きでしょうか。

好みの焼き加減で調理されたステーキを頂きますと、どんな疲れもいっぺんに吹き飛んでしまいますよね。

ステーキはとてもシンプルな料理でありながら栄養価の高い料理です。

噛み締めるほどに口の中いっぱいに溢れ出る肉汁の旨味はたまりません。至福の喜びを感じるのです。

さて日本には肉質の良い有名なブランド牛が地域毎にたくさんありますが、みなさんは何処の産地の肉がお好きでしょうか。

但馬牛、飛騨牛、山形牛、仙台牛、宮崎牛、佐賀牛、石垣牛、松坂牛など書ききれませんね。

でも、国産黒毛和牛の99.9パーセントが兵庫県の田尻号の子孫なのだという事実をご存じでしょうか。

「何処の牛もみんな親戚なんです」

江戸時代のペリー来航以降、外国人の居留地で牛肉需要が起こり肉の供給不足が起こりました。

さらに明治に入り一般大衆にも牛肉の食文化が広がりますと、さらに深刻な問題となり根本的な解決策が必要になったんです。

そこで明治20年代になりますと外国産と在来和種との交配方針が出され、日本各地では盛んに交配がなされるようになったんです。

しかし外国産の牛は固い!

これは日本人の口には合わなかっただけではなく、飼育においても外国産の牛は気性も荒く大変だったようです。

そこでようやく国産牛の良さが見直されました。

改めて国産牛の育成をしようとしたんですが時既に遅し。日本各地で外国産の牛との交配が進んだために、純粋な国産牛がいなくなっていたんです。

唯一、田舎だったこともあって外国産の牛との交配から免れた兵庫県の牛が残っていたのです。

それが「田尻号」。

この牛の子孫が各地を救ったんですね。

私たちが現在、美味い国産ステーキを食べることが出来るのも「田尻号」のお陰なんです。

いつの時代も国の方針や世の流れに従わねばならぬ事があります。時代の変化に抵抗する事は廃業に繋がらぬとも限らないからです。

しかしそれで良いのでしょうか。

自社及び業界の取り扱う商品やサービスが、一見すると時代から取り残され価値がないように見えるかも知れませんが、その後の世で見直される時が来るかもわかりません。

例えば、現代のデジタルシフトが、紙メディアや対面サービスを一昔前の陳腐化したものに感じさせてしまいますが、決してそうではありません。

ゼロかイチかと言った極端な切り替えではなく、それぞれの持つ良さに着目したバランス感覚が求められるのです。

本当に良いものは次の時代に必ず見直されれるのです。

みなさんは如何お考えでしょうか。

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