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「不揃いにくきゅう/散歩の新たなステージ」2023/10/21


今日はなにしてたの。

そろってない肉球もかわいい

下からツンツンすると追いかけて捕まえようとする。
人間の腕の力が持つ限り遊ぶ。

結構高いところにあるのでね…


メシの時間です。

うまい!

うまい!

うーむ!

味に対して、これくらい大雑把な感想の日があっても良い。


美女の散歩録。
みんなが描く散歩への強い憧れ・幻想が、見事に体現されている。
個人的に好きなのは動画の撮り方。ドラマ『トリック』『スペック』味がある。山田・上田コンビは永遠なり。
集え、無表情美女大好き倶楽部。
とにかく始終、無表情で堂々と黙々散歩している。

街の成り立ちや歴史をハスキーボイスで解説し、きちんとテレビ番組の体をなしているのに、変な看板への着眼点やたまに挟まる手描きの吠える犬シャドーボクシング、動画の途中で消える連れ人(最近は最初からいないことが増えた)などがなんともいえない旨み。
個人経営の隠れ喫茶店を頻繁に紹介してくれるのだが、高確率で臨時休業している。そこも含めて個人経営っぽさがでており、動画にリアリティを与えている。

『散歩する女の子』といい、散歩がどんどん高次元のエンタメになっていく。
散歩する方もその過程を見る方も楽しい、win-winのエンタメ。しかし常人がただ歩くだけでもダメで、散歩しているその人がそもそもおもしろいから、その人のフィルターを通してみる道や景色ももれなくおもしろい、というのもある。散歩をエンタメにしようとするなら、自分のフィルターに磨きをかけないと始まらない。
なにか、散歩そのものによって一つの成果物(動画や本など)が生まれなければ散歩と呼べないような焦燥感もある。
本来の散歩の、空想時間、息抜き、あるいは創作活動の補助・サプリ的な役割ととって変わり、散歩そのものが主役の時代。散歩に内包される意味が増えた。
もう気軽に、己のただの歩きを散歩と言えなくなっていく。


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