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チャンプの帰省〜松山へ〜

夏休みお出かけ第1弾は愛媛・松山。
長くなりそうなので、珍しく項目に分けようかと。

松山と私と聴導犬チャンプ

聴導犬歴も5年超え、すっかりベテランなチャンプ。
シティーボーイらしくなってきたかどうかは分かりませんが、「実は、愛媛・松山出身なんです」って言うと、驚かれます。

訓練所とか育成協会とかがたくさんありそうな東京にいるので、まさかの四国?って感じなのかと。
でも、3頭目のパートナーとして、縁あって松山の育成団体さんに貸与していただいてるのです。

そんなこともあり、私自身、何回目じゃ?っていうほど松山に行ってるんです。
(訓練期間中は訓練士が東京に来てくれていたので、それ以外のほぼプライベートで)

今回は、チャンプ目的でなく、末っ子がオープンキャンパスに行きたいってことでの松山。

実は私が松山行く時はほとんど末っ子も一緒に行ってて、17年の人生ですでに4回目くらいの松山で、かなりのお気に入り。
今回も、オープンキャンパスが目的なのか、愛媛に行くためにオープンキャンパスに参加するのか、分からないくらい。なんでかなー(笑)

まっ、いつものようにチャンプはどこへ行くかも分からず、とりあえず連れ出されるんですが、、。

初めてのモノレール

朝イチの電車で来たのに、搭乗開始ギリギリ。
機内に案内され、着席したら、足元にマットを敷けば、そこでリラックス。
たとえ小型犬でも、ペットとは違う補助犬。
人間が座るシートに座ったり抱っこしたりせず、足元で待機します。

飛行機内では足元で。

離着陸時は、あちこちで赤ちゃんの泣き声がしてたみたい。子供たちが小さい頃、飛行機に乗る時、おしゃぶりしゃぶらせたり、飴を舐めさせたり、おもちゃで遊ばせたり、、ってあの手この手で頑張ってたことを思い出します。
最終手段は「授乳」だったなぁ(笑)
チャンプも最初の頃は「抱っこして〜」みたいな半べそ顔で見上げてきて、「大丈夫だよー」と声かけしながらご褒美あげたり、褒めまくったり、、だったけど、今じゃ、時々チラッと見上げるくらい。それはそれでつまらないけど(笑)

で、無事、到着。
みきゃんのお迎え。

初めて来た時は「みかんジュースの蛇口」が衝撃的だったなぁ。今はスルー(笑)高いし〜。

いざ、市内へ

リムジンバスで松山市駅まで行き、そこからタクシー。
タクシー乗り場で順番に当たった運転手さん。
乗せてはくれたけど、車内で、「本当はケースに入れてもらわなきゃいけないんだけどね」と言われたので、いつものセリフ。

「盲導犬と同じようにケースに入れないで交通機関を同伴利用できるよう法律で認められてるんです。」

と言って、降りる際、よかったら読んでください、とリーフレットをお渡ししました。

こんな感じで、同伴拒否されない場合でも、「犬が好きだから」とか「小さい犬だから特別に」「他のお客がいないから」という感じで、OKもらうことがあります。
でもこれだと、担当者が変わったり、犬が大きかったりしたら、ダメと言われる可能性がある、ということ。

同伴が法的に認められていること、拒否はその法律に反すること、そしてそもそも「補助犬とは」ということを正しく理解した上で、「どうぞ」と言っていただけるように、まだまだ啓発が必要なのです。

今回の3日間で利用した数台のタクシーの運転手さんたちは皆さん、聴導犬を初めて知った、という方ばかりでした。

全国56頭中3頭が生活していて、訓練施設がある街ですら、やはりまだまだ知られていないということ。
チャンプの訓練士や先輩聴導犬@松山、テレビでも取り上げられたんだけどなぁ(笑)

聴導犬@オーキャン

オープンキャンパスで行った大学は、職員と学生それぞれ聴導犬パートナーが在籍している、という、聴導犬が全国に56頭しかいないことを考えると、率的には驚異の(笑)大学なので、チャンプは初めて行ったにも関わらず、校舎内や食堂なども誰にも呼び止められることなく、自然に過ごすことができました。
やはり「知ってる」「経験してる」って大きいですよね。
普通、大学のキャンパス内に犬がいたら、なんだかんだ言われるもの。
初日の会場は、普段、在籍の聴導犬が出入りしない別のキャンパスなのに、すんなり。
すんなり過ぎると、「チャンプに気づいてないだけじゃないか」と疑いたくなってしまうのは、拒否体験が多いゆえ。
でも、末っ子と離れて私とチャンプだけでうろついてる時も、ちゃんと私が聞こえない人だと認識した対応(指さしや筆談など)してくれてたから、ちゃんとチャンプを目印として認識してたのだと。

これまで、子どもたちの受験で、学校説明会やオープンスクール系に行く時、「親が補助犬同伴」「親が障害者」ってことを明らかにすることで、もしかしたら、何かしら受験に悪影響及ぼすかも、と気を回して、「普通の親」のフリをしてきたことを振り返ると、なんて、居心地のいい場所。(保護者である私にも情報保障つけるよって言ってもらえてたし)
「オープン」と銘打ってるなら、どんな人にとっても行きやすい、本当にオープンな場所だといいなぁと思います。

翌日はメインキャンパスのアクセシビリティ支援室に寄らせてもらいました。
通常、こういう支援室とかボランティアセンターって、すみっこの方にあって、薄暗い倉庫みたいな部屋のイメージがあるけれど、こちらはキャンパス入って、手前の方の建物の1階。部屋の前には車いす対応パーキングスペースもあるし、もちろんスロープも。
ピカピカフロアーにチャンプもビックリ!

アクセシビリティ支援室に向かうチャンプ

支援室は支援を必要とする学生と、支援を提供する人とを結びつけてくれます。障害のある学生たちが、学生生活を送る上で、少しでも「障害」がなくなるために、大きな意義のある存在に違いありません。
(私の学生時代にもあったらなぁ、、)

そして、そこでは聴導犬パートナーのOさんが働いていて、もちろん彼のパートナーも。
彼の先代パートナーがトイプーだったので、スタッフの皆さん、チャンプ見て、「ベルちゃんに似てる!」って。
そんな、、ベル姉さんに似てるなんて畏れ多い〜と末っ子と苦笑い(笑)

そんな話で人間どもが盛り上がっている間、2頭はリラックス!

遠近法でチャンプ大きく見えますが、実際はこんな感じ。

大小のクロワッサンみたい。
犬種も大きさもまちまちなのも聴導犬の特徴です。


こんな感じで、チャンプの帰省の旅のご報告を始めましたが、やはり、長くなってしまったので、ここらで一区切り。
次回、松山滞在中のできごとの書きたいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。
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