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もう二度と観れないのなら目の中に録画しておきたいと思ったエドワードの人生〜宝塚星組『BIG FISH』
人生2度目の宝塚観劇は星組。
先日、東京での千秋楽を迎えた『BIG FISH』を6月初旬に観に行きました。
宝塚には花組で沼り、なんだかんだ花組ばかり見てたから、鑑賞サポートがあるとはいえ、予習が必須。Takarazuka Sky StageのNow on Stageをチェック!
男役トップスター礼真琴さんを中心に6名でワチャワチャと語り合う様子は観ていても楽しいのです。
しかもありがたいことに、字幕付き。
ネタバレのない範囲のお話で、イメージが膨らみます。
これまで生やテレビで観てきた演目のほとんどが内外の歴史物やスペクタル物が多かったので、普段の服、アメフト(ちょっぴり)やサーカスなどが出てくるような比較的現代物は初めてなので、それも楽しみになってきました。
ただ予習していく中で気になったのが、このお知らせ。
著作権上の理由で、円盤の販売もsky Stageでの放送もないとのこと。
つまりこの1回きりしか観れないということ。
そうか。
舞台の良さは、早送りも巻き戻しもできない、目の前を流れ、消えていく「生」感「リアル」感。
それはわかります。
でも私は映画でも何度も見たくなるのは、1回目に観る時とはまた違う視点で観れるから。
初めて観る時は
「次、どうなるんだろう」
「この先、どうなるの?」というストーリーや展開を追気持ちが強いですが、2回目になると違います。
花組「アルカンシェル〜パリに架かる虹〜」の時もそうでした。
〈予習〉Now on Stageや「ぽっぷあっぷたいむ」などで、演者のトークからだいたいの流れやストーリーを把握
〈鑑賞〉タブレットでセリフを追いかけながらストーリー展開を楽しむ
〈復習〉もう一度、Now on stageなどでの演者の話を聞くと、「あのシーンはそうだったのか」「スポット当たってないところでそんなことが演じられてたのか」とか観てきたシーンと被せながら思い起こす。
〈再鑑賞〉ストーリー展開は分かっているので安心しながら、細かいところや隠れた演技などをじっくり味わう。
こうやって、何度見ても、結末を知っていても、観るたびに違う感激を味わえるのが舞台も映画もいいところ。
なのに、BIG Fishは、これ一回限り。
うー、1回で見切れるかなぁ。
そんな思いで、渋谷の東急シアターオーブへ。
宝塚大劇場や東京宝塚劇場以外で上演するのを「別箱」と呼ぶそうです。
宝塚は「別箱」の時でもしっかり鑑賞サポートがあります。
今回も事前予約し、受付で申し出るとタブレットが渡されました。
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私物のタブレットでなく、鑑賞サポートのためのものだと分かるような表示。これはこれまで鑑賞サポートを利用してきた先人たちが周りの方に誤解されないように、と運営に伝えてくださり、実現したことだと。
やっぱりこういう「声」をあげることって大事なんですね。
で、今回は、脚本ファイルの他に、UDトークアプリが入っていることに気づきました。
UDトークとは
UDトークは音声認識と自動翻訳を活用した生活やビジネスの様々なシーンで活用できるアプリ
窓口の方にお聞きすると、最後に簡単な挨拶があり、それを少しでも聞き取れるように、とのこと。
前回の花組公演はショーはあったけれども挨拶はなかったから、ついてなかったのかな?
ただこれ、挨拶だけでなく、場内でのアナウンスなどにも使えます。
場内での注意事項、万が一の非常時の誘導アナウンスを音声認識で文字で見れると考えたら、ありがたいと思いません?
劇場内は通常の電波は遮断させる仕組みになっているところも多く、鑑賞タブレットを利用する人=聞こえない人=アナウンスが伝わらない人、なのですから、せっかく貸し出すタブレットを使ってるアナウンスの文字化もできるのでは?
「挨拶のため」だけではなく、アナウンスの視覚化という点でのUDトークの運用、できることなら手元で認識させるのではなく、音響に繋いでくれればもっと正しく伝えられるはず。
これも声をあげてみよっと、思った私です。
そして開演。
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1幕2幕上演前のこれは撮影OKで、観客は皆カメラを構えます。
2幕のオープニングはタイトル画に使いましたが、「水」の青と「スイセン」の黄色が美しかった!
そしてストーリーももちろん良かった!
ヤングウィルは可愛かったし(本当に少年のようでした)、大人ウィルの極美慎さん、、カッコよかった!NOW on STAGEでもおっしゃってたように、怒ってるシーンが多かったのですが、、陽気なお父さんとの対比で、凛々しくかっこよかった!
もちろんトップ・礼真琴さんは、高校生〜おじいちゃんまで1人で演じられ、しかも、時系列通りでないのに、ちゃんと若くなったり、年取ったり。
映像で吹っ飛ばされたのには笑えちゃいましたが。
あー、もう一回、観たい!
でも当然、チケット購入できず、ライブ配信もない!
でも、これが放送も円盤化もされないのはほんともったいないなぁ。
この『BIG FISH」、宝塚以外で上演されたものも残されていなくて、ティム・バートン監督の映画版しかないそうです。うーん、やっぱり残念です。
ということで、2度目の宝塚歌劇の生観劇も、やっぱり「感激」でした。
実は、この日、休演日だった月組のジェンヌさんたちも観にきてて、私服なのに歩いてるだけで漂うオーラ!
終演後、帰ろうと並んで待ってたらその前を通られ、足元のチャンプに気づかれた方も。
そりゃそうだよねーこんなところに犬がいるなんて、、。
キャップ目深に被ってマスクして人目を忍んでそっと退出するつもりだったのに、つい思わず二度見しちゃったって感じかしら。
来月は名古屋・御園座にも行きますんで、ジェンヌの皆様、以後、お見知りおきを〜(笑)
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
聞こえなくても舞台を楽しんでいることを知っていただければ、と思ってます。
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