パリでの躍動も「信じたい」と思ったドキュメンタリー映画『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』
暑い日に、心も目頭も熱くなる映画を観てきました。
我が家は知る人ぞ知るスポーツファミリー(中学時代、バレー部だったというのも烏滸がましいほど見る影もない私は観戦専門ですが。)
ダンナはリトルリーグから中学まで野球少年だった&私は父が数十年、少年野球の監督を数十年やってた、ということでまずは野球。
そして昭和30年代に当時としては珍しくアメフト(当時はタッチフット)をやっていた父の影響で弟がアメフト部に入部、そこで野球→アメフトに転向していたダンナと知り合ったということから、アメリカンフットボール。
臨月のお腹抱えてライスボウル観に東京ドームに行ったことも、生後5ヶ月の長女を連れてイタリアでのW杯に行ったことも、長男を帝王切開で産んで10日でダンナの引退試合見に大阪に行ったことも、よき思い出。
そんなアメフト生活は、フラッグフットボール、アメフトと、子どもたちにも引き継がれ、「松本家=アメフト」は揺るがず時が流れます。
ここに、5年前、末っ子が中学生になって始めたことでバスケが加わりました。
また、アメフト一筋だった長男も、アメフト現役中からバスケにハマり、NFLじゃないの??と突っ込まれながらもNBA観戦のために課金までしてました。
そんな我が家では、2021年の東京オリンピックでの女子バスケの銀メダルには大騒ぎだったし、昨年の男子Wカップも毎夜、悲鳴をあげながら観戦してました。
そして自力で手にしたパリオリンピック切符。
バスケファンならずともワクワクした、、はず。
とはいえ、3年前の自国開催の時のオリンピックと比べて、今一つ、盛り上がりに欠けてて、ちょっと残念だなぁ、と思っていたのも事実。
そんな時に、いつも字幕モニターのお話を下さる方がSNSで「バスケに詳しい人!音声ガイド作成ヘルプ!」がゆるく募集されました。
で、近頃、観るだけでは足りなくなって、初心者ながらバスケもやりに出かけるようになった息子に伝え、微力ながらお手伝いすることになったのがこの作品。
上映館も限られ、4週間という期間限定での公開。
なかなか予定が合わず、「もう終わっちゃう!ー」というタイミングで、やっと、、、。
残念ながら息子が関わった音声ガイドを聞くことはできませんが、字幕メガネ持って、いざ、MOVIXさいたまへ!
(都心の映画館に出るより新都心さいたまの方が近い、、笑)
実は、数日前に一回行こうとして字幕ガイドをスマホにダウンロードしてから放置して何日か経っていたせいか、「待機中」画面から字幕が始まらず、ちょっと焦ったのですが、インタビュー画面からは表示されて、ホッ。
内容は、、、マジ、よかったです!
試合の展開も、結果も知っているのにぐっと涙が込み上げてきました。
インタビューで、選手の、コーチの、そして歴代の選手たちの想いを聞いて、そして観る試合の映像は、リアルタイムでハラハラドキドキ観ていた時とは違う感動がありました。
スタートの選手も控えの選手もそれぞれが抱える熱い思いや覚悟。
これだよねー。
これを観たら、きっと男子バスケ、観たくなると思います。
バスケはもうメジャースポーツですが、こういう作品があることで、これまで関心を持ってなかった人たちの目が向いたり、それまで知られてなかったそのスポーツの魅力が伝えられたりすると思うのです。
そして、私たち聴覚障害者よりももっとスポーツ観戦に制限のある視覚障害者の方にも、バスケの試合の雰囲気、臨場感が、音声ガイドによって伝わるといいな、というガイド製作者の方たちの思いも忘れてはいけません。
技術や工夫や、そして何より「やりたい」と思う気持ちが、これまで諦めていたものに挑戦することにつながる。
それはどんなことにも通じることなのではないでしょうか。
まさに「埋もれた価値を見出す」ということ。
ほんの少しだけお手伝いをさせていただいた息子もそんなことを深く考える機会になったみたいです。
ありがたいことです。
ともあれ、「ドキュメンタリー」は事実の記録に基づいたものであり、ストーリー展開にワクワクがあるわけじゃないけれども、でも観てるだけでは伝わらない、いろいろなものがグイグイって押し寄せてくる。
そしてより深く「観る」「知る」ことができる。
それをしみじみ感じた作品でした。
最後にちょっと自慢(笑)
挿入歌として、10-FEET「第ゼロ感」が、
エンディングテーマソングでRude-α「Akatsuki」が流れるんですが、字幕メガネの私たちだけが、その歌詞を見れるんです!
「第ゼロ感」は知ってる人も多いと思いますが、「Akatsuki」はラップで歌詞を聞き取るのが大変なんじゃないかなー。
字幕のおかげでしっかり最後まで堪能させてもらいました!
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