今週のおすすめ本 vol.27
店舗とオンラインストアで取り扱っている本から、おすすめのタイトルを紹介するマガジン「今週のおすすめ本」。
今回は、最近入荷した新刊本の中から、「食」にまつわるタイトルをまとめてご紹介します。
秋といえば「食欲の秋」と「読書の秋」。この記事を書いているのは11月14日ですが、立秋を過ぎて少しずつ肌寒くなってきたかと思いきや、熊本市の最高気温は25℃。日中は半袖で外を歩いている人もいたりして、冬の予感どころか秋らしさすら感じられませんが、それはそれとして、「食」をテーマにエッセイ、コミック、絵本など、色々集めてみましたので、ご紹介していきます。
僕のマリ『記憶を食む』
2021年に『常識のない喫茶店』で商業出版デビューし、精力的に執筆活動を続けている僕のマリさんの、はじめての「食」をテーマにしたエッセイ。
喫茶店勤務時代のことなど、過去の記憶を辿りながら食の思い出を綴った、『記憶を食む』というタイトル通りの内容になっています。
サイン本&特典ペーパー付きです。
坂口恭平『cook 新装版』
手書きのレシピと写真で構成された誌面がとても美しい。後半にはエッセイ「料理とは何か」を収録。食を通して創造性を取り戻す、ふつうの料理本とは一線を画す一冊です。
井田千秋『ごはんが楽しみ』
おうち時間の楽しみを描いたコミックエッセイ『家が好きな人』がロングセラー中の井田千秋さんの新作。
仕事の合間のおやつ時間や、器へのちょっとしたこだわりや、外出先でのランチなど、食をテーマに楽しく読めるエッセイになっています。食欲をそそられるイラストも満載。
平野紗季子『ショートケーキは背中から』
人気を博した『生まれた時からアルデンテ』以来、久しぶりに刊行された食エッセイの新作。貪欲に食を求め、言葉にし続けてきた20年間の集大成的一冊。
白央篤司『はじめての胃もたれ 食とココロの更新記』
50歳を迎えたフードライターの白央さんが感じた、食に対する身体と心の変化について綴ったエッセイ。歳を取るにつれ、若い頃のようにたくさんの量を食べたりはできなくなるものですが、昔は気付けなかった新しい発見もある。食を通じて、加齢を人生の変化として楽しんでいこうというポジティブな気持ちになれる一冊です。
はらぺこめがね『明けても暮れても食べて食べて』
『にくのくに』『やきそばばんばん』など、食べ物をモチーフにした作品を数多く手がけている絵本作家、はらぺこめがねさんの初めての食エッセイ。
色彩豊かなイラストとともに、暮らしのなかで感じた「食」への思いについて綴られた一冊。
吉田亮人 矢萩多聞『はたらく中華料理店』
働く人たちをモチーフにした写真絵本シリーズの一冊。本書の舞台である宮崎の「喜楽園」は、なんと写真を担当している吉田亮人さんの実家!
夫婦で営む中華料理店での1日の様子が収められています。
今回はここまで。
取り上げた本は、店頭、オンラインストアで販売しています。
そのほか、本の取り置きや、在庫がない本の取り寄せも承りますので、お気軽にお申し付けください。それではまた次回。