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運をつかむ技術|読書

今日紹介する本は、運をつかむ技術です。


著者は澤田秀雄さん。HISの創業者です。
そして18年間赤字だったハウステンボスの経営を再建したった1年で黒字化した方でもあります。
その澤田さんが自身の経験をもとに、どんなことにも運要素はあるが、その「運はある程度自分でコントロールできる」んだということを説いている本です。


前半では学生時代の旅のことや、HIS創業、ハウステンボスの再建を
引き受けてから、というご自身の経験談が述べられています。

そのエピソードを通して、澤田さんの大切してること
そして今の日本に足りないことだ、として
①チャレンジすること
②失敗したらやり直す
③真剣な失敗の積み重ねが大成功を生む

の3つでまとめられています。

そして中盤からタイトルでもある、
運をつかむ技術について述べられています。
本書では、人生の90%は運に左右されているといっても過言ではない
としてます。
確かに、運要素って人生生きていればどうしてもあるものだと思いますし、
運っていうと、自分ではどうしようもないこと、天に任せるしか
ないものっていうイメージがある、と思うんですけど・・・。

この本ではそうではなく、「運」は、ある程度自力でコントロールできる、
そのための「技術もある」と述べられています。

運について

まず、運についてですが、
運には2種類あって、天が運んでくる「天運」と自分で運ぶ運がある。
そして自分で運ぶ運の方が影響が大きいとしています。
で、自分で運ぶ運なんだからコントロールも可能、ということです。

運のコントロール

どういうコントロールかというと、自分で運を良くする選択や行動をすること。
手っ取り早く運を上げるには、運がいい人と付き合ったり、運がいい場所(良い空気が流れている場所)へ出向くと良い。
例えば、いつも元気だったり陽気な人と積極的に交わることとかです。
あと、今ノッてる人なんかもそうですね。そういう人や場所には良い「気」を持っているとしています。
あと、そういう良い気を持っている人は普通の人よりも仕事が早い、ということも述べています。

そして、運は伝染するので、意識的に付き合う人、出向く場所を選ぶことで、自分の運を改善できると主張しています。

そして、「運を悪い」と思わないことも重要で、そう思ったら最後、つかめる幸運まで逃げて行ってしまうので。切り開く力を失う方にいってしまうと
述べています。
あとネガティブな人に近づかないことも大事で、「難しい」とか「できない」と簡単に口にしてしまうことも要注意。その時点で先に進まなくなってします。
だからネガティブな言葉を口にしてしまう人ともなるべく付き合わないことも運をつかむためには大切だと言っています。

平時の感覚

それから平時の感覚も大事だと述べています。

調子良く物事が進むときほど、後で揺り戻しが起きることがあるので注意が必要だと。調子が良いときは、あえて抑え気味に振るまって、平時の感覚を忘れないようにすること。それから祭りや嵐の中にあって、それを異常事態だと認識する冷静さを持っていることも運をコントロールするための技術です。
今で言うと、コロナ禍で、いつもマスクしたり黙食したりすることに慣れてしまってますけど、これは異常事態だ、っていうことを冷静に捉えていることですね。

運が向かない時

そして、運がどうしても向かないときの対処法としては、
①運が常に向かないことはなく、流れがあるので流れに逆らわずに無理をしないで体力を温存する方法と、②まったく別の環境に思いきって動いてしまうことが紹介されています。ただし、運が向かないときに思い切って動くことは、大きなリスクテイクにもなるから気を付けるべきだとも言っています。

これからの時代の生き方

そして最後にこれからの時代の生き方について語っています。
運が絶えず変化するように、今は生き残りが激しい時代だと。
変わらないでいて安穏としていると、あっという間に時代に取り残されてしまう。
変化に対応できる柔軟性がない人や組織は、どんどん淘汰されていく。
どんなときも変化していくこと、変わっていくことが大事なことだよ、として締めています。

感想


タイトルのインパクトに惹かれた部分はあります。
運をつかむ技術、コントロールできるんだ、っていうこと。
読んでみると、確かにこう、運って確率論なのかもな、
と思うことができました。
少しでもうまくいくための確率を高めていく。
そのための技術。
不確実性の高い、そして不透明感が強い今の世の中だからこそ
少しでも運を高めて良くなる確率を高めていくことは
大事だと思うので、本書にあるように、日々の心の持ちようや
行動を見直していこうと、思いました。

以上です。





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