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【読書メモ】『ホホホ座の反省文』(山下健二・松本伸哉、ミシマ社)

京都のホホホ座で山下賢二さんにサインをしてもらい購入。ホクホクである。

取材後、かつ『ガケ書房のころ』(こちらは取材前に読んだ)を読んで間もない時に読んだので「あーこれはあれのことね」と始終納得したり思い出したりしていた。

「自分のことを棚に上げない」をテーマに店ができるまでの経緯やできてからのことが書かれている。面白いのは山下さんとは違うホホホ座のもう一人メンバー松本伸哉さんの文章が多いことだ。扱っている時期こそ違うが『ガケ書房のころ』と重なっている部分も多く、同書に対するメンバーからの返事のようにも読めた。
(『ガケ書房の頃』については後日書こうと思う)

いろいろと細かいことはとにかくとして、一番刺さったのは松本伸哉さんの後書きで、「少なくとも、僕には、読みたい本、聴きたい音楽観たい映画がまだまだあり、クラスは、高校生の頃と同じように、僕にとってのヒーローであり続けます。それだけで、ああ、僕は、人生の勝ち組だなあ、と、しみじみ思うのです。」というところだった。

本書を読めばいろいろあったしすべてが落ち着いているわけではないだろうけども、それでもこう書けるこの松本伸哉さんという人は凄いなーと思ったのだった。


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