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【読書メモ】まちへのラブレター 参加のデザインをめぐる往復書簡

次の本の資料として読む。まちづくりの話、難しいけど楽しい。

往復書簡スタイルというのがまず面白くて、なんで面白いのかということが、本書の「あとがきにかえて」にも書かれているのだけれども、つまり返信に時間がかかるので「じっくりの話題を選び、考え」ることができるからで、ああこれっていまの時代にこそ必要なスタイルかもしれないなあなんてことを思った。

で、内容についてである。

コミュニティデザイナーの山崎亮さんと、建築家の乾久美子さんが、延岡駅周辺整備の仕事を一緒にしつつ、ランドスケープデザインとか、景観デザインとか、コミュニティデザインとか、参加型デザインとか、シナリオプランニングとかそういったことについて話すというもので、コミュニティデザインに対して懐疑的だったが少しずつ勉強してきた乾久美子さんが山崎亮さんの仕事について引き出していくといった形式に自然となっている。

この乾久美子さんの、建築家としてのキャリアや考え方を踏まえつつ、山崎亮さんの仕事をある種異物として捉えながらどう飲み込んでいくかみたいな態度が、何をしているんだか分かるようで分からない山崎亮さんの仕事を分かるのに非常に有益で、それが良かった。

結果的に山崎亮さんの仕事の元となっているような建築の思想や流れが概観できるようになっていたということで、都市計画とかまちづくりとかデザインとかについて知りたいことが多い僕としてはとても助かったのだった。

ということで、最後に本書に出てきた気になる人名とか書名とかキーワードを書いておく。

ランドスケープデザイン
景観デザイン
ローレンス・ハスプリン
『集団による創造性の開発』
ジェームス・コーナー
チャールズ・ムーア
ピーター・ウォーカー
レム・コールハース
OMA
AMO
イブ・プリュニエ
ウエスト8
『テキスト ランドスケープデザインの歴史』
『ランドスケープの近代ー建築・庭園・都市をつなぐデザイン思考』
『ランドスケープ・アーバニズム』
アメリカンランドスケープ
フレデリック・ロウ・オルムステッド
プログラム至上主義
アーバンデザイン
モーテーション理論
RSVPサイクル
トーマス・チャーチ
『時間のなかの建築』
"私たちは、どういうわけか課題をガジェット、つまり小道具で解決する傾向があります。課題を抜本的なシステムの変更へとむすびつけずに、ちょっとした工夫でなんとかしのぐことに長けているし、好んでそのような手段を選んできた" p.27
クリストファー・アレグザンダー
ルシアン・クロール
ケヴィン・リンチ
『都市のイメージ』
内藤廣
ドナルド・アプリヤード
藤村龍至
『3.11後の建築と社会デザイン』
『正義論』
西村浩
浅野房世
中瀬勲
CIAM
ジークフリード・ギーディオン
アテネ憲章
チームX
アルド・ファン・アイク
コンスタント・ニーペンホイス
シチュアシオニスト
アンリ・ファーブル
統一的都市計画
ニューバビロン
トウキョウ・メタボライシング
ゴールデン・レイン計画
メタボリズム
トニー・ガルニエ
『まちづくりの方法と技術』
『住宅という考え方』
松村秀一
オフ・ザ・シェルフ
GSデザインワークショップ
篠原修
ヤン・ゲール
『建物のあいだのアクティビティ』
ランドスケープアーバニズム
フィールドオペレーション
『アメリカ大都市の死と生』
フィールドオペレーションズのダイアグラム
アイソタイプ
オットー・ノイラート
『浅草のうち』
『コミュニティデザインの仕事』
『一般意志2.0』
『社会契約論』
ユルゲン・ハーバーマス
象設計集団
鈴木毅
居方
『アクティビティを設計せよ!』
『建築計画読本』
パークマネジメント
『ソーシャルデザイン・アトラス』
ラカトン・アンド・ヴァッサル
長谷川浩巳
『つくること、つくらないこと』

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