SFと私
コロナショックの影響で読書と動画を見る機会ががますます増えている。
先日「テネット」を見てからSF熱が再燃して、特に今まで見逃していた超大作を意識して見るようになっている。
先週から「インターステラー」「ゼロ・グラビティ」、昨日は「クラウド・アトラス」を見た。
ここ10年あんまり見てなかっただけに感動もひとしおだ。
やはり読書もSF作品から入ったからか?
清水義範さんがキッカケで始まった読書の習慣だが、SF作品はとにかく読み込んだ。
読み込んだと言っても意識して読んだだけで代表的な作品の中にはまだ読んでないものもあるし、有名作家でも未読なのが多数ある。
アーサー・C・クラークやレイ・ブラッドベリ、ハインラインやヴォネガットは何か敬遠してしまう。相性が悪いのだろう。
クライトンやテッド・チャン、グレッグ・イーガンもまだだ。
小説はどうもハード作品や超大作を避けてしまう。
最初に読んだ海外SFはジャック・フィニイだ。
名前は手塚治虫「MW」で出てきたので知ったが「盗まれた町」「完全脱獄」がちょうど復刊になった時に読んでそこからハマった。
「レベル3」や「ゲイルスバーグの春を愛す」などの短編集に収録されているノスタルジー漂う作品は印象的である。
また清水義範氏のエッセイでフレドリック・ブラウンとロバート・シェクリイを読んだ。特に後者はなかなかブラックなオチが効いていていい。
それらの作家が載ってる作品集を漁り、早川書房の異色作家短編集を読破したらあとはもう成り行きだ。
異色作家短編集で特に気に入ったのはリチャード・マシスン、チャールズ・ボーモント、スタンリイ・エリンだ。
他だと夢中になったのはフィリップ・K・ディック。ディックはキレ味の強い短編が秀逸だが、長編の世界観も大の好物だ。ディストピア感あふれるSF世界を描かせたら右に出る作家はいない。
ここまで書いていて思うが、SFというより往年のトワイライトゾーン(ミステリーゾーン)や世にも奇妙な物語に近いものが多い。空想科学それ自体というより不思議な世界観を持った作家に惹かれたようだ。
関連作品
施川コウキ「バーナード嬢曰く」…私のような読書傾向のキャラがSF作品について熱く語ってくれる。純粋に本好きあるある漫画作品。
アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」
レイ・ブラッドベリ「華氏451度」
ロバート・A・ハインライン「夏の扉」
カート・ヴォネガット「タイタンの妖女」「スローターハウス5」
マイクル・クライトン「アンドロメダ病原体」
テッド・チャン「あなたの人生の物語」
グレッグ・イーガン「祈りの海」「ディアスポラ」
ジャック・フィニイ「盗まれた町」「完全脱獄」「レベル3」「ゲイルスバーグの春を愛す」
フレドリック・ブラウン「さあ、気ちがいになりなさい」「発狂した宇宙」
ロバート・シェクリイ「人間の手がまだ触れない」「無限がいっぱい」「残酷な方程式」
リチャード・マシスン「13のショック」「不思議の森のアリス」
チャールズ・ボーモント「夜の旅その他の旅」「残酷な童話」「トロイメライ」
スタンリイ・エリン「特別料理」「九時から五時までの男」「最後の一壜」
フィリップ・K・ディック「流れよ我が涙、と警官は言った」「地図にない町」「人間狩り」「ヴァリス」
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