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『はじめてのカント「純粋理性批判」』/竹田青嗣

…はぁ。
はぁ…はぁ…。
大変息切れをする本ですね。
さすが哲学難易度最高峰と言われる『純粋理性批判』です。

「はじめての」どころじゃなく、
『生まれたての「純粋理性批判」』とか
『よちよち歩きの「純粋理性批判」』とかが欲しいレベル。
もっともっとベイビーステップで臨みたいよ。

命からがら、読書会レジュメ担当分を終えたので人気のないところでお焚き上げよろしくアップをしに、久々に浮上してまいりました。
読書会はとても楽しい。

まさにこの本のように。

さて『純粋理性批判』。
見えないものを見ようとして、覗き込んでいるような印象でした。(丸パクリ)
心象風景はもうほとんど映画『ミスト』です。

スティーブン・キングみ強め

『IT』はまだ怖くて視聴できてないんですがね、これは幻想的な面もあって好きな世界観でした。

ジョンウェインゲイシーだもん

あと怖くて未履修なものに小野不由美さんの『残穢』があるんですけど、畳の部屋かなんかで怖い思いするシーンあたりまで読んで閉じました。
怖くて。

本棚にあるのも無理だった

戦慄迷宮とかも無理です。外で待ってました。
あれ入る前に導入映像とかあるらしいですよね、やばすぎ。
サイコなやつは好きなんですけどホラーは本当にダメです。

私は話しながらどんどん脱線していって、出発地点がわからなくなるタイプなのですが、こうやって字で残るとありがたいです。
現実の会話時にもゲームみたいにログとか残ればいいのに。

さてそんな手探りの道のりの中、ただでさえ先が見えないのに突然霧の中からカントが

「これを〇〇と呼ぶことにする!!!!」

って新しい単語をどんどん投げつけてくるんですよ。
結構腹が立ちます。

「次それ言ったらマジで怒るからな!」
って心の中で凄んでたら4行くらいのうちに2回も言ってきて思わずのけぞりました。
いいゲーミングチェアで良かった。

『文学と悪』などの書籍でバタイユがニーチェに仕掛けたラップ(?)バトルでも感じたのですが、哲学者たちめっちゃ言い合いますね?
現代にもこれくらい骨太な議論の場があっても楽しそうですね。
クソリプ合戦じゃなくて、言論バトルフィールドみたいな。

私は個人的にはCPUに向かって毒吐くだけの射撃場が欲しいです。
奈落に向かってゴミを投げ込むような、そう言うSNSを誰か早く作ってほしい。

さて『純粋理性批判』ではカントがヒュームなどの哲学者、そして当時の哲学というもの自体に向けて反論しています。

そもそも「超越的な存在」について話し合ってるけど、
本当にそれは客観的に認識できてる対象なのか?

そもそもわれわれ人間の「認識」ってやつ自体を考えることが、
本当のスタート地点なんじゃないのか?

そして人間の「認識」のメカニズムを解明していくのがカントの姿勢
先験的観念論」ってやつらしいです。

認識のメカニズムについての考察から、結論を言うと

われわれはどうしても、本来人間に備わってしまっている能力でフィルタリングした事物や現象しか認識することができず、これは主観的である。

頭の中にひろゆきがカットインしてきます

事物や現象などに対しても、主観的な認識しかできないのに
「超越的な神や概念」に関して、議論ができるとでも????

「目を覚ましなさい!」
「それはただの思惟ってやつなのよ!」

とはいえまだ担当分の119ページまでしか掘っていないので、
「純粋理性批判」全体を通しての意見は分かりません。

ただ基礎のないところに家を建てようとしても、そりゃあうまくいかないんじゃないかと言うことで、こういった誤りを避けるために

「感覚界」(現象的世界)
「叡智界」(可想的世界)

でちゃんと区別しなさいよね!

ってことでした。

下記が認識についての考察として論じられている一部について、
泥だらけになって拾い上げしレジュメになります。

テンションはこんな感じ

もしご興味のある方は、温かい目でご覧ください。
(最後に読書会用の問いかけの記載があります)

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