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とりとめのないこと2021/11/11 ブエノスアイレスの音楽と映画と

夜のブエノスアイレスをひとりぼっちで彷徨う忘れられた天使を想像する。

1957年ピアソラ作曲の「天使のタンゴ」に感動した劇作家アルベルト・ロドリゲス・ムニョスは1962年に「天使のタンゴ」という舞台を創った。その挿入音楽として書き下ろされたのが

Introducción al Ángel(天使へのイントロダクション)
Milonga del Ángel(天使のミロンガ)
La Muerte del Ángel(天使の死)
Resurrección del Ángel(天使の復活)

の4曲である。

舞台の内容はブエノスアイレスの人々の魂を救うために舞い降りた天使が、ブエノスアイレスの場末でナイフで殺されるといった内容だが、音楽を聴くと、天使がブエノスアイレスの街自体のメタファーであるかのように思えてくる。

バンドネオンも良いが、アコースティックギターのソロ版も結構良い。


何でピアソラかというと、Makiさんのエッセイの正解の並びを見ていたら

全てに共通するのが天使だったから。

キーワードが隠されているエッセイ

天使は不滅の象徴でもあり、不滅の二項対立的な感じのObvilion。

天使は無邪気で何でもできる悪の権化にもなれる。

ブエノスアイレスのそんな映画があったのを思い出した。

El ángel (日本語タイトル「永遠に僕のもの」)

無邪気に欲望のまま突き進んで空虚な涙を流す天使みたいな主人公カルリートスは現在の資本主義の上に乗っかる人びとを少しだけ彷彿させた。

Dios te bendiga.



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