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ジョン・レノンがブライアン・ウィルソンに会ったとき
When John Lennon Met Brian Wilson
実に興味深いタイトルだったものでcheck
要約
1974年、伝説的なミュージシャンであるジョン・レノンとブライアン・ウィルソンの間で交わされた出会いのエピソードが、エルトン・ジョンの作詞家として知られるバーニー・トーピンの回顧録「Scatter Shot: Life, Music, Elton, and Me」で詳細に語られています。このエピソードは、1960年代を代表する2つのバンド、ビートルズとビーチ・ボーイズのメンバー同士の興味深い交流を描いています。
当時、ブライアン・ウィルソンはメンタルヘルスの問題を抱えており、精神的に不安定な時期にありました。ある日、ブライアンはパーティー会場で、バーニー・トーピンに対し、何度もジョン・レノンを紹介してほしいと頼んできました。バーニーはジョンにブライアンの願いを伝え、二人は簡単な挨拶を交わしました。しかし、しばらくするとブライアンは再びバーニーのもとを訪れ、ジョンに会わせてほしいと懇願したのです。
この一連のやり取りが何度か繰り返され、ジョンは穏やかに対応し続けました。彼はブライアンの精神状態を察しつつも、優しく接することを忘れませんでした。しかし、さすがに4回目になると、バーニーとジョンは会場を後にすることにしました。その際、ジョンはブライアンのことを気にかけながらも、「bless him(彼に神のご加護がありますように)」と温かい言葉を口にしたそうです。
バーニーはこのエピソードを通して、ブライアン・ウィルソンの音楽的才能の偉大さは疑う余地がないものの、当時は精神的に不安定な状態にあり、周囲の理解と支援を必要としていたことを示唆しています。一方で、ジョン・レノンの人間性の深さ、思慮深さ、そして優しさも際立っています。彼はブライアンの状況を察し、共感の心を持って接していたのです。
このエピソードは、才能あるミュージシャンがメンタルヘルスの問題に直面した際、周囲の理解と支援がいかに重要であるかを示唆しています。私たちは、彼らの音楽的才能を称賛するだけでなく、人間としての彼らに寄り添い、共感の心を持って接することが大切なのです。
また、この出来事は、ビートルズとビーチ・ボーイズという、1960年代を代表する2つの偉大なバンドのメンバー同士の交流を描いた貴重な逸話でもあります。音楽ファンにとって、このようなエピソードは興味深いだけでなく、音楽史における重要な一幕を知る機会にもなるでしょう。
バーニー・トーピンの回顧録は、単なる有名ミュージシャンの逸話集ではありません。彼は、ジョン・レノンとブライアン・ウィルソンの出会いを通して、メンタルヘルスの問題に悩むミュージシャンに対する理解と共感の大切さ、そして人間性の尊さを伝えています。
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感想
こちらの逸話は以前から知っていましたが、「bless him」の下りまでは知りませんでした。John Lennonの人格の一部を垣間見える逸話のひとつであるに違いありません。Musicianの逸話を大きくトレースしてyoutubeで紹介する構成で出来上がっていますが、良い発想だと思いました。
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