教員による本屋、ついに物件を決定!!したのかもしれない。
舞台はデニーズ。笠寺のデニーズ。
オーナーさんと契約前の顔合わせを行った。
自己紹介を行い、物件でやりたいことを説明し、
契約年数、家賃、支払い方法、耐震対策、契約内容etc…さまざまな相談をさせてもらった。
とても優しそうなオーナーさんだった。
「本屋は最近どんどんなくなっていってるけど、(生活は)大丈夫かい」
「妻は教員を辞めませんし、私も非常勤講師を続けて複業として進めるつもりなので、お金の面は大丈夫です」
本屋をやりたいから物件を貸して欲しいと伝えると、高確率で心配の声が返ってきてしまう。
そして「本でゴリゴリ儲けを出すので大丈夫です」と、真っ向から力強く返答しない自分がいる。
「教員は辞めないから大丈夫です」と言ってしまってから、「あ、また逃げてしまった」と、ちょっとだけ後悔するのである。
「わたしの本屋にはたくさん人が来て、たくさん本を買っていってくれるはずなので、大丈夫です!」と即答する強さが欲しいものだ。
しかしだ。
なにはともあれ。
オーナーさんと、契約する方向で話が進んだのだ。
あとは、ちゃんと契約書さえ交わせば、来年の7月にはこの世に一つ本屋が増えることになる。
本屋がなくなるという寂しいニュースばかりの中、本屋が一つ増えるという良いニュースを世の中にお届けすることが出来るかもしれない。
本来ならこの時点で、もっと喜ぶべきなんだろう。
しかし。契約書を交わすまで、何があるかはわからない。
一寸先は「白紙」。
「なんやかんやありまして白紙!」になる可能性は、まだ捨てきれない。
まだ、浮かれない。いや、浮かれている。
浮かれていることを認めないようにしている。
今ここに「うふふ」と書いて消したところだ。
だから、情報だけ、情報だけ書いてこの報告noteを終わろうと思う。
まだ契約していないので、書けないことばかりだが。
我々、本屋ブタコヤブックスは、愛知県名古屋市南区の寺院「笠寺観音」の門前町であるかもしれない「笠寺」というまちの商店街に、うまくいけば来年の7月頃、オープンするかもしれない。
この国にひとつ本屋が増えるかもしれない。
「本は先生、本は友達」をキーワードに、現役小学校教諭かもしれない私たちが選んだ、大人から子供までが楽しめる本が並んだ本屋になるのかもしれない。
物件には「畳の小上がり」があるかもしれない。そこがちょっとしたくつろぎスペースになるのかもしれない。2階もあるかもしれないので、読書会や、ギャラリー、ワークショップのような用途での使用も可能かもしれない。利用者や主催者を大募集するかもしれない。
契約書を書くまでは、「かもしれない」としか言いようがないのかもしれない。
ああ、この「かもしれない」を早く消してしまいたい。
それでも、まあ、一歩前進したのかもしれない。