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旅猫リポート 有川浩*あらすじ(ネタバレ)その1
感想はこちらから。
この記事では「旅猫リポート」のあらすじをご紹介します。ネタバレですので、ご承知の上、お読みください。
今日まで知らなかったのですが、映画化が2018年秋に予定されているそうですね。楽しみです。
しかも主演は、福士蒼汰さんらしく。ワクワク。
、、、と余談は置いておいて、早速目次から入っていきましょう。
0 僕たちが旅に出る前のこと
1 コースケ
2 ヨシミネ
3 スギとチカコ
3.5 最後の旅
4 ノリコ
5 ラストリポート
となっています。
*0についてのあらすじ
「僕」という野良猫目線で話は始まります。ひょんなことから怪我をした「僕」を「男」であるサトルが拾って、飼い猫になることになります。「僕」はサトルによって、尻尾の形から「ナナ」と名づけられます。尻尾の鍵形が7に似ていたから。実は額に8の字のブチが入った「ハチ」という猫をサトルは以前に飼っていたため、数字の7で名前をつけたのでした。しかし、ナナを飼い始めて5年後、サトルは「ある事情」からナナを飼えなくなってしまいます。「ある事情」とは何なのか、ナナはどうなるのか、それが以降のエピソードで明かされる本書のストーリー軸となります。
*1についてのあらすじ
サトルはナナを連れて、ナナを貰ってくれそうなコースケを訪ねます。宮脇悟(サトルの本名)と澤田幸介は幼馴染。でも小学生の時にサトルは引っ越してしまいました。実は小学生だった時、2人で捨て猫だったハチを拾って、コースケが飼おうとしますが、親に猛反対されてしまい、珍騒動を繰り広げた過去を持っていました。その結果、ハチはサトルが飼うことになります。しかし、ハチはサトルが高校生の時、「飼い主」から交通事故で死んだと知らせが入った、とコースケは聞きます。何故、大好きだったハチをサトルは手放したのか。それは、やはり小学生だった時のこと。修学旅行に2人は出かけました。そしてその最中にサトルの両親が交通事故で亡くなったため、サトルは転勤が多い叔母に引き取られることになり、コースケが両親にハチを引き取ることを願い出るも、叶わず、サトルの親類にハチはもらわれたのでした。ナナを今度こそ引き取ってあげたいコースケですが、サトルは現在実家に帰省中のコースケの猫好きな奥さんのために、新しい猫を買ったほうがいいと告げて、ナナを連れて帰るのでした。
*2についてのあらすじ
今度の旅は、中学生の同級生のヨシミネにナナを貰ってもらうことを目的としたもの。ヨシミネは独身で子猫を飼っていました。ヨシミネは中学生の時、サトルと園芸部を立ち上げた過去の持ち主。その時ヨシミネは、農家のおばあちゃんと住んでいました。両親が忙しすぎたため、祖母に預けられたのです。その後ヨシミネの両親は、離婚。苦しい胸の内を聞いてくれたのがサトルでした。そして修学旅行で福岡に行った時。サトルはそのすぐ側に住む親戚が飼う、ナナに会いに行こうとしますが、修学旅行中の脱走は失敗。そして、そのサトルをかばってくれたのがヨシミネでした。やがて、ナナはヨシミネの子猫チャトラに一芝居を打たせます。それは二匹が喧嘩を始めて、相性が悪いという芝居。サトルとヨシミネはそんな二匹を見て、一緒に飼うのは無理だと判断し、サトルとナナは帰ることになります。ナナはサトルと帰るために、一芝居打ったのでした。
*3についてのあらすじ
今度の旅は、ペットホテルを営む、スギとチカコ夫婦を訪ねる旅。やはりナナを貰ってもらうことを目的としています。猫と犬を飼っている2人ですが、スギは少し気が進まない様子。それもそのはず、高校時代、大学時代を一緒に過ごしたスギとチカコ、サトル。実はスギもサトルもチカコが好きだったのです。しかし、スギに頼まれてサトルはチカコに告白することはしませんでした。それをスギは負い目に感じていたのです。チカコが、スギとサトルが拾った猫を飼うことになったのが、きっかけで急接近した3人。もともとスギとチカコは幼馴染だったので、スギはチカコが好きでした。でも、言えないままサトルとチカコが急接近したため、焦るスギ。結局、スギとチカコが結婚したわけですが、スギはサトルが訪ねてきたことが不安で、気持ちを察した飼い犬もナナに攻撃的に当たります。そこで、飼い犬であるトラマルが意味深な発言をします「そいつからはもう助からないにおいがする!」。ナナは「僕は黙れと言ったんだ!」と。そしてサトルとナナはトラマルとナナの相性の悪さから帰ることに。最後にナナはトラマルにお礼を言います。「お前のおかげですんなり帰れた」。そして、帰ることに。するとサトルがチカコに昔好きだったことを告白。チカコは笑って昔のことだと、取り合いませんでした。そしてスギに言うのです。「二人の間で揺れ」たかな、と。スギはチカコが当時からスギのことを大切にしていたことを知り、安心するのでした。
長くなるので、その2に続きます。