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読書メモ:これは、アレだな

高橋源一郎はなんか面白い。シュールでエンタメだけど文学以外のものではない『さようなら、ギャングたち』にぶっ飛んだ。趣味人で変人なエッセイや小文も結構読んだ。テレビで江川と夢競馬のコーナーをやってテレビの文化人な顔にもなったりした。私が大学卒業後、私が所属した学部に高源が入ったと聞いて現役生に嫉妬した。社会人になって文学から遠く離れてしまったがどこからか流れてきて知った加藤典洋とのイベントにエイッと参加した。何だろう、話し方なのかなあ、佇まいとでもいうのかなあ、文字起こしすると多分普通なことをいっているのでは、ということも面白く感じるんだよね。

文学も哲学も漫画もエッセイもギャンブルも分け隔てなくガシガシと吸収し、作品でも勘所にDJのように散りばめていく。いわゆる専門家としての大学教授とかより、自由な感じでかっこいいなあ、と思っていたなあ。ああ、こういうことを書くのは恥ずかしいなあ。

「これは、アレだな」は、あるものを見かけて、ああ、これなんかあれに似てるな、何だっけあれ、何が似てるのかな、なんか似てんだよな、何でそう思っちゃうのかなあ。っていうことを綴ったものです。これが、あるあるでは全然ない。「どこが?」となるがナビに従って進んでいくと「は〜、そうなんだな」ぐらいまでのところには連れていってもらえる。そのツアーが面白い。なので釣られていくつかお買い物しちゃいました。やられたー。

利用サービス:audible
カバー画像:これは、何かな?謎のむし。

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