読書メモ:きみの人生に作戦名を。
この本は最初広告で存在を知った。前著『言葉にできるは武器になる』は読んでいないのだけど、この本を最初に見たときもあ〜いいタイトルだなあとしみじみカバーを眺めてしみじみ味わっていた記憶がある。本書もあら〜いいタイトルだなあとうっとりし、『言葉にできる〜』と同じ著者だとわかりちょっと興奮した。あーこの人のタイトル自分好みなんだなと。まあ35万部も売れた本で自分好みも何もないか。でもいいタイトルだなあ、そうか、著者の本職はコピーライターなんだ。すごいなあ、このワーディングを正面からぶつけるのは。帯コピーも「不安の時代も、人生は続く」ですよ。全然刺激物が入っていない。
『きみの人生に作戦名を。』しみじみいいじゃないですか。それとはかもしてなくても続編感、というか統一感もあるし。名著『僕は君たちに武器を配りたい』もしびれるタイトルだが、きみと撲は違うけれど共通点はありますね。短くて開いていてミスリードせずターゲティングもなされている。さらに呼びかけである。
内容にあるようなフレームワークを、手を動かして行ったことはない。それだけのんべんだらりとしてきただけだと思う。子供の頃、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と素で思ったり、もう少し時が経ってからは逆に「数学なんてこれ以上勉強したところとて意味がない」と断言してみたり、入り口としてはそんな時に立ち位置を整理するために使うといいのかもしれない。大人になって自分の立場を表すレイヤーが増えてくると、フレームワーク自体がかなり複雑になりそうで自信がないが、書き出すことでつながりが見えてくる、というのは確かにイメージできる。少なくとも、頭の中でのことだが、あの時のあれとその後にあったあれは自分の中ではこの点でつながっていたんだな。あれがなければこう考えることもなかったかもしれないな、とつながることはありますね。かなり昔の、忘れていたようなことでもなんのはずみか、思い出すことがある。
作戦名ほど高度なものではなく、極めてシンプルだけれども、自分で今はどっちかな、どっちにいるべきかなと意識することはある。インプットの時期とアウトプットの時期だ。インプットしながらアウトプットできるほど器用ではない、というか、走りながら考える、っていうけど結構難しいよ。ポケモンGOをやりながら散歩するのは危ないんだよ。もちろんホワイト100%、ブラック100%みたいにはならないけど、今は準備の時、今は動く時とスイッチを持っておくのは私にとってはいいようだ。というのもインプットは大概「キリがない」からだ。
と、色々自分ごとに寄せて振り返り思いを巡らすことができて面白かった。つうか、自分の中で消化して一人合点で終わらせんなよ、と自己ツッコミしてみるが、この読書メモみたいのを読み返してフレームワーク的に使えるのだよ。本の内容を一切書かずに自分とのすり合わせだけを書いているのは、多分意識的なものなんだ、意識的に多分てなんだ。
次作のタイトル、どうなるだろうな、楽しみだな。武器の次は作戦と戦いの言葉が続いているので、今度は戦いワードなしのタイトルを勝手に希望するものであります。
利用サービス:audible
カバー画像:中国の吉野家の看板。食べたかったが混んでいて入れなかった。これはどんな作戦なんだろう。
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