どの三銃士がお好き?
ここ最近脱線気味でしたが、久しぶりに名作系に戻ってみようかと思います。
名刺代わりの10冊の『二人のガスコン』で少し触れた『三銃士』。
大デュマの名作ですが、どこかしらでみんな通ってきているんじゃないでしょうか?私が初めて『三銃士』に触れたのはこのアニメだったと思います。
『ワンワン三銃士』。
なんでだかわかりませんが、エンディングの歌をいまだに覚えてます(笑)。
「そういうおぬしはダルタニアン♪そういうおぬしは〜剣にかけて〜♪アトス、ポルトス、アラミスさ〜♪」
なんで覚えてるんだろう(笑)。
全体的にわちゃわちゃした感じの、本当に子供向けのアニメになっていました。
その後、小学館の国際版少年少女世界童話集(探しましたが画像もAmazonにも無い……)で読み、その後NHKの『アニメ三銃士』という流れ。
今はもう輸入版しかないんですね!しかも高いな……。このバージョンはアラミスが実は男装の麗人という設定でしたねぇ。懐かしい。
映画や海外ドラマはもう大人になってからのものが多いですね。デカプリオの『仮面の男』も大学生だったかな?海外ドラマの『マスケティアーズ』(イケメンが楽しい)や三谷幸喜脚本の人形劇『新・三銃士』などは最近ですし。
アニメに映画にドラマに人形劇に……。
今も昔も人気の冒険活劇小説。
銃士のコスチュームもかっこいいですし、陰謀に恋に楽しい要素も盛りだくさん。
子供向けでない邦訳版を読んだのはたしか高校生の頃。地味ではありますが、わりと二部の『20年後』好きだったなあ。マザランの悪党っぷりがいっそ清々しいぐらいで。
児童書で出会った名作はたくさんありますが、『三銃士』ほど色んな形で何度も触れている作品ってないんですよね。子供向けに抄訳されたものを読んで、ちょっと大きくなってからフルの翻訳バージョンを読んで、映像化されたものが面白そうだったら見るけど、それも『三銃士』ほど作られてるわけではないから、一本見るか見ないかぐらい?
でも『三銃士』はなぜか見ちゃいます。
魅力の一つはキャラ立ちがすごいっていうところかな、とは思います。メインの四人はもちろん、ミレディやロシュフォール伯爵もザ・悪役って感じでちょっとかっこいいし、トレビル隊長もいい味出してるし。ボナシューが子供向けだとコンスタンスのお父さんにされちゃったりしてますが、原作の小物ぐあいはちょっと笑えたりも。三谷幸喜版ではボナシュー弾けてたな(笑)。
ちなみに私、どのバージョンでもバッキンガム公があんまり好きじゃない💦リシュリュー、本当は名宰相なのになんであんな扱いに……。それを言うとマザランもではありますが。
原作自体、キャラがしっかり立っていてエンタメ要素満載なので、映像化や抄訳にしても少々弄ったぐらいでは原作の面白さは無くならない、っていうのが強いのかな?変に手を入れられると嫌な作品もありますが、『三銃士』に関しては、原作からしてなんでもあり感が漂っているので、むしろ膨らませていじっても全然アリな感じがしてしまうという。
原作の残酷さはたいていソフトにされてはいますが。
なんといいうか懐が深い作品ですよね。映像化の情報を見ると、毎回「今度はどんなふうに大暴れするのかな?」なんて期待しちゃいます。
こんな風にロングスパンで楽しみ続けられるものって他にあるかな?なんて思ったり。
ちなみに私のイチオシは三谷幸喜バージョンです。ほんとに面白いんで機会があったらぜひ見てほしいです。戸田恵子さんのミレディーが素敵💕あとボナシュー、マジで笑えます。