いのっちの電話のすごさ
母親が目の前で飛び降り自殺をしたという20代の女性。
自分も首をつって死のうとして、いのっちの電話にかけてきた。この女性への対応がすごい。
すごい。
こんなこと、どうやったら思いつくんだろう。
決して悪ふざけではなく、坂口さんは本気でやって、それがどんなふうにかは分からないけれど電話の彼女に伝わり、自殺を思いとどまらせる。
その後、彼女はどうなったのかというと。
1ヶ月後、坂口さんのパステル画に出会う。それまでずっと死ぬことを考えていたのに、そのパステル画を欲しい気持ちのほうが上になった。そしてとうとう職場復帰して、ボーナスでパステル画を購入したそうだ。
坂口さん、おもしろい人だなぁ、と思う。
すごい人だなぁ、とも思う。
ちょっと危うさもあるのかなぁ、なんて心配も……。
でも、この本を読む限りでは、きっと大丈夫なんだろう。