体育のときのレギンス禁止!?
「体育のとき、レギンスはダメなんだって」
ある日、妻が不服そうに言った。
子どもたちが通う小学校では、体育のときには膝が隠れるようなレギンスを履いてはいけないという決まりがあるらしい。その理由は、転んでケガしたときに先生が見えないから。
「でもさ、レギンスはいとくほうが、転んだときにケガしにくいよね」
たしかに。
レギンスをはいておくほうがケガはしにくそう。
ただ、家に帰ってレギンス脱いでケガしていたら、
「ケガしてたのにほっといたんですか!?」
とクレームをつける親がいるのではなかろうか。
では、転んだときにレギンスを脱がせて確認するのはどうかというと、その場にいる教師が女性とは限らず、「男性教師が女児のレギンスを脱がせたのはエロ目的」とか「子どもの羞恥心に配慮がない」とか、そういうことを言い出す人がいそうだ。
ケガを確認しないとクレームがくる。
ケガを目視しようとするとクレームがくる。
だったら、ケガが見えるようにしよう。
たとえそれでケガしやすくなったとしても。
なんかの寓話みたいな展開だね……。