月間800件のユーザーフィードバックから学習したら評価4.83になったアプリの話
新規事業開発室の本澤(ほんざわ)です。
2022年8月19日に推し活アプリ「Oshibana」に関する数字(2022年7月末時点)を公開しました。現時点でPM/事業開発として大切にしていることについて紹介します。
🌸「Oshibana」とは?
「Oshibana」は、推し活を通して「今日も生きてて幸せ」な状態をサポートするアプリです。推す側の立場から「推し」や「推し活」について考え、ユーザーと一緒にサービス開発を行っています。
🍎App Storeでのレビュー数が5,000件、評価が4.8を突破
アプリの公式リリースから1ヶ月の時点では4.52の評価でしたが、2022年7月末までの間で4.83まで伸ばすことができました。⭐2以下は全体の1%になります。
📈これまでの経緯
アプリの更新は週1ペースを目安としてこれまで35回実施しました。価値検証の高さで優先順位を判断し、学習を重ねています。
📚仮説検証
「Oshibana」では、仮説の価値検証とユーザーからのフィードバックに重点を置いたプロダクト開発を行っており、仮説の積み重ねとともにユーザーが増えてきています。リーン・スタートアップの考え方をベースに「検証による学び」をプロダクト開発の意思決定の軸にしています。
・「学習−構築−計測」のサイクルを速く短く小さく試しており、毎週アップデートを行っています。
・エンジニアがデザイン段階からFigmaをベースにしたディスカッションに参加しています。
・デザインは「つくって壊す」ことを前提にしており、「作り変え」にポジティブです。
・価値検証のために、期待よりも低い機能をリリースして声を収集することに抵抗がありません。
ちなみに、新規事業開発室のメンバーは全員「リーン・スタートアップ」を持っていたので、共通言語を揃えて認知的負荷を下げることができています。
💌ユーザーからのフィードバックについて
・定性的なフィードバックで、開発チームのつくりたい価値仮説とユーザーの評価が「違っていないか」を検証しています。※仮説があってその評価を集めていることがポイントです。ユーザーの声を取り入れるためにとりあえず集める、多数の声を反映するということはしていません。仮説ありきで動いています。
・ユーザー対応を分断したりコストと考えたり、雑務と捉えていません。ユーザーインタビュー、CS、SNSなどの対応をすべて「ユーザーコミュニケーション」として考え、直接サービス責任者が最重視して開発を行っています。
・全員がアクセスできるSlackチャンネルでユーザーのフィードバックを収集し議論しています。月間800件くらいのユーザーのフィードバックがあります。
ちなみに、ブックリスタ全体でbotも含む全462のチャンネルの中で9番目にメッセージ数が多いチャンネルです。
こんな連絡が常にきます▽
・ペルソナを固定せず、N1のユーザーの「行動」を起点にサービス開発を実施しています。
・開発中や検討中の内容をユーザーに公開しています。
開発状況一覧▽
https://trello.com/b/E9C5Ac1M
・SNSでアンケートを行ったり、開発中のデザインを公開しています。
Twitterのアンケートの例▽
・ユーザーがフィードバックを送りやすい環境づくりをしています。
– アプリ内TOPページに運営へ意見を送れるフォームを設置しています。
– SNSでのリプライやメンションでの問い合わせを可としています▽
アプリとユーザーに関する数字(2022年7月末時点)
評価以外の数字も平均的なアプリの数字を超えてきています。継続率が高いことに注目してもらえると嬉しいです。金銭的報酬などのカラクリなしの数字です👾▽
・1ヶ月後のアプリ削除率:10%〜20%前半
・MAU率(MAU/DL):リリース後、継続して60%以上を維持
・インストールから4週間後のアプリ継続率:18%
・重要視しているタスク達成者の継続率:4週間後47%、12週間後36%
・利用ユーザーの年代:10代48%、20代24%
(おまけ)アプリのプロダクトページのイラスト
PRマンガの作成も依頼している藍川蓮さん(@aikwarendbiryut)にご協力いただいています🎉
ーーーーーーーーー
アプリ内使用のイラスト協力 ©藍川蓮
Twitter▽
https://twitter.com/aikwarendbiryut
不意に現れた、 歳の離れた義妹の話▽
ーーーーーーーーー
「Oshibana」では、アクティブ率や口コミでのユーザー増加施策として、これらの数字をさらに伸ばす仮説検証を行っています。また、年度内にマネタイズに関する機能も実装予定です。
また、「Oshibana」をはじめとした推し活領域の他、ショートコンテンツ領域など新しい分野で新規事業開発を進めています。各領域において積極採用中です。0からサービスをつくってみたい方も大歓迎です🙌
サービス関連記事▽
もっと詳細をお話できますので、面談でお会いしましょう!▽
自己紹介▽
本澤友行 Tomoyuki Honzawa
株式会社ブックリスタ新規事業開発室室長
2020年11月ブックリスタ入社。学生時代は製本や本屋でアルバイトをしていました。