見出し画像

〝読書記録〟イタリアに行きたくなっちゃった

『須賀敦子の旅路』
大竹昭子:著 文藝春秋
『ミラノ霧の風景』
須賀敦子:著 白水社

須賀敦子さんの人生の全体を読みたくて
先に大竹昭子さんの方を。
意外と作家活動は短かった事にびっくり。
ホテルの部屋で地図を広げて、ミラノや
ヴェネツィア、ローマと須賀さんの跡を巡る
大竹さん。
かなり前に読んだ『コルシア書店の仲間たち』の風景や、かなり前に旅したイタリアの風景が
読みながら蘇る。それでいて、大竹さんの旅も
体感できる、なんて贅沢な一冊。

間髪入れずに須賀さんの方も読んだのだけど
今度は、そこに大竹さんの旅と文章が重なり
あっ、ここがあそこなんだ!とか
ここを辿っていたんだ。と不思議な感覚。

読みながら、ヴェネツィアで撮った一枚の写真。橋の上にいた黒いジャケットのおじさんをくっきりと思い出していた。
大竹さんと同じ冬の時期に行ったので、
まさしく現地の人!あの哀愁のある写真、何処いったかな?あの時、思った以上の寒さで風邪をひいてしまい楽しさが半減で名残惜しさが残っている。又行ける機会は訪れるだろうか?
その日がもし来たら、私も2人の旅路を辿りたい。

いいなと思ったら応援しよう!