連載・5 オンラインでの対話力:対話の実践編② 「聴く」ことについて
2-0)概略実際の対話にあたって、自説を語る・発信する(以後、「発話」という言い方をします)よりもむしろ、「聴く」ことの方が大切なのではないかと私は考えています。よい聴き手は、話者の発話を促すだけでなく、言外の意図や発話の背景などを聴き取ることさえできると思っています。その意味では、よい聴き方というのは、創造的な行為であると言えるでしょう。
さらに言えば、他人の発話を聴くことだけが「聴く」という行為なのではありません。自分自身の「内なる声」に耳を澄ますのも「聴く」ことに当た