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【ノウハウ拡散型】見開き系のコンテンツの破壊力

「自社・自分の持っているコンテンツを世の中に広めたい」
こういうご相談を受けることがよくあります。

世の中の課題を解決するために日夜ノウハウを磨き、提供するコンサルティング会社の社長や、コンサルタントの方からこういったご相談を受けることが非常に多いです。

ただ、ノウハウ集を文字ものとして表現すると、書店で見てもらった時に、そのノウハウが類書と比べてどうすごいのか? 役に立ちそうなのか、分かりづらいです。


文字ものコンテンツは買って読んでみないことには強みがわかりづらい

なので、よく提案させていただくのが見開き型のコンテンツです。

今回は見開き型のコンテンツを作ることのメリットを解説していこうかと思います。


見開き型のコンテンツとは?

 見開き2ページで1テーマが完結するコンテンツです。
 タイトルとしては「1日1分読むだけで○○」とか「1日1テーマ読むだけで○○」などといったタイトルのものが多く、最近だとお金関係の本でもよく見られます。


見開き型は開いてもえれば、コンテンツの中身がわかりやすい

 片方のページが文章(だいたい600字程度)でもう片方がイラスト・図解で展開されることが多いです。

 私が昔担当させていただいた書籍だと、『1日1分読むだけで身につくお金大全100』とか『1日1テーマ読むだけで身につくWebライティング大全100』がそれにあたります。

 楽天ブックスには立ち読み機能があり、中身を読めるようになっているので、下記よりご覧ください。


 ただコンテンツ作成の難しいところは、3つあります。
①     ノウハウを50個~100個出さないといけないということ。
②     それぞれのテーマを600字程度にまとめること
③     図版をわかりやすくつくること
 
①     番目は「それは当然のことでは?」とよく言われますが、会社さんだとどこまでノウハウを公開すべきか議論が必要になったりします。また読者ターゲットを分析し、誰に何をだすべきなのか、マーケティングが必要です。

②     文章を短くまとめるというのは意外と難しいです。長く書くほうがいろいろと盛り込むことが可能なんですね。

③     文章で表現されているものを補いつつ、リストを作ったり、グラフをアレンジしたりアイキャッチなものを提供しなくてはなりません。そして見開きコンテンツである以上、ここは生命線です。読者は書店でこの図版をみて購入を決めると言っても過言ではありません。

 これらを徹底的にこだわって作れるだけのリソースがあるのかどうか、そしてノウハウがあるのかどうか、検討をしなくてはなりません。
 ただ、つくるのが難しい以上、すぐに他社は追随することはできません。
 売れれば数年にわたってアセットになることも考えられます。

見開き型コンテンツの長所 ベネフィットがわかりやすい

 書店で読者が立ち読みしてベネフィットが圧倒的にわかりやすいのがこのコンテンツです。文章もすきっと600字程度でまとまっているし、図版やイラストが描いてあり、自分の気になるテーマがアイキャッチに訴求されているからです。

 「このグラフ、わかりやすい…。ほかの項目ももしかしたら学びになることが多いかも」
 「全体的にライトにまとまっていて読みやすい。時間がなくても読めそう」
 「とりあえず1冊買っておけば、辞書がわりになりそう」

 実際過去に私が編集させていただいた見開本では上記の感想をいただくことが多かったです。書店で読者にこういった考えを抱かせることができるのは、見開型をおいてほかにないでしょう。

 また、同じジャンルで見開型のコンテンツがない場合はチャンスです。
 見開型のコンテンツが作れれば、圧倒的に見られるチャンスが増えます。

 今書店には毎日200冊ほど新刊が納品されます。
 それらには「入門」「1分」「9割」などのタイトルがふられていますが、正直文字ものだと、その本の強みを読者が理解するまで、長い時間を要します。

 書籍を出版することに合わせて、ウェブ記事を作成したり、SNSで発信したりしないと、その良さを伝えられませんし、それらを見てもらうことも一苦労する時代です。

 その点、図版やイラストが豊富に入っていれば、訴求力はぐんと上がります。書店で見てもらうだけで、書籍の強みを理解してもらえるのです。

 一点そのことを理解しやすい法則を解説します。
 メラビアンの法則とよばれるもので、アメリカで活動する心理学者のアルバート・メラビアンが提唱したものです。
 これによると、話をする際に相手に伝わる情報として、話の内容が7%、声の大きさやトーンなどが38%、そして見た目が55%とされています。



 人を本と見立てると、話の内容はコンテンツ自体です。それは読んでみるまで分かりません。声の大きさやトーンとは、フォロワーや著者の実績です。
 最近よく視聴者数やフォロワー数を帯などに記載している本が多いですが、それらは著者の声の大きさと考えてもいいのではないでしょうか?

 それよりも見た目が重要になるのかもしれません。カバー、タイトル、そしてコンテンツ内の図版やイラストがあることで、本の存在が認識される可能性も高まることがこの法則よりわかるのではないでしょうか。


記事化されたら、見られやすい

 最近は書籍抜粋記事もWEBで増えてきました。
 その際、文字だけでなく、図版やイラストもあると、ユーザーからは見られやすくなる傾向にあるようです。
 私が聞いた話によると、文字もののコンテンツにくらべて3倍以上PVが違うということ。
 近年のビジネス書はWebメディアに掲載されることで伸びる傾向にあるので、そこで数字をだせるのは大きいですね。

類書の分析がしやすい

 もし、類書で見開き型コンテンツがある場合には、スペックを比較しましょう。
 まず、そもそも出ている項目が現在のトレンドにあっているか? 類書があまりトレンドにたいして強くないようであれば、自分のノウハウの新規性をうちだすことで差別化できます。

 類書のイラストや図版がわかりづらい場合、自身の図版やイラストを大味にしてわかりやすく訴求することで、読者の理解度を深めることが出来ます。

 ノウハウの数が少ない場合、数を2倍~3倍だすことで類書よりもより多くのノウハウを読者に訴求することが出来ます。

 いろいろと解説してきましたが、ノウハウを押し出したい、ライバルよりも強いものをもっているとお考えの方は一度見開き型のコンテンツを検討してみてはいかがでしょうか。

 自社・自身のコンテンツをより強力に訴求できるでしょう。