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[本066]『ランドセルのはるやすみ』

著者:村上しいこ、出版社:PHP

『ランドセルのはるやすみ』はシリーズになってて、ある日突然、身の回りにあるいろんなモノが話し出して、けんいちくんにいろんなお願いしていく物語です。どれもこれも、家族の一員として一緒に過ごしたい、あんなことをしてみたいというモノたちの可愛らしいお願い。けんいちくんは、一生懸命、その夢を叶えていこうとします。

娘が一番好きなのは『れいぞうこのなつやすみ』ですが、今の季節は「春」なので、まずは『ランドセルのはるやすみ』から。

今日は春の遠足の日。手足がはえて、目・鼻・口のついたランドセルが立っていました。ランドセルは言います。

「じつは わたくし、きょうは、けんいちくんのえんそくに、いっしょに つれていって もらいたいと おもい、あらわれたのです。まあ、いってみれば、『はるやすみ』ということで」

とても丁寧な口調にもちょっとクスッとします。学校の先生をなんとか説得し、「りゅうせん山」に出発。そこでのお弁当の時間、いじめっこがきたり、トビがきたりと、大騒ぎ。そこで、ランドセルが活躍します。

ランドセルの1日が終わり、お腹が痛いというランドセルと一緒にふとんに入るけんいちくん。ランドセルを家族のように大切に想い、ランドセルもけんいちくんを慕うようすが素敵に描かれています。



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