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総合商社ニュース(10月26日週)

こんにちは!Yasuです。
10月26日~11月1日までの5大総合商社に関する注目ニュースを掲載していきます。
今週の金曜日には三井物産の第2四半期決算発表がありましたね!

まずは簡単な自己紹介です。

筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
出身大学はMARCHレベル。
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
profile:https://note.com/bookbility/n/nfd1539ae83ba

総合商社ニュース(10月26日週)

要約の下に記事のURLも貼りますので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

三井物産、三菱商事 第2四半期決算発表?

★三井物産

三井物産は10月30日(金)の13:30に第2四半期決算発表を行いました。

5大商社の結果が出そろいましたら、また記事を書こうと思いますが、
ざっくりまとめてみますね。

第2四半期 純利益:474億円
上半期 純利益:1,100億円
3月事業計画対比 純利益進捗率:61%

今年3月に発表があった年間見通し対比だと純利益は61%
上半期は年間の半分なので50%に届けば、予定通り進捗していることになりますので、良い数字ですね。

しかし、第2四半期の2019年度対比は純利益56%減
新型コロナウイルスの影響を受け、石油や原油価格が下落したことに加え、食品やファッション需要が減ったことが理由です。

株主はこの状況を厳しく評価。
決算発表日だけで、三井物産の株は6%下がりました。

計画通りに純利益が進捗しているのにもかかわらず、昨年と比べて下がっているという理由で、売りが働く。
あまりにも残酷ですね。

★三菱商事

三菱商事の第2四半期決算は、11月5日14時の予定ですが、日経新聞が一足早く、報道しました。

こちらは確定ではありませんが、第2四半期純利益は前年同期比3割減の550億円となる見込み。

第1四半期で他商社に後れをとった三菱商事ですが、三菱自動車等のモビリティ分野を中心に徐々に回復してきているようです。
第2四半期にいたっては、三井物産より高い純利益予想です。

実際はどうなるのか来週の決算発表を楽しみにしましょう。

三菱商事ら、貿易業務を完全電子化

三菱商事、NTTデータなど7社は、業界横断で貿易書類業務を完全電子化することを決めました。

アフターコロナでも、まだまだ紙での取引が残っている貿易事務。
電子化によって紙ベースの実務を半減させるとのことです。

電子化の対象は、発注書、受取書、銀行が発行する信用書や保険会社等の関連書類など多岐にわたります。
海外企業も利用できるように、他国ともシステム連携も進めていきます。

肝心なセキュリティ面ですが、最新技術ブロックチェーンを使用して、システムのデータが改ざんを防げるようです。

総合商社に勤めていながら自分も知らなかったのですが、
1回の輸出で20種類以上の書類を作成することもあるそうですので
電子化が進むと無駄が省けそうですね。

三菱商事の調査によると、電子化によって書類作成の時間はほぼ半減されたとのこと。

今後に期待がかかります。

伊藤忠商事 Youtube発キャラ「クマーバ」の販権取得

ポップなニュースです。

伊藤忠商事がYoutubeでの人気キャラ ”クマーバ”のグッズを国内展開する権利を取得しました。

クマーバチャンネルは2019年5月にスタートした子ども向けチャンネルで、エンタメ知育コンテンツを提供しています。
コロナ禍の巣ごもりによる需要拡大を受け、伊藤忠商事はコンテンツビジネスの拡充を狙って権利取得を行った模様。

これまで伊藤忠商事の繊維カンパニーは、ポール・スミスやコンバースなどのブランドビジネスを手掛け、ノウハウがたまっているかと思います。
今回のYoutubeキャラの版権取得とも親和性が高いのではないでしょうか。

それにしても目の付け所が面白いですね!

総合商社とYoutubeの連携は今後も広がっていくのでしょうか。

万年5位脱却に向けた丸紅の人事政策

※こちらは日経の有料版のみの閲覧となります。

丸紅の人事政策に関する記事が日経Onlineにあがっていました。
時価総額で他商社に劣っている丸紅が脱5位を目指し、取り組んでいる人事政策が紹介されています。

目玉となっているのが、”ミッション設定”について。
上司から与えられた業務をこなすだけでなく、自身で目標や役割を設定する制度です。
ミッションの大きさによって基本給が変わり、ミッションの達成度に応じてボーナスが支払われるというもの。

総合商社を始めとする日本企業の年功序列制度とは大きく異なり、仕事内容が評価される制度になっています。

人事制度の変更が会社の収益にどのような影響を与えるのか、
注目です。

まとめ

今週のニュースはいかがだったでしょうか。

一番大きなニュースはやはり三井物産の決算発表。
この結果を受けて物産だけでなく、他の商社も株価が下がりました。

個人的には計画通りの純利益を出している企業の株価が落ちてしまうのは腑に落ちません(笑)
株主の目線は厳しいですねー。

来週には物産以外の4商社の決算発表がありますので、楽しみに待ちましょう。
決算については週1のニュースに加えて、特集記事を書こうと思っています。

第1四半期決算の復習はこちら

総合商社を目指す人へ


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