総合商社ニュース(1月25日週)
こんにちは!
新卒で総合商社に入社し、社会人2年目のYasuです。
就活アドバイザーとして22卒就活生のサポートも行っていますので、Twitter等でお気軽にご連絡ください。
今回は1月25日~本日までの総合商社関連のニュースを紹介していきます。
「丸紅の人事政策」や「第3四半期決算に先駆けた報道」に注目が集まった一週間だったと思います。
筆者ってどんな人?
2019年卒で、総合商社にて勤務しております。
出身大学はMARCHレベル。
就活時は幅広く業界を見ており、40社にエントリー。面接も70回以上受け、結果的に外資金融、外資コンサル、大手食品メーカー、広告代理店を含む6社から内定をいただきました。
noteでは、就活のコツや総合商社業界に関する記事を中心に書いています。
profile:https://note.com/bookbility/n/nfd1539ae83ba
総合商社ニュース(1月25日週)
2021年1月25日~1月31日までの総合商社関連ニュースを紹介していきます。
情報元のURLも貼っておきますので、詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみて下さい。
ニュースの概要を箇条書きした後、私の所感を書いていこうと思います。
丸紅:新卒総合職の半数 女性に
◆丸紅は2024年までに新卒採用における総合職の半数を女性とする
◆同社の女性総合職採用割合は毎年2~3割にとどまっている状況
◆現在、丸紅は総合職のうち女性が約1割で、管理職に占める割合は6.4%
◆「環境変化に柔軟に対応するには同質的な集団からの脱却が必要だ」、「男性8割の組織で社会課題を先取りするのは困難だ」との意識から、この方針を定めたという。
◆大手総合商社の総合職は「男社会」と言われてきたが、今後このイメージからの脱却を目指す。
1月24日朝日新聞 朝刊の1面にもなりましたし、テレビ朝日のニュースにも取り上げられましたトップニュースです。
2024年までに女性総合職の採用数を全体の半数にするというもの。
かなり思い切った方針だと思いました。
これについてyahoo newsのTwitterで賛否両論がありました。
以下コメントを読んでみて下さい。
賛成派としては
「思い切った方針で、画期的」
「具体的な数値目標がないと女性の総合職採用は進まないので、良い」
などの意見で、
反対派としては
「男性への逆差別だ」
「性別ではなく、実力主義で新卒採用すべきだ」
「今更こういう方針を発表するのは遅い」
などでした。
この議論は非常に難しいと個人的には思います。
定量的な目標を立てることは、「男社会」のイメージがある総合商社の総合職から脱却する一歩になるかと思いますが、反対にこの数値を満たすために優秀な男性の学生が落とされる可能性もありますよね。
結果は2030年あたりの丸紅の業績で確認!
といったところでしょうか。
現時点ではなく長期的な目線で効果測定を行うのが妥当かと思います。
三菱商事、住友商事:第3四半期決算関連
来週、総合商社の第3四半期決算の会見がありますが、それに先駆けて三菱商事と住友商事の決算関連記事が上がっていました。
・三菱商事、4割減益
◆三菱商事の2020年度第3四半期連結純利益は前年同期比4割減の
800億円程度になったとのこと
◆鉄鋼生産に使う原料炭などの資源価格の低迷が響いた模様
◆タイで手掛ける自動車販売事業、ネット通販、巣ごもり需要による加工食販売の堅調など、非資源ビジネスは回復しつつある。
◆第3四半期の累計純利益は1,600億円になる見込み
・住友商事、ニッケル減損300億円
◆住友商事はニッケル鉱山について2020年第3四半期決算で、減損を約300億円計上すると発表した。
◆新型コロナウイルスの影響による操業停止やニッケルの価格下落を受けて将来の生産量を見直したもの。
◆1,500億円の赤字を見込む見通しは変えない方針
三菱商事は引き続き資源ビジネスで苦戦中。
その一方で、非資源ビジネスは回復してきていますね。
3Q累計で1,600億円は、上半期までで負けていた三井物産、丸紅を抜いて2位になる可能性が高いのではないでしょうか。
住友商事も価格の下落が著しいニッケルを始めとした資源ビジネスに苦しんでいるようです。
来週に総合商社各社の決算発表がありますので、詳しく解説した記事を書きたいと思います。楽しみですね!
三菱商事:コンクリにCO2封じ込め
◆三菱商事が地球環境に配慮したコンクリート生産手法の確立に乗り出すことを公表
◆コンクリ原料のセメント製造時に排出される二酸化炭素を建物の壁などに封じ込める。この封入技術を持つカナダ企業、カーボンキュアに出資した。
◆カーボン社は石灰石を焼いた際に発生したCO2を回収してセメントに注入する技術を持つ
◆セメントは1立方メートルを製造するのに約300キログラムのCO2が発生し、課題が残っていた。
このコンクリは、通常のものと比べてCO2の排出量を約5%減らすことができ、コストも変わらないため、低炭素社会実現に向けて期待がかかる。
日経の朝刊に載っていた記事なのですが、個人的に気になったので載せました。
セメントって製造工程で多くのCO2を排出するのですね。
記事を読むまで知りませんでした。
こちらのプロジェクトで良いなと思ったのは、
環境的な負荷が少ないだけでなく、コストは従来の製品と変わらない
という点です。
再生可能エネルギーやプラスチックの代替素材など、環境に良いとされる
取り組みは沢山ありますが、一番大きな障壁は”高コスト体質である”という点です。
コンクリの製造コストは変わらず、強度もむしろ上がるとのことですので、今後の普及もスムーズに進むのではと思いました。
住友商事:石油も撤退
◆住友商事は油田開発など、石油資源の開発を新たに取り組まない方針を明らかにした。
◆大手総合商社が発電燃料向け石炭事業の停止を表明しているが、石油まで踏み込むのは今回初めて
◆今後エネルギー事業では洋上風量などの再生可能エネルギーを拡大する方針
日経新聞の一面になった記事です。
低炭素社会に向けた取り組みの1つですね。
石油の開発も環境的な負荷が大きいビジネスですが、撤退は総合商社の中でも初めての試みです。
他4社も石油開発を行わない方針を発表するのか、注意深くみていきたいと思います。
まとめ
今週の総合商社関連ニュースを紹介し、私の意見を書いてきました。
やはり目玉は「丸紅の女性総合職採用拡充」の件ですね。
テレビ朝日のニュースでも紹介されていました。
みなさんは女性総合職の割合を半分程度にする方針についてどう考えますでしょうか。
定量的に目標を設定することの良さと、弊害がよく表れていると思います。
上でも書きましたが長期的な効果測定が必要ですね。
さあ、来週は総合商社の第3四半期決算発表ラッシュです。
発表後、速やかに各社の業績をまとめていきたいと思います。
今後も総合商社関連、就活関連の記事を書いていきます!
まだフォローされていない方は、ぜひこの機会にフォローいただけると嬉しいです。
よろしくおねがいします!
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