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氷曜日のエッセイ

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水曜日に更新予定。 かき氷にまつわるエッセイをお届けします。
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2019年6月の記事一覧

お店の人と話したいけれど

お店の人と話したい。 かき氷の感想を伝えたい。 そうは思っているけど中々難しい。 かき氷屋さんは少数精鋭。 1人でまわしているところもある。注文を取り、氷を削って運ぶ姿は常に忙しそう。 そんなときに声をかけたら。 迷惑なんじゃないかと考えてしまう。 わたし自身、思い当たる節があるから。作業中に声をかけられると、集中力が迷子になってしまうのです。ついさっきまで仲良く一緒にいたのにね。 狙うべきは営業終了ギリギリ。 ラストオーダーから閉店までの時間なら人が少なく声をかけ

かき氷と写真。タイムリミットは10秒。

かき氷の寿命は短い。 食べごろは到着後すぐ。 なぜって? 時間の経過とともに溶けてしまうから。豪勢なトッピングの場合、アイスや果物の重さに耐えられず、沈んでしまうこともある。 できることなら美しいまま、氷の食感を損なわずに召し上がりたい。 ゆえに撮影時間は短くなる。 わたしのタイムリミットは10秒。 カメラの設定は事前に。 絞り値、シャッタースピード、ISOは待ち時間に決めておいた。面倒なときはオート設定に頼ることも。 到着後、心の中でカウントダウンが始まる。