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【014】人生を変える戦略をあなたに~白いネコが教える惰性の今を変える、BASICSとは~
今日の自分は昨日の自分より進歩しているのか?
いつも同じようなことばかりで一生この人生が続くんじゃないのか?
この2つの言葉は、私が社会人2年目になってよく頭をよぎる質問です。
社会人になってからというもの、仕事に頑張って取り組んでいるけれども、仕事→帰宅→就寝という同じ1日の繰り返し。
これから先もこの生活が続くのか、悪いわけではないけど進歩しているとも言い切れない。
もし転職するような状況になったら自分は評価されるんだろうか。
そんな問いの1つの答えとして「現状確認」と「目標への過程の作り方」を示してくれたのが本書「白いネコは何をくれた? 佐藤 義典著」でした。
自分の戦う場所はどこなのか?強みは何なのか?
自分が向かう先に向けて何をすべきなのかを戦略づくりを通して学ぶことができる良書でしたので、ぜひ読んでみてください。
本書について
本書では戦略の作り方を「戦略BASICS」という著者が開発したフォーマットをもとに解説しています。
また白いネコ「ボロ」と広告代理店のサラリーマン「実直」を主人公とし、どのように戦略を活用していくのか具体的な流れも小説部分でわかりやすく解説されています。(イメージは夢をかなえるゾウのような感じです。)
私自身も読みながら、自分ごとに落とし込みやすく、「自分自身はどうだっけ?」と思いながら読み進めていました。
戦略BASICSとは?
戦略BASICSとは各要素の頭文字を取ったものです。(Iは特になし)
■B → Battlefield(戦場・競合)
■A → Asset(独自資源)
■S → Strength(強み)
■C → Customer(顧客)
■S → Selling message(メッセージ)
※I → integration(統合≒一貫性)
これらの要素は順番・一貫性に意味があるため、「特にこれが重要!」という特定の要素はありません。
一つでもかけていては良い戦略ではありませんし、順番が異なってしまうと一貫性が通らなくなることがあります。
今回はその中でも私自身が特に感銘を受けたB、Aの考え方・つながりについてご紹介させていただきます。
B → Battlefield(戦場・競合)
B(Battlefield)とは、戦場・競合のことを指します。
会社では同業界の競合他社、個人では同僚などが一般的な例としてあげられます。
しかし、同書では「評価するお客様がどのように認識しているか」で戦場は変えるべきだと指摘しています。
例えばマクドナルドの競合はモスバーガーなどのバーガーショップだけでなく、吉野家などのファストフード店、ファミレス、今で言えばウーバーイーツなどのデリバリーも競合となります。
これはお客様が「手軽に食事を済ませたい人」と考えたときにそのお客様の選択肢として出てくるものとなります。
そのため、戦場を決め競合分析をする際には「お客様からみたら競合はどこになるのか」も考え自分の立ち位置を確認するようにしましょう。
A → Asset(独自資源)
A → Assetは独自資源・強みのことを指します。
ここで言う独自資源とは戦場(B)が決まることで他社(他者)と差別化できる事実のことです。
例えば個人目線で見たとき「丁寧に物事をすすめる」という能力があったとします。能力自体は相対的に見たものになるかもしれませんが、志向性という事実ベースで捉えます。
この「丁寧さ」という能力は戦場によって見方が変わってきます。
例えば営業という職種だと、丁寧さよりもスピードが重視されることがあります。1つ1つの書類を稟議に上げて許可をとって進めていては、他社の営業マンに先に見積もりや紹介を行われてしまい、結果的に利益を生み出せないマイナスの結果となることもあります。
逆に経理などの正確性が求められる仕事では、1つ1つの確認が後々の訂正・修正の減少につながるため、プラスの結果を生み出すことがあります。
このようにまずは自分の戦場(B)を理解して、その中で独自資源(A)と呼べる事実が何なのかを確認する必要があります。
自分が強みだと思っている要素も戦場が変われば弱みとなってしまうことがあるからです。
このようにBASICSの要素はそれぞれが関連しており、その一貫性が最も重要となってきます。
本書を読んで
本書を読んで私は「自分自身の戦場や強み」について改めて考える機会を作ることができました。
最初に述べたように単調的な生活が続いてしまうと、先が見えないような状況になることもあると思います。
そんなときこそ、自分が今いる戦場はどこで、どんな強みを持っているのか、それを活かしてどんなことができるかを考えてみると良いかもしれません。
自分の現在位置を把握できると「この仕事なら自分の強みを活かせそう」「自分はどんな立ち位置にいるのか」という思考を行うことができるので、生活や業務に工夫する幅が生まれると思います。
自分の立ち位置を再確認するためにもぜひ戦略BASICSで自分自身を分析してみてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!