宮廷神官物語/韓国テイストの空想歴史時代小説
架空の世界の国、麗虎国の宮廷神官の鶏冠が
命を受け、慧眼児(えげんじ)に会いに
行くところから物語は始まります。
山奥育ちの少年の天青と出会い、慧眼児として都に連れて行くことになります。
しかし都には、貴族たちの様々な陰謀や思惑が
渦巻いていて、鶏冠や天青達も巻き込まれていきます。
韓国の時代劇のような、
王宮を舞台にしたファンタジー小説です。
ジャンル: ファンタジー 時代小説 ドラマ
青春 ライトノベル 長編小説
著者: 榎田 ユウリ
出版社: KADOKAWA
慧眼とは、人の心の善悪を見抜く力のことであり、この力をもつとされる天青を中心に物語が紡がれていきます。
全11巻の長編小説で一言で言うならば、天青の成長を追っていく物語と言えるかもしれません。
主要登場人物が前向きなキャラクターが多いからか、清々しい気持ちになりました。
素直な性格の天青や
真面目で厳しくも優しい鶏冠、
武術に秀でて頼もしい曹鉄など
各々のキャラクターが一緒に時間を過ごすうちに、信頼や友情を育む過程が微笑ましいです。
また、それ以外の登場人物の大神官や王子なども親しみやすく、読み進めるのが楽しかったです。
韓国の歴史ドラマを好きな方、
読みやすいファンタジー小説をお探しの方に
おすすめの作品です。
☆5点満点中
ファンタジー ☆☆☆☆
韓国風 ☆☆☆☆
ドラマ ☆☆☆☆