短編小説 ソロ活女子の会話
この短編小説は、2022.9.3 本と珈琲と〇〇
第四編「本と珈琲と宿」のイベントに合わせて
書き下ろしたものになります。
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ソロ活女子の会話
「部屋☆☆☆、食事☆☆、
受付☆☆☆、快適度☆☆☆・・・」
「リカ先輩、またやってるんすか?
今回もまた先輩一人っすか?」
「何その言い方、別に誰に迷惑かけてるわけでも
ないんだからいいじゃない。
なんならあんたが食べるの遅いから
こうして時間潰してるんじゃない」
「そこに関しては申し訳ないって思ってるっすけど。
先輩、最近付き合い始めた彼氏いますよね、
この間言ってた。なんで一緒に行かないんですか?」
「スミコはさあ、下着買う時って、彼氏と一緒に行く?」
「行くわけないじゃないですか」
「それと同じ」
「全然意味わからないっす」
スミコは、最近うちの部署に異動してきた後輩である。
他の異動も含めて、部署で歓迎会を開いた時に、
たまたま横の席になり、
お互いサバサバした性格も合ってか、
わりと一緒にいることが多い。
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2,263字
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