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2024年に完結した漫画10選【一気読みおすすめ作品】

2024年は多くの名作が完結しました

2024年は多くの人気漫画が完結を迎えた年でした。『僕のヒーローアカデミア』や『呪術廻戦』など長年連載されてきた大作や、『推しの子』や『よふかしのうた』などアニメ化で話題を呼んだヒット作が次々と最終回を迎えました。

この記事では、2024年に完結した漫画の中から、特に話題になった作品を厳選して紹介します。

『僕のヒーローアカデミア』 (堀越耕平) – 全42巻

  • 連載媒体: 週刊少年ジャンプ(集英社)

  • 連載期間:2014年7月~2024年8月​

  • あらすじ: 超人個性が当たり前の世界で、無個性だった少年・デクが最高のヒーローを目指す物語。仲間と共にヴィランに立ち向かい、成長していく王道ヒーローアクション。

10年にわたるヒーローたちの物語が熱いクライマックスを迎えました。ラストのバトルはアツかったですね。最後までキャラクターの成長と絆が丁寧に描かれ、現代を代表するヒーロー漫画の王道を貫いた見事な結末でした。

完結した今一気読みをすると、デクたちヒーロー側の正義の捉え方、実践の仕方、悪に対峙したときのリアクションなど、ヒーローとしての成長の変遷や価値観の違いがわかりやすく感じられます。

『呪術廻戦』 (芥見下々) – 全30巻​

  • 連載媒体: 週刊少年ジャンプ(集英社)2018年3月~2024年9月​

  • あらすじ: 高校生の虎杖悠仁が“呪物”を飲み込んだことで呪いを祓う戦いに身を投じるダークファンタジー。呪術師として仲間たちと共に強大な呪いに立ち向かい、命がけの戦いを繰り広げる。読者の期待を裏切る壮絶な展開が繰り広げられ、連載中は毎週SNSを騒がせました。

宿儺との壮絶な戦いの末に迎えた結末は読者の間で賛否を呼びましたが、最後まで緊張感あふれるバトルとキャラクターの信念が貫かれ、物語にひとつの区切りがつきました。虎杖の人生を通して、作者の描きたかったテーマを感じ取れる最終巻でした。

私も1巻から一気読みしなおして再び呪術の沼にはまりました。難しくて途中離脱してしまった方も、一気読みすれば理解が深められるはずです。

『【推しの子】』 (赤坂アカ×横槍メンゴ) – 全16巻​

  • 連載媒体: 週刊ヤングジャンプ(集英社)2020年4月~2024年11月​

  • あらすじ: ある事件で命を落とした産婦人科医が、推していたアイドル・アイの息子に転生するところから始まる物語。芸能界の光と闇をリアルに描き、ミステリー要素も絡む異色作。

アニメ化され社会現象になった、【推しの子】がついに完結しました。

​最後まで予想を裏切る展開の連続で、スリリングな物語に引き込まれます。最終16巻には新規24ページのエピローグが収録され、ある真実が明かされるなど​、ファン必見の内容になっています。

連載版の最終回を読んで不満に感じた方も、単行本で一気読みするとまた違った感想を抱くかもしれません。私は単行本を読んで少し救われた気分になりました。

『よふかしのうた』 (コトヤマ) – 全20巻​

  • 連載媒体: 週刊少年サンデー(小学館)2019年39号~2024年9号​

  • あらすじ: 不眠症の中学生・コウが夜の街で出会った吸血鬼の少女ナズナと繰り広げる、夜更かし青春ストーリー。夜の世界を舞台に、吸血鬼になる条件である恋を巡って2人の関係が動き出す。

夜の街を舞台にした吸血鬼と少年の物語がフィナーレを迎えました。最後まで幻想的な夜の雰囲気と青春のきらめきが詰まっており、独特の静かな世界観が完結まで一貫しています。最終回ではコウとナズナの関係にひとつの答えが出て、読後はどこか暖かい余韻が残りました。

本作は2022年にアニメ化され、主題歌のCreepy Nuts「堕天」とともに話題になりました。

夜の映像表現が魅惑的で、よふかしのうち独特の世界観を再現されています。アニメのストーリーは原作では序盤なので、アニメが好きな人はぜひ最後まで読んでみてほしいです。

『宝石の国』 (市川春子) – 全13巻​

  • 連載媒体: 月刊アフタヌーン(講談社)2012年10月~2024年9月​

  • あらすじ: 遠い未来、人類が存在しなくなった世界で“宝石の体”を持つ28人の不滅の生命体たちの物語。月から襲来する謎の「月人」との戦いを通じて、主人公フォスフォフィライトの変遷を描く美しくも儚いファンタジー。

独特な世界観で宝石たちを描いたファンタジーが12年の連載に幕を閉じました​。緻密で美しいビジュアルと哲学的なストーリーが最後まで読者を魅了します。

自分は途中で離脱してしまっていたのですが、完結を機に最初から最後まで一気読みしました。物語全体の謎と結末を一気に見届けられるようになり、以前は感じられなかった奥深さを垣間見れた気がしています。

なによりおもしろかった…!エモーショナルで余韻の残るラストはこの作品ならではの読後感なはず。気になっている方はぜひ完結まで一気読みしてみてください。読み終えた後もしばらく物語の世界に浸っていたくなる作品です。

『オリエント』 (大高忍) – 全22巻​

  • 連載媒体: 週刊少年マガジン→別冊少年マガジン(講談社)2018年~2024年11月号​

  • あらすじ: 戦国時代に似た世界で、人々を脅かす鬼神から自由を勝ち取るため“最強の武士団”を目指す少年・武蔵の冒険譚。「マギ」の作者による和風ファンタジーアクション。

アニメ化もされた戦国×ファンタジーの壮大な冒険譚がついに完結しました。迫力ある戦闘シーンと仲間との熱い絆が最後まで描かれ、大高忍先生らしいスケールの大きな物語を最後まで堪能できました。

終盤に明かされる真実とクライマックスの盛り上がりは圧巻。キャラクターのその後が満足いく文量でたっぷり書かれていて、大団円での完結です。ここまで読んできて良かったと思える大満足の最終回でした。

『からかい上手の(元)高木さん』 (稲葉光史) – 全23巻​

  • 連載媒体: マンガワン(2017年7月〜2024年8月)

  • あらすじ: 中学時代、隣の席の高木さんにいつもからかわれてしまう西片くんの日常を描く青春コメディ『からかい上手の高木さん』のスピンオフである『からかい上手の(元)高木さん』 。本編の十数年後が舞台。結婚した西片と(元)高木さん、そして娘のちーの日常を描きます。

『からかい上手の(元)高木さん』が7年の連載を経て完結し、これにより 『からかい上手の高木さん』シリーズすべての連載が終了しました。ラブコメの主人公とヒロインが結ばれた後の日常を描くという、極めて珍しい形式のスピンオフ作品で、本編と並行しながら連載されていたのも特徴的です

さらに、本編完結後には 後日談を描いた『からかい上手(?)の西片さん』も集中連載され、2024年9月号で完結。これにより、長年続いた西片と高木さんの物語がついに幕を下ろしました。

シリーズを通して積み重ねられた優しいからかいと温かい家族の絆を完結を機に改めて一気に楽しむのもおすすめです。この家族に幸あらんことを。

『イジらないで、長瀞さん』 (ナナシ) – 全20巻​

  • 連載媒体: マガジンポケット(講談社)2017年11月~2024年7月​

  • あらすじ: ドSな後輩女子・長瀞さんが、内気な先輩男子をからかいまくる学園ラブコメディ。いじり・いじられながらも少しずつ距離を縮めていく二人の関係が心をくすぐります。

センパイと長瀞さんの甘酸っぱいラブコメが全20巻でついに完結しました。序盤は長瀞さんのSっ気に泣かされてばかりだったセンパイも、次第に自分の夢や目標に向かって努力し、堂々とした姿を見せてくれるようになりました。単なるラブコメではなく、成長物語としても完成度が高く、最後まで無駄な引き延ばしもなく描き切られた作品だと思います。長瀞さんとセンパイ、卒業おめでとう!

『双星の陰陽師』 (助野嘉昭) – 全35巻​

  • 連載媒体: ジャンプSQ.(集英社)2013年12月号~2024年10月号​

  • あらすじ: 陰陽師の血を引く少年と少女が「双星の陰陽師」として異形の怪物「ケガレ」と戦い、宿命に立ち向かうバトルファンタジー。ふたりの成長と絆を描いた和風アクション。

ついに迎えた最終決戦。ラスボスである「穢れの王」を祓うために二人が下した決断は、王道ながらも一筋縄ではいかず、結末に至るまで緊張感が途切れなかったと思います。物語の中盤から終盤にかけては、お約束の展開を裏切ることなく進みつつも、ディストピアや和風SFの要素を融合させた作品世界を展開し、「少年漫画」の枠を超えたスケールの大きい作品でした。名前を初めて聞いた方もぜひチェックしてみてほしいです。

『マイホームヒーロー』(山川直輝,朝基まさし) – 全26巻​

  • 連載媒体: 週刊ヤングマガジン(講談社)2017年5月~2024年7月​

  • あらすじ: 平凡なサラリーマン・鳥栖哲雄が、娘を守るために犯罪組織に立ち向かうクライムサスペンス。偶然にも娘の恋人がヤクザの構成員であることを知った哲雄は、家族を守るためにある決断を下す。それをきっかけに、善悪の境界線を揺さぶる壮絶な闘いへと巻き込まれていく。

ついに迎えた最終巻。家族を守るために罪を重ねた哲雄の物語が、最後にどのような結末を迎えるのか。タイトルの「ヒーロー」という言葉に込められた意味を最後に回収し、物語は見事に締めくくられました。

復讐劇でありながらどこか品のある作品だったと感じます。「守る」という軸が最後までブレなかったことが、この作品の強みにつながっていました。

欲を言えばもう一展開見てみたかったのですが、すべてを描き切らずに終えたからこそ余韻が残るのかもしれません。ストーリー、心情描写、作画、すべてが高いレベルでまとまったクライムサスペンスの傑作でした。

2024年完結漫画一覧

2024年完結漫画を厳選して10作品ご紹介しました。紹介できなかった作品を一覧でご紹介していきます!

灼熱カバディ(武蔵野創) – 全31巻

  • 連載媒体: マンガワン(小学館)

  • 連載開始: 2015年

  • 概要: 「カバディ」というマイナースポーツを題材にした異色のスポーツ漫画。緻密な戦略と熱いバトル描写が話題になりました。

ノラガミ(あだちとか) – 全27巻

  • 連載媒体: 月刊少年マガジン(講談社)

  • 連載開始: 2010年

  • 概要: ちょっと頼りない神様・夜トの活躍を描いたアクションファンタジー。独特な世界観とバトルシーンが人気を集め、長年連載が続いた作品でした。

信長のシェフ(梶川卓郎 / 西村ミツル) – 全37巻

  • 連載媒体: 週刊漫画TIMES(芳文社)

  • 連載開始: 2011年

  • 概要: 料理人が戦国時代にタイムスリップし、織田信長の料理人として活躍する異色の歴史漫画。料理と歴史を掛け合わせた独自の視点で、多くのファンを獲得しました。

主任がゆく!(たかの宗美) – 全30巻

  • 連載媒体: みこすり半劇場 / 主任がゆく!スペシャル(ぶんか社)

  • 連載開始: 2000年

  • 概要: 仕事にプライベートに全力投球の「主任」が巻き起こすコミカルな日常を描いた4コマ漫画。20年以上にわたる連載がついに完結し、働く社会人にエールを送り続けた作品となりました。

道産子ギャルはなまらめんこい(伊科田海) – 全14巻

  • 連載媒体: 少年ジャンプ+(集英社)

  • 連載開始: 2019年

  • 概要: 北海道の方言や風景を活かしたラブコメ作品。地域色豊かな描写と、等身大のキャラクターが魅力でした。

ナポレオン(長谷川哲也) – 全27巻

  • 連載媒体: ヤングキングアワーズ(少年画報社)

  • 連載開始: 2002年

  • 概要: ナポレオン・ボナパルトの生涯を題材にした歴史漫画。実際の歴史をベースにしながら、創作要素を交えた壮大な戦記ドラマが展開され、戦術や戦略の描写がファンから高く評価されました。

らいか・デイズ(むんこ) – 全35巻

  • 連載媒体: まんがホーム / まんがタイムオリジナル(芳文社)

  • 連載開始: 2003年

  • 概要: 天才小学生・らいかの成長と日常を描いた4コマ漫画。ほのぼのとした作風ながら、長く愛され続けたシリーズがついに幕を下ろしました。

聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話(車田正美) – 全16巻

  • 連載媒体: 週刊少年チャンピオン(秋田書店)

  • 連載開始: 2006年

  • 概要: 『聖闘士星矢』の正式な続編として、オリジナル作者・車田正美が描き続けたシリーズ。長年の連載の中で展開された神話の戦いに、ついに決着がつきました。

おくさん(大井昌和) – 全22巻

  • 連載媒体: 月刊ヤングキング / 月刊ヤングキングアワーズGH(少年画報社)

  • 連載開始: 2008年

  • 概要: 天然でちょっとエッチな人妻・おくさんの日常を描いたコメディ作品。日常系ながらも独特の雰囲気を持ち、多くのファンに親しまれました。

未確認で進行形(荒井チェリー) – 全16巻

  • 連載媒体: まんが4コマぱれっと / 月刊ComicREX(一迅社)

  • 連載開始: 2009年

  • 概要: 2014年にはアニメ化もされたラブコメ4コマ。人外系ラブコメの先駆け的な作品として注目されました。

夢の雫、黄金の鳥籠(篠原千絵) – 全20巻

  • 連載媒体: 姉系プチコミック(小学館)

  • 連載開始: 2010年

  • 概要: トルコの宮廷を舞台にした歴史ロマンス。篠原千絵ならではの濃厚な人間関係と歴史ドラマが魅力の作品でした。

キャプテン翼 ライジングサン(高橋陽一) – 全20巻

  • 連載媒体: グランドジャンプ / グランドジャンプ増刊 キャプテン翼マガジン(集英社)

  • 連載開始: 2013年

  • 概要: 世界の舞台で戦う大空翼たちを描いたシリーズ。長年続く「キャプテン翼」シリーズの最新作が完結を迎えました。

コーヒー&バニラ(朱神宝) – 全25巻

  • 連載媒体: Cheese!(小学館)

  • 連載開始: 2015年

  • 概要: 大人のラブストーリーとして多くの女性読者に支持された作品。甘く刺激的な展開が話題を呼びました。

あなたがしてくれなくても(ハルノ晴) – 全14巻

  • 連載媒体: 漫画アクション(双葉社)

  • 連載開始: 2017年

  • 概要: 夫婦の関係性に焦点を当てたリアルな人間ドラマ。共感や賛否を呼ぶテーマ性が話題を集めました。


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