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リベラル同調圧力がやばすぎた大統領選

2024年の大統領選、結果としてはトランプの圧勝に終わったが、
その前の選挙運動期間を通じても、米リベラル(民主党支持者)側があまりに酷すぎたため、愚痴も含めてここにまとめる。

※ちなみに私自身もかなりリベラル側であり、リベラル的な考え方全般を否定するものではない。その偏り方を指摘するものだ。

今回の大統領選で見られた、リベラルの側の、
・同調圧力
・言論統制
・ダブルスタンダード
・思考の放棄

があまりに酷すぎるレベルなので、自分への戒めも兼ねて書いていく。


バイデン・ハリス政権ですでに独裁してる

バイデン・ハリス政権は、トランプへの批判として、
「再びトランプが大統領になったら民主主義は終わる」と繰り返す。

しかし、バイデン・ハリスがやっていることはと言えば・・・
特にイスラエルの虐殺を支援している関連で見れば非常に分かりやすいが、

  • どれだけイスラエルの虐殺への反対デモが起きても無視

  • 民主党支持者の75%がイスラエル支援に反対、なのに武器を送り続ける

    • アメリカ国民の税金で

  • 議会の承認が不要になるように、毎日のように小分けにしてイスラエルに武器と弾薬を送る

    • (違法ではないが、うまく議会を迂回する脱法独裁

  • 「反ユダヤ主義だー!!」で全ての抗議を退け、虐殺支援を継続


そんな様子なので、アメリカでは民主党政権への批判が高まりに高まったが、今年2024年は大統領選である。
民主党はリベラルの票を集めなくてはいけない。

選挙キャンペーンは北朝鮮並みの全体主義

選挙イヤーの恒例として、バイデンは選挙キャンペーンで各都市を回り演説をする。

当然、人権を重んじるリベラル側には虐殺に反対する人もかなり多く、演説中に「ジェノサイド・ジョー!!(Genocide Joe)」と抗議の声が入る。

そこで会場に集まっている大多数の民主党支持者がどうするかというと、「ジェノサイド・ジョー!!(Genocide Joe !!)」と妨害が入るたびに、
「あと4年!!(4 more years!)」を大勢でコールし、抗議の声が聞こえなくなるように打ち消し消すのだ。

なんだこれ?北朝鮮か?
しかも北朝鮮とは違って、こちらは党員が自発的にこんな全体主義をやっているという恐怖。

イスラエルの虐殺を止める唯一の手段は、アメリカが武器支援を止めること。
選挙で有権者の票をいつよりも必要としているこの時に、民主党に圧力をかけて停戦に持ち込む以外に停戦の方法はもはや存在しないのに。
ジェノサイドの話が出たら大声でさわいでかき消す民主党員たち。
ものすごい加担と隠蔽。
自陣営の悪事だったらかき消すって、それもはや隠蔽じゃないか?
トランプがやっていたらすぐに指摘していたよね?
プーチンがやっていたらすぐに指摘していたよね?
民主党の代表がやっていたら指摘しないどころか隠ぺいに加担するの?

このおかげて停戦圧力がたりず、選挙イヤーという大チャンスなのに、ついに停戦が実現せず、虐殺は今も続いている。

左派は「普遍主義的」な善や人道を求めていくものじゃないの??
人権も善も法も都合によって自分達に都合が悪いときには適用しなくていいの?
バイデンは戦争犯罪に加担してるよね??

また当然、会場内だけでなく、会場外にも抗議のデモは集まっている。
それを、「あー、この人たちね、うるさいうるさい」
という様子で通り過ぎていく民主党支持者の動画がいくつも上がっている。

いつもの「人差別反対!」「LGBTの権利!」の正義主張とは裏腹に、虐殺という究極の状況を前に、真逆の態度を取る多くの人々。
正義を叫ぶのは自分がマウント取れる側にいる時だけか?

虐殺への加担には言及するなという同調圧力

民主党支持者は、徹底的に、バイデンによるイスラエルの虐殺への加担については言及を避ける。
どう見ても隠蔽への加担だが、「虐殺へ言及することは結果としてトランプを利する」ことになるからという主張である。

言い分はだいたいこのようなものだ。

  • 完璧な政治家は存在しない

  • 自分自身の生活を守る必要もある

  • 戦争を止めたいことは言うまでもない

私も大人だし、アメリカの保守派による女性の扱いなどが酷い事はわかる。
だから、アメリカ在住者がこのような言い分を持つのは理解できる。

理解できるんだが、心の奥底で納得していない。
心の奥には怒りしかない。

女性やマイノリティの権利を高らかに主張しつつ、
ガザでの虐殺に対する言及は最低限
しかも民主党が明らかに武器を送りまくり、イスラエルがどれだけ人を殺しても、戦争犯罪のタブーを犯すのを見ても批判的な発言はしない。


「完璧な政治家は存在しない」のはわかるが、
「欠点」として目をつぶれるレベルの欠点なのかこれは??
自分の国が爆弾の雨で瓦礫の山にされてもこんなこと言えるのか??
「欠点」だと?
その程度の扱いだと?
生活の方が大事だと?
世界最強の軍事力を持つ自分の国が戦争になる可能性はないからこんなことが言えるんじゃあないのか???

特定の党の支持者になるとここまで歯にモノが詰まったような、言い方しかせず、批判もできず、自浄作用もなくなる。
これが党派性というものなのか?
だったら党派性なんてものは、ただの隠ぺい体質じゃないか。
自分の住んでいる場所が爆弾の嵐に見舞われる可能性があっても同じこと言えるのか??

「完璧な政治家は存在しない」で許されるなら、トランプだってOKなんだが?
少なくともトランプ政権時代の戦争による犠牲者は、ガザより大幅に少ないんだが??

「自分自身の生活を守る必要もある」
ってゼロサムなのか??
アメリカ国民の生活と、ガザの平和は両立しないのか?
犠牲の上に成り立つ生活を肯定するのか?

白人の利益と団結のために、白人以外を犠牲にするトランプ。
アメリカ市民に利益と団結のために、ガザを犠牲にするバイデンハリス。

どこがちがうんだよ。
そっくり同じだよ。

「戦争反対は言うまでもない」とか言って、
バイデン・ハリスの虐殺加担への言及はひたすら避ける。
隠蔽に加担してるだけじゃん・・
これ見たことあるよ。
「責任を痛感してます」論法だよ。
言うまでもないとか痛感してます、って言葉が、議論を打ち切る隠蔽に使われてるよ。


BOTのように繰り返される
「Lesser Evil(より小さい悪)!」
「Lesser Evil(より小さい悪)!」

トランプより小さい悪ということでバイデン・ハリスに投票するように促すため、繰り返し叫ばれる「Lesser Evil」

ハリポタで、グリンゲルバルドと支持者が同じような標語掲げて、人間(マグル)のジェノサイドを進めていたのと酷似。

言葉の裏には、「そのために目の前の悪は見過ごせ」というメッセージがくっついている。
こんな小学生でも見抜ける欺瞞に、大の大人が大勢、
「普遍的善」を掲げててるはずのリベラルの人々が気が付かないふりをして、BOTのように異口同音に同じ言葉を吐きだす。

「多様性」は?
「多様性」が認められるのは人種と性的志向とか分かりやすいところだけなの?
その奥の思想の自由は認めてないの?
もしかして、思想の自由なんて求めてすらいないの?
「わたし達リベラルは正義だ」と思えた時点で思考をとめるの?
もしかして、実は思考停止したいのか?

だからひたすら民主党の戦争犯罪に目をつぶり、トランプたたきをしてるの?

この方に同意する。リベラルの道徳破綻moral bankrupt。
「トランプを倒すため」という名目で、 虐殺までをも「それに言及するとトランプを利するから」と話題に出さないように努め続けた人々。 


民主党による言論統制

リベラル 「イーロンが資本とXを選挙のために乱用した」
保守 「メディアが民主党に支配されている」

大統領選を経て、おたがい相手のプロパガンダを罵っている状況。
しかしここで、注目する必要があるのは、より大枠の支配をしているのは民主党側であること。

アメリカのメディア関係は60~90%が民主党寄りで、
共和党寄りの報道は5~10%しかないという。
その報道の偏りに、今回は私ですらも嫌でも気が付いた。

(私はトランプ嫌いだが)
トランプ暗殺未遂事件時にバズった写真が、その直後あっという間に表示されなくなったのが不思議ではないだろうか?
その代わりに、バイデンが辞退してすぐに、カマラ・ハリスを持ち上げるポストであっという間に埋め尽くされた
(ついその先週まで「不人気」「何もしてない」以外の評価が見られなかったハリスがだ。)

民主党による言論統制については、
・保守系のチャンネル
・経済、投資系のチャンネル
は言論統制があると、それを踏まえた上で冷静に捉えていた。

特に経済界隈は、お金がかかっているから真剣である。
民主党が大統領選に向けて「景気を良く見せる」ために、
雇用統計の数字などを実際より良く発表して、後日ぬるっと下方修正するといったことが繰り返されてきた、ここ半年の有様を見てきている。)


民主党による議論を惑わす手法の乱用

一般に「プロパガンダ」というと、保守的な側がやりがちなイメージがあるが、冷静に一歩引いてみると、民主党側による「議論を惑わす手法」の乱用もなかなか酷い。

虐殺のことを指摘されると、
「トランプを勝たせたいのか?」と脅して話を逸らす。

レッドヘリング(Red Herring)
注意をそらすために、本質的に関連のない情報や話題を持ち出す手法です。これにより議論の焦点が曖昧になります。

トランプの暴言にばかり議論の焦点を当てる
アメリカの国民が大きく気にしているのが自分達の生活、経済である。
トランプの「保護主義的政策」で恩恵を受けるのは中低所得層、
つまり、黒人やヒスパニックである。
しかしトランプの政策でなくて暴言にばかり焦点を当てることで、
黒人やヒスパニックは自身の経済的利益に反する投票(民主党への投票)をするようになる。

アドホミネム攻撃(Ad Hominem attack)
議論の内容ではなく、相手個人の性格や動機を攻撃して、相手の主張を無力化しようとする手法です。

感情に訴える(Appeal to emotion)
論理的な議論の代わりに、恐怖、怒り、同情といった感情に訴えかけて、受け手の判断を感情的に操ろうとする方法です。

「虐殺に言及し続けてトランプを勝たせる」か
「虐殺に言及せず民主党を勝たせるか」
とし、沈黙を選んだ多くの民主党支持者。

偽りの二分法(False Dichotomy)
誤った二分法、極端な二分法、嘘の二択の誤謬
あたかも選択肢が二つしかないように見せかけ、他の選択肢を無視する手法です。これにより、複雑な問題が単純化されます。
「嫌なら辞めれば?」

虐殺を止めるという選択肢は最初から排除されており、イスラエルとイスラエル資本の思い通りに、虐殺へ加担。

他にも多すぎるほどあるので割愛する。


正義を語るのは敵を批判する時だけダブスタ

トランプが嘘つきなのは事実だ。
アラブ系に対してはアラブ系寄りのことを言い、ヒスパニックにはヒスパニック寄りのことを言い、選挙で勝つために嘘も平気でつく。

しかし、リベラルの多くの人がトランプの失点には言及するのに、
民主党とハリスが虐殺支援しながら「停戦努力をしている」と1年間嘘つき続けている点などへの言及を避けるのは流石にダブルスタンダードがすぎる。

(今回はリベラル側のダブスタや論点ずらしが酷すぎて、正直、ものすごい同調圧力に恐怖すら感じた。)

これが凡庸な悪というやつか、と。
自陣営への免責と自浄作用の無さがあまりにすごすぎる。

今回の大統領選に関しては、保守派チャンネルの方が背後の資本や権力構造に着目していてよりリアリズムのある分析をしていた。
(チャンネル桜などは、大枠な資本・権力構造や、思想の枠組みから捉えていてかなり視座が高く、かなりちゃんと議論の奥行きと多様性があったと感じる。)


リベラルは、見たい理想だけ見て、経済格差問題・虐殺などから論点を逸らそうとする同調圧力による全体主義で、もはや人間というものに恐怖を感じるレベルだった。
っていうか「多様性」の欠片もなかった


大統領選に負けたハリスは演説をした。
「全ての人が平等に」
「ちゃんと法で裁かれるように」
それに民主党支持者が感動し、美談で終わらせている。
ホラーか?
だって、ガザの人には人権すらない。
戦争犯罪に加担したバイデン・ハリスは裁かれない。

その口から出ている言葉との現実の、巨大な言行の矛盾

外から見たらみんな気づいているのに、民主党支持者内では美談で終わらせている。
もはやホラーに見えてしまう。
恐怖。
(これがトランプの発言だったら、ちゃんとツッコミを入れることができていたはず。盲目か?意図的に盲目になっているのか?)


もやもやのやり場がない

リベラル層の思考があまりに理念側に(現実から)乖離しすぎていることに嫌でも気が付いてしまう。
すごく失望している。
ここに書いたのはほんの一部だ。
実際にはもっとある。
この失望と、不信と、フィルターバブル全体主義への恐怖心と、
人間への失望をどうしていいかわからない。


そして、カマラvsランプの構図に人々が夢中になっているその裏で、
「構造」ではなく「勝ち負け」のみに双方が夢中になっているその裏で、
イスラエル資本AIPACが150億ドルの献金を費やして、今回も318人の議員を米国議会に送り出した。
依然として、イスラエルの言うことを聞く議員が過半数のまま。
(アメリカはイスラエルの言うことを聞く戦争マシーンのまま)
カマラになろうがトランプになろうがそこは変わらない。

民主党と共和党は、相互に依存している
お互いに相手を非難することに集中するれば、自分を改める必要はなくなる。
そして、アメリカ国内では絶望的な格差拡大が、アメリカ国外では戦争とネオリベ支配が今後も続く。