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【レポート】「じぶんだいじ教室」〜親子で「じぶん」を大事にするために

こんにちは、いいかねPalette公式noteを管理しているタカキです。

今回は、いいかねPaletteの教室を使って行われた「じぶんだいじ教室」を紹介します。

成長する子どもの「性」に対する不安から始まった

「じぶんだいじ教室」は、いいかねPalette給食室にある「おいとま食堂」のスタッフであるハルちゃんが企画した「性教育」に関するワークショップです。

この企画は、2児の母親であるハルちゃんが、子育ての中で【成長する子どもの「性」に対して、どう接していいかわからない!】という不安を感じたことがきっかけでした。

成長していく子どもを見ている中で、子どもに好きな人ができたり、自身の身体の変化に気づいたり、さらには、友人たちと下ネタを言って笑いあったりすることについて、自分が、どのように感じて、どのように接したら良いか、わからない…

ハルちゃんがその時、不安に思ったこと

僕自身も2人の子を持つ親として、同じ不安を持っています。

ハルちゃんは、そのことをおいとま食堂マネージャーのマミさんに相談。そして、この不安と向き合うための企画を進める中で、助産師の道園亜希先生を知り、そこに「ずこうしゃこどもアートスタジオ」の佐土嶋洋佳先生が加わり、「じぶんだいじ教室」の3つのプログラムが完成しました。

親と子で行う3つのプログラム

佐土嶋先生(写真左)/ハルちゃん(写真中)/道園先生(写真右)

この「じぶんだいじ教室」では、

①子どもたちが作品づくりを通じて自分の身体や内面について考えるアートワークショップ

②保護者たちが専門家のファシリテーションのもと、子どもについての性の悩みを共有する

③子どもと保護者で自分自身の大事なところはどこなのかを考えるワークショップ

この3つのプログラムを通じて「子どもたちが自分自身を大事にすること」「保護者が子どもの性の悩みを共有できる場づくり」を行いました。

子どもが自分自身を自由に描く


①のこどもたちのアートワークショップのプログラムでは、いいかねPaletteで「ずこうしゃこどもアートスタジオ」を営んでいる佐土嶋先生が講師を務めました。

まず、保護者のみなさんが、クレヨンを使って、それぞれの子どもの大きさの型を取っていきます。

そして、子どもたちはその型の中に、自由に絵を描いていきます。子どもたちが順調に絵を描きはじめたのを見計らって、保護者たちは給食室に移動します。

子育てにおける「性」の悩みを共有する

給食室に移動した保護者の皆さんは、そこで子どもの性の悩みを共有するプログラムに移っていきます。

そのプログラムでは、助産師であり「性教育」の専門家である道園亜希先生のファシリテーションのもと、自己紹介や子どもの「性」に関するエピソードを、参加した保護者たちと共有していきました。

「子どもが下ネタを言った時、どうすれば良いか分からない」

「マンガやアニメなどのコンテンツについて、【良いもの】と【悪いもの】の線引きが難しい」

このプログラムでは、それぞれの保護者たちがそれぞれの悩みを打ち明けてくれました。それらの悩みに対して、道園先生は「性教育」や「子どもの権利」の観点から、優しくアドバイスをしてくれました。

親と子どもが【だいじ】を認識する

その後、保護者のみなさんは、子どもたちが絵を描いている教室に戻り、子どもたちが、自由に描いた作品を鑑賞しました。

「すごいね!」
「かわいいね!」

保護者の皆さんがそう声を掛けると、子どもたちは、満面の笑みを浮かべ、本当に嬉しそうにしていました。

最後のプログラム、大事なところはどこなのかを考えるワークショップでは、道園先生が子どもたちに『だいじだいじ どーこだ?』という絵本の読み聞かせを行いながら、子どもたちに、自分自身の身体に大事なところがあることへの気づきを促していきます。

そして、その読み聞かせの後、佐土嶋先生から、子どもたちに、様々な色や形をした画用紙が配られました。

「みんなが描いた自分の絵の中で、みんなが【だいじ】だと思う場所に、その画用紙を貼ってみましょう」

佐土嶋先生の指示のもと、子どもたちは保護者と相談しながら、自分で描いた自分の絵の【だいじ】な場所にその画用紙を貼っていきました。

自分自身の絵の【だいじ】な場所が画用紙で隠され、作品が完成し、「じぶんだいじ教室」は無事、終了しました。

「じぶん」を「だいじ」にしてほしいという想い

どの保護者も、子どもについて「自分を大事にしてほしい」と思っているはずです。そして、子どもの「性」も同様に大事にしてほしいと考えています。

しかし、「性」については、どんな風に考えるべきか、どうするべきか、保護者は急に分からなくなり、不安になってしまいます。

「じぶんだいじ教室」では子どもたちはアートを通じて自分の身体や内面を自由に表現する大切さを学び、保護者たちは子どもの「性」に対する不安を他の保護者と共有します。

終了後に行ったアンケートで、保護者のみなさまからは「次回も参加したい」という声があがっていました。

来年も実施する予定ですので、気になる方は、ぜひ、こちらのInstagramをチェックしてみてください。


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